鳩間方言音声語彙データベース

見出し語IPA品詞意味記述
エー [⸢je⸣~ʔe⸣ː]おい。君!同輩または目下の者へ呼びかける言葉。⸢エ⸣ー[⸢ʔe⸣ː](おい。君{EOS!})ともいう。
エーエー [⸢ʔe⸣ː⸢ʔe⸣ː~⸢je⸣ː⸢je⸣ː]おいおい。⸢ィエ⸣ー⸢ィエ⸣ー[⸢je⸣ː⸢je⸣ː](おいおい)ともいう。目下の者へ呼びかける言葉。⸢ィエ⸣ー[⸢je⸣ː](おい)のABAB型の重言。
エージ [⸢ʔeːʤi](動)鮫魚の名。和名、オナガザメ(体長約4メートルに達するものがいる)。鳩間島ではあまり見られない
エーッ [ʔe⸢ːʔ~je⸢ːʔ]驚きや感嘆した時に発する言葉。ええっ。エ⸢ーッ[je⸢ːʔ]ともいう。
エン [⸣ʔeŋ]来年。⸣ィエン[jeŋ]ともいう。⸢エン⸣マー ユ⸢クン⸣ マ⸢シヌ⸣ トゥシ ユ⸢ガフドゥシ⸣ ン⸢カイラリ⸣ タ⸢ボー⸣リ[⸢ʔem⸣maː ju⸢kum⸣ ma⸢ʃinu⸣tu̥ʃi ju⸢gaɸuduʃi⸣ ʔŋ⸢kairari⸣ ta⸢boː⸣ri](来年はより一層の増しな年、豊年がむかえられてくださいませ<迎えられて賜れ>)「ヘイヤー ヤンヌ ユーヤ ホー ナヒンダラ ヘイヤー ンカイル ユーヤ ホー ユクンダラ」(豊年祭の歌。<ピナイウガン、鬚川お嶽>の歌、第三連)『鳩間島古典民謡古謡集』。「やあに」『混効験集』の転訛か
エントゥシ [⸣jentuʃi]翌年。過去及び未来の一定の時を基準にして、その翌年(来年)の意。⸣エンドゥシ[⸣jenduʃi](翌年)ともいう。
エントツ [⸢jentoʦu]煙突。標準語からの借用語。鰹節製造工場が鳩間島に建設されつようになって、煙突が造られるようになった。戦前、東村の鰹節製造工場には、コンクリート造りの近代的な高い煙突があったが、戦災にあい破壊された。