鳩間方言音声語彙データベース

見出し語IPA品詞意味記述
[⸣ri]里。距離を測る単位。3.9273キロメートル。
リー [⸣riː]{1}例。先例。
リー [⸣riː]{2}慣習。習慣。
リー [⸢riː]利率。利子。利息。
リーギ [⸢riːgi]礼儀。作法。「礼儀」の転訛したもの。
リクッチ [ri⸢kut⸣ʧi]{1}理屈。若年層は、ディ⸢クッ⸣チ[di⸢kut⸣ʧi](理屈)ともいう。
リクッチ [ri⸢kut⸣ʧi]{2}道理。理論。
リクッチ [ri⸢kut⸣ʧi]{3}{悪知恵}{ワル|ヂ|エ}。{悪賢}{ワル|ガシコ}くなる。
リクッチ ッふン [ri⸢kut⸣ʧi f⸢fuŋ]悪賢くなる。悪知恵を働かす。「理屈を食う」の義。
リクッチャー [ri⸢kut⸣ʧaː]悪賢い人。「理屈屋」の義。若年層は、ディ⸢クッ⸣チャー[di⸢kut⸣ʧaː](悪賢い人)ともいう。
リシ [ri⸢ʃi]利子。金利。標準語からの借用語。
リッシン [⸢riʃ⸣ʃiŋ]立身。出世。
リッパ [⸢rip⸣pa]形動立派だ。標準語からの借用語。⸢ディッ⸣パ[⸢dip⸣pa]ともいう。普通は、⸢ジョー⸣トゥ[⸢ʤoː⸣tu](上等)という。
リュー [⸢rjuː](動)想像上の動物。竜。竜神。水の神様として信仰されている。/ウマンチュヌ ニガイヤヨー アカカラジヌ ニガイヤヨー ハーリ アミタボリ リューガナシ(民衆の願いはヨー、百姓の願いはヨー ハーリ<囃子> 雨を賜れ竜神様)/(ア⸢マン⸣グイ{SqBr}ʔa⸢maŋ⸣gui{/SqBr}<雨乞い歌>)『鳩間島古典民謡古謡集』
リュー [⸢rjuː]ろ(艪・櫓)。{艪床}{ロ|ドコ}にある⸣マラ[⸣mara]({艪杭}{ロ|グイ})に艪の⸢ピー[⸢piː]({艪臍}{ロ|ベソ})をはめ、{舷}{フナベリ}に結んだハ⸢ヨー[ha⸢joː]({早緒}{ハヤ|オ})を艪の腕に掛け、艪を漕いで舟を進める船具。
リューグーヌカン [⸢rjuːguː⸣nukaŋ]水神。海神。⸢竜宮の神様」の義。
リューグーマチリ [⸢rjuːguːmaʧi⸣ri]海神祭。⸢竜宮祭り」の義。カツオ漁業者が行う安全祈願と豊漁感謝の祈願を行うこと。石垣島の観音堂へ参詣して祈願した。大漁旗を立てて祈願し、祝った。イカ漁に従事する人も安全祈願と豊漁感謝の祈願を島の御嶽で執り行った。
リョーバーヌキル [⸢rjoːbaːnukiru]{両刃鋸}{リョウ|バ|ノコギリ}。大工が使用する鋸で、{鋸歯}{キョ|シ}の片側はもくめ(木理)に沿って切る、タ⸢テ⸣ビキ[tḁ⸢te⸣biki]({縦挽}{タテ|ビキ}{鋸歯}{キョ|シ})、片側はもくめ(木理)と直角に切る、ヨ⸢コビキ[jo⸢kobiki]({横挽}{ヨコ|ビキ}鋸歯)になっている。
リョーング [⸢rjoːŋ⸣gu]仏前に供える食膳。⸢ドーン⸣グ[⸢doːŋ⸣gu](仏前に供える食膳。{霊供}{リョウ|グ})と訛っていう人もいる。那覇方言の影響であろう。
リョーングブン [⸢rjoːŋgu⸣buŋ]仏前に食事を供えるためのお膳一式。一汁七采の料理を盛るお膳。
リルン [⸢ri⸣ruŋ]助動~られる。一、二段活用系の動詞、ウ⸢キ⸣ルン[ʔu⸢ki⸣ruŋ](起きる)、ナ⸢ラビルン[na⸢rabiruŋ](並べる)、サ⸢ギルン[sa⸢gi⸣ruŋ](下げる)、ユ⸢ディ⸣ルン[ju⸢di⸣ruŋ](茹でる)、⸢ヌーシルン[⸢nuːʃiruŋ](載せる)、ア⸢ツァミ⸣ルン[ʔa⸢ʦami⸣ruŋ](集める)、⸢カンガイ⸣ルン[⸢kaŋgai⸣ruŋ](考える)、⸢クイルン[⸢kuiruŋ](越える)などの未然形について、受身、可能の意味を表す。⸢リンとも言う。
リン [⸢riŋ]助動~れる。四段活用形動詞の未然形について、受身、可能、自発の意味を表す。
リンキ [⸢riŋ⸣ki]りんき(悋気)。情事に関する{嫉妬}{シッ|ト}。やきもち。
リンビョー [⸢rim⸣bjoː]{淋病}{リン|ビョウ}。標準語からの借用語。戦時中に兵役に就いた人が経験したという。