鳩間方言音声語彙データベース

見出し語IPA品詞意味記述
-ル [⸣-ru]接尾接尾語。たり(人)の転訛したもの。一人から四人までの人を数える接尾語。五人以上は、⸢ニン[⸢niŋ](人)を用いる。
-ル [⸣-ru]係助係助詞(ぞ)。取立て強調する。上接語の末尾が子音Nで終わる場合、⸣-ル[⸣-ru](ぞ)は、⸣-ドゥ[⸣-du](ぞ)となる。
-ル [⸣-ru]係助{Exp_1}名詞について、下に続く動詞と係り結びの関係をつくる。⸣-ドゥ[⸣-du](ぞ)は、その異形態。
-ル [⸣-ru]係助{Exp_2}活用語の連用形につき、下に係って連体形で結ぶ。
-ル [⸣-ru]係助{Exp_3}活用語の連体形につく。
-ル [⸣-ru]係助{Exp_4}形容詞の語幹につく。
-ル [⸣-ru]係助{Exp_5}格助詞につく。
-ル [⸣-ru]係助{Exp_6}接続助詞⸣-バ[⸣-ba](~ば)が付いて強調表現を作る。
-ル [⸣-ru]係助{Exp_7}副助詞に付いて限定強調し、次に続く事柄を推量させる。
ルガイ [⸣rugai](植)アロエ。⸣ドゥガイ[⸣dugai]ともいう。観賞用、薬用に栽培する。火傷や打ち傷、{腫}{ハレ}物に効く。多肉の葉を割いて葉肉部を患部に当てて包み治療した。ろかい(蘆薈)。
ルク [⸣ruku]数の名。六。
ルクサクボー [ru⸢kusaku⸣boː]六尺棒。豊年祭の奉納芸能の一つ。西村の演目の一つで、六尺もある護身用の棒を振り回して勇壮に踊る棒踊り。
ルクジューイチヌ ヨイ [rukuʣuːʔi⸢ʧi⸣nu ⸣joi]還暦の祝い。「六十一歳の祝い」の義。かつては盛大に祝ったが、今日では床の間で健康祈願をするだけである。
ルクンガチ [ru⸢kuŋga⸣ʧi]六月。
ルクンガチ シティグジ [ru⸢kuŋga⸣ʧi ʃi̥⸢tiguʤi]六月の捨てデイゴ(諺)。旧暦の六月は梅雨の時期で、⸣グジ[⸣guʣi](デイゴ)は切り捨てておくだけでも自然に根付き、{発芽}{ハツ|ガ}することから、{挿}{サ}し木に最適の時期とされている。⸣グジ[⸣guʤi](デイゴ)は石垣方言の⸣ズグ[⸣ʣugu]の音位転倒したもの
ルッカク [⸢rukka⸣ku]六角形。
ルップ [⸢rup⸣pu]ロープ。カツオ漁船の綱。{錨}{イカリ}に{繋}{ツナグ}ぐ太い綱。英語のrope(綱)の借用語が転訛したもの。⸢ルッ⸣プジナ[⸢rup⸣puʤina](ロープ)ともいう。