メー | [⸣meː] | ▶ | 間助 | もう。ねえ。なあ。勧誘や催促などの感情を表し、文頭や文中、文末に付く。 |
メー | [⸣meː] | ▶ | 名 | 広場。空間。座席。 |
-メー | [⸣-meː] | ▶ | 接尾 | ~ども<共>。~ら。人間の複数を表す卑称の接尾語。相手を罵っていう際に用いられる。 |
メー | [⸢meː] | ▶ | 接尾 | {1}~たち<達>。目下の者の複数を表す接尾語。{1}名詞に格助詞⸣-ヌ[⸣-nu](の)を介して、⸣~ヌメー[⸣~meː](~たち<達>)のように用いられる。「~の前」が転訛したもの。 |
メー | [⸢meː] | ▶ | 接尾 | {2}卑称の人代名詞や卑称の指示代名詞に格助詞⸣ヌ[nu](の)を介して、⸣-ンメー[⸣-mmeː](~たち<達>)のように用いられる。 |
メー | [⸣meː] | ▶ | 感 | {1}もう。すでに。事態が完了したことを表す。 |
メー | [⸣meː] | ▶ | 感 | {2}もはや。一定の基準をこえたという気持ちを表す。 |
メーカン | [⸢meː⸣kaŋ] | ▶ | 名 | 女性の用いる褌。形状は「もっこ褌、もっこべこ」に似た褌。 |
メーガンター | [⸢meːgan⸣taː] | ▶ | 名 | たてがみ(立髪)。成年男子の髪型。七三に分ける男子のハイカラな髪型。 |
メーク | [⸢meːku] | ▶ | 名 | 宮古島。 |
メーク | [⸢meː⸣ku] | ▶ | 名 | 脈。 |
メークプス | [⸢meːkupu̥su] | ▶ | 名 | 宮古島の人(宮古人)。 |
メークムニ | [⸢meːkumuni] | ▶ | 名 | 宮古方言。宮古言葉。「宮古物言い」の義。 |
メークヤー | [⸢meːkujaː] | ▶ | 固 | 宮良家。宮良長康氏宅。「宮古屋」の義。宮良ヲナリ氏は大城サカイ氏と共に西村の産婆役を務められた。 |
メーケー | [⸢meː⸣keː] | ▶ | 固 | 大城弘一氏宅。ミ⸢ルクン⸣ヤー[mi⸢rukuŋ⸣jaː](ミルクの家)ともいわれ、「[g]{弥勒}{ミロク}神」の「面」を保管し、伝えている家。 |
メーコンザ | [⸢meːkon⸣ʣa] | ▶ | 固 | 人名。慶田城家の先祖の名。⸢ミヤク[⸢mijaku](人名)に⸢オン⸣ザ[⸢ʔon⸣ʣa](士族男子の尊称)が付いて形成された合成語。 |
メーデー | [⸢meːdeː] | ▶ | 名 | 公務。琉歌・組踊り語の「みおやだいり(御親内裏)」が「お主がなし みやだいり 夜昼もしやべむ 天の世の しのぐ ゆるちたばうれ」『琉歌全集、2616』の「みやだいり」へと転訛し、再転訛して⸢メーデー[⸢meːdeː](公務。奉公)となったもの。/ギニヤユタカヌ パトゥマムラ シマヌナガリユ ミワタシヂバ ルクヌイチジニ チカクアリ <囃子>イヤイーヤー ウシューミヘテイ ガラミチ オラリティ ウヤクチョーデー トゥジックヮ ヤシナティ ムラトゥン ワブクニ ワルビトゥシユリ カンカ クドゥクヌ ムチキナムヌマディ ンゾーサショーリバ ティンヌ ミグミヌ ウヤキ パンジョー アラシミシェユサ ナマヌハヤシニ クドゥキユミユミ/(げに<実に>豊かな鳩間村、島の流れ<屋根から軒までの傾斜>を見渡すと、禄<六>の一字の<に>字画<近く>あり。<囃子> {SqBr}g{/SqBr}{弥弥}{イヤイヤ} 国王の公務を勤めておられて、親子兄弟妻子を養って、村の衆とも和睦にし、子供から年寄り{鰥寡}{カン|カ}{男}{オドコ}<{SqBr}g{/SqBr}{寡婦}{ヤモメ}・{SqBr}g{/SqBr}{鰥夫}{ヤモオ}>の無食な者まで無蔵さして<可愛がって>いるので、天の恵みの裕福で子孫繁盛をあらしめてくださるのだ。今の囃子で口説きを歌おうよ)(鳩間口説き) |
メーティ | [⸣meːti] | ▶ | 連 | 十分と。結構と。それ以上は不要であるの意味。 |
メートゥルオン | [⸢meː⸣turuʔoŋ] | ▶ | 固 | 宮鳥御嶽。石垣島の字石垣にある、四箇字発祥の地といわれる御嶽。 |
メー トゥルン | [⸢meː⸣ turuŋ] | ▶ | 連 | 広い面積を占め<要す>る。⸢面積を取る」の義。 |
メーヌイズ | [⸢meː⸣nuʔiʣu] | ▶ | 名 | (動)魚の名。和名、ジャバアイゴ(体長約30センチ)。⸢オン⸣デー[⸢ʔon⸣deː]という人もいる |
メーヌ ウチ | [⸢meː⸣nu ⸣ʔuʧi] | ▶ | 連 | 敷地。屋敷の内。⸢メー[⸢meː]は、一定の広さの敷地、広場の意味をもつ。「シ⸢ルウチ」[ʃi⸢ruʔuʧi](屋敷内)の対語。古謡語。/シルウチヌ メーヌウチ ヤーバ スクリ アンティスー/(代内の屋敷内に家を造ってあるという)⸣アーパーレー(新室寿ぎ歌)」『鳩間島古典民謡古謡集』 |
メーラ | [⸢meːra] | ▶ | 名 | (地)石垣市字宮良。 |
メーラアカマター | [⸢meːra⸣ʔakamataː] | ▶ | 名 | 宮良集落の秘密結社によるアカマター神事。豊年祭の時に出現する来訪神で、豊年を寿ぐ神と言われている。その神事組織は極秘に守られている。小浜島、古見村のアカマター祭りと共通する面が認められる。転じて、宮良集落のあだ名『石垣方言辞典』といわれている |
メーラガーラ | [⸢meːragaːra] | ▶ | 名 | 宮良川。宮良集落と大浜集落の間を流れる川。 |
メーラドゥンチ | [⸢meːradunʧi] | ▶ | 固 | 宮良殿内。琉球国時代の宮良間切りの頭(かしら)職の家。最後の頭職の人の家は石垣市字大川にあり、文化財に指定されている。 |
メーラビ | [⸢meːra⸣bi] | ▶ | 名 | 十五、六歳から二十歳ごろの女性。ミ⸢ヤラ⸣ビ[mi⸢jara⸣bi](乙女)ともいう。鳩間島では、トゥ⸢バラー⸣マ[tu⸢baraː⸣ma](トゥバラーマ節)で、/シキヌカイシャー トゥカミッカー ミヤラビカイシャー トゥーナナチー/(月の美しさは十三夜の月、乙女の美しさは十七歳ごろだ)と歌われている |
メーラビンケー | [⸢meːra⸣biŋkeː] | ▶ | 連 | 乙女達。 |
メッティ | [met⸢ti] | ▶ | 副 | すっかり。ことごとく。完全に。 |