方言と災害 研究・活動の成果

東北方言オノマトペ用例集

 東北方言の方言集・方言辞典からオノマトペ(擬音語・擬態語)の語形や用例を集めて編集した冊子,『東北方言オノマトペ用例集』を刊行しました。これは,「東北地方の被災地で活動される医療機関の方々が地元の方言を理解するときの手助けになるようなものがほしい」という今村かほるさん(弘前学院大学文学部・准教授)の呼びかけ(2011年7月18日)に応えて,竹田晃子(国立国語研究所時空間変異研究系・助教)が作成したものです。
 2011年9月13日に試作版1を作成した後,同年10月から東日本大震災支援プログラムとして,同年11月22日に試作版2と,「身体語彙図」(A3版×1枚)を作成しました。これらの試作版を,さまざまなところで配布しました。その後,試作版をご覧になった皆様からいただいたご意見を参考に,内容を増補改訂し,2012年3月に完成にいたりました。完成版の冊子は主に東北地方の医療・介護・福祉を中心とした関係各機関に配布しています。
 以下のサイトで全編をPDFで公開しています。




平成24年度 研究報告会

「方言と災害」班では、3月に文化庁の委託事業と合同で報告会を2回、開催しました。
プログラムは以下のとおりです。

文化庁委託事業・国立国語研究所合同研究報告会

文化としての方言・絆としての方言-東日本大震災、被災地からの発信-

【仙台会場】
    日時:2013(平成25)年3月9日(土)13:30~16:40
    場所:仙台国際センター 3階 白橿2
    主催:弘前学院大学、岩手大学、東北大学、福島大学、茨城大学
            国立国語研究所
プログラム
あいさつ 鈴木仁也(文化庁)
趣旨説明 今村かほる(弘前学院大)
研究報告
 1.青森県報告 今村かほる(弘前学院大)・坂本幸博(東奥義塾高校)
 2.岩手県報告 大野眞男(岩手大)・田中宣廣(岩手県立大宮古短期大学)
 3.宮城県報告 小林隆(東北大)・川越めぐみ(東北大院生)・武田拓(仙台高校)
 4.福島県報告 半沢康・中川祐治(福島大)
 5.茨城県報告 佐々木冠(札幌学院大)
 6.国語研報告 木部暢子・竹田晃子(国語研)
 7.質疑応答
まとめと提言 半沢康(福島大)


【東京会場】
    日時:2013(平成25)年3月19日(火)13:30~16:40
    場所:一橋講堂 中会議場1
    主催:弘前学院大学、岩手大学、東北大学、福島大学、茨城大学
            国立国語研究所
プログラム
あいさつ  鈴木仁也(文化庁)
趣旨説明 杉本妙子(茨城大)
研究報告
 1.青森県報告 今村かほる(弘前学院大)・坂本幸博(東奥義塾高校)
 2.岩手県報告 大野眞男(岩手大)・小島聡子(岩手大学)・斎藤孝滋(フェリス女学院大学)
      ・竹田晃子(国語研)
 3.宮城県報告 中西太郎・田附敏尚・川越めぐみ(東北大院生)
 4.福島県報告 半沢康(福島大)・白岩広行(大阪大)
 5.茨城県報告 杉本妙子(茨城大)・佐々木冠(札幌学院大)
 6.国語研報告 木部暢子・竹田晃子(国語研)
 7.質疑応答
まとめと提言 大野眞男(岩手大)