環境・文化遺産

三陸沿岸地域における環境・文化遺産に配慮した地域復興支援に関する研究

研究代表者

窪田順平(総合地球環境学研究所)

研究の概要

東日本大震災は、原発事故に象徴されるように、突発的な自然現象にはじまった災害が、人間の創り出した技術的に高度なシステムを危機的状況に陥らせるという複合的な災害となった点で、きわめて現代的な問題としての特徴を持っています。

その結果、多くの尊い命と生活基盤が失われました。東日本大震災では、多くのものが失われましたが、一方で私たちにさまざまな「つながり」の重要性と「つながり」こそが力であることを気づかせてくれました。津波によって大きな被害を受けた三陸沿岸では、東日本大震災からの復興にあたって、防災に配慮したまちづくりが模索されていますが、豊かな自然や歴史、有形・無形の文化遺産といった財産をどのように生かし、新たな人と人、まちとまちのつながりをつくっていくのかが問われています。

地球研をはじめとする連携研究『人と水』研究グループでは、震災前より岩手県大槌町において、湧水やそれに関わる生態系など、地域における人間と自然の関係に関わる調査を行ってきました。震災以前から大槌で行ってきた調査および現在進めつつある調査等から浮かびあがる大槌の「変わらぬ」豊かな自然、祭りや語りとして人々に語り継がれてきた文化などを基に、今後の復興のあり方を地元の人々との対話を重ね、支援を模索します。