環境・文化遺産研究・活動の成果
平成24年度は、岩手県大槌町を対象として、以下のような活動を行いました。
・過去の集落の変遷など歴史的な部分の資料収集や、現地での聞き取りによる復元等の調査を実施しました。
・地下水・湧水のサンプリングと同位体分析、海底湧水の状況、森林植生などの調査を行いました。特に、森林資源に関しては、その復興住宅への活用、他の市町村とのネットワークを生かした林業復興等の産業振興の提案を大槌町に対して行いました。
・立体模型を利用したイメージ投射システムの試作を行いました。
写真-1 地球研、東京大学、大槌町による公開シンポジウム
写真-2 海底湧水の調査風景。
山に降った雨が地下水となって海底からわき出す「海底湧水」が海の恵みを育んでいる。
写真-3 大槌町は湧水の豊富な町である。大槌町役場前の湧水。
上水道が途絶えた間、貴重な水源のひとつだった。
写真-4 残された基礎の測量を元に、聞き取りを行って被災前の家の様子を復元(浅川敏撮影)
図-1 聞き取りから復元図を作成(大槌町吉里吉里)