研究所設立当時から,研究成果の公表には積極的に取り組んできました。研究成果を報告書にまとめて刊行することは言うまでもなく,研究交流の場を早くから設けてきました。研究所が発足して1年後の昭和25(1950)年1月28日には,早くも第1回の公開講演会を開いています。
昭和37(1962)年に西が丘庁舎(当時は稲付西山町)に移転した時には,「新庁舎ひろうの会」を催して所内を一般公開しました。その折には,ポスターを展示したり,所員が説明をするなど,訪れた人たちに研究成果を伝える努力をしました。
また,『新「ことば」シリーズ』という小冊子や「ことばビデオ」を作成・頒布し,誰もが言葉について自ら考え,言語生活を豊かにするためのヒントや材料を提供することを目指してきました。
さらに,平成27(2015)年よりHANDBOOKS OF JAPANESE LANGUAGE AND LINGUISTICS Series(日本語研究英文ハンドブックシリーズ)をDe Gruyter Mouton(ドゥ・グロイター・ムートン社)から刊行しています。国際出版シリーズとして全12巻を予定しています。
このほか,新聞・テレビ・ラジオなどのマスコミに研究所員が登場し,視聴者からの言葉をめぐる質問に答えることもあります。皆さんも,どこかで私たちの姿を見かけませんでしたか?