このプロジェクトについて
日本語の研究は日本国内に長い伝統と優れた成果を有している一方で、他の言語と相対化させる努力が十分ではなく、(i)世界諸言語の中で日本語がどのような言語なのか、(ii) 一般言語学・言語類型論の視点から見ると、日本語の分析にどのような知見が得られるのか、(iii)日本語の研究が世界諸言語の研究や一般言語学・言語類型論にどのように貢献するのか、いまだ十分に明らかにされたとは言えません。現代の日本語研究に求められているのは、日本語の研究が世界諸言語の研究、とりわけ一般言語学や言語類型論研究にどのように貢献できるのかという「内から外を見る」視点と、一般言語学や言語類型論研究が日本語の分析にどのような知見をもたらすかという「外から内を見る」視点です。
本プロジェクトは、この二つの視点から日本語の言語事実を分析することにより、日本語(諸方言を含む)を世界の諸言語と対照させて日本語の特質を明らかにし、それにより日本語研究の国際化を図ることを主たる目的としています。日本語の音声・音韻、語彙・形態、文法、意味の構造を、言語獲得(第一言語獲得、第二言語習得)はもとより、言語に関係する他の学問分野(心理学、認知科学他)との接点・連携をも視野に入れて、対照言語学・言語類型論の観点から分析することにより、諸言語間に見られる類似性(普遍性)と相違点(個別性・多様性)を明らかにしたいと思います。このような対照研究を通じて得られた研究成果を国内外に向けて発信します。
プロジェクトリーダー
窪薗 晴夫(国立国語研究所 理論・対照研究領域 教授)
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プロソディ―
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名詞修飾表現
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