本プロジェクトでは、日本語研究および日本語教育への充実、発展に向け、第8回学習者コーパス・ワークショップ&シンポジウムを開催いたします。本年度もオンラインで行います。
今回は、「学習者コーパスに観る複雑さの発達」をテーマとし、2つの招待講演と、2つの招待発表をいたします。
「学習者の日本語習得の過程」を明らかにするための研究を行うにあたり、課題となるのが学習者の習得過程における発達の指標です。今回のシンポジウムでは、特に「複雑さ」に焦点を当て、L1やL2学習者のアウトプットを対象とした研究について、先生方をお招きし、ご講演・ご発表いただきます。そして、その後、全体討議を行い、日本語の複雑さに関する発達指標について議論を深め、妥当な指標について皆様と一緒に検討したいと考えています。
また、同日開催として、本年度も午前にI-JASワークショップ(2コース)も行います。
みなさまのご参加をお待ちしております。
*シンポジウム・ワークショップそれぞれに申し込みが必要となります。
◆ シンポジウム ◆ 申し込みはこちら から
【日時】 2024年 2月3日(土) 13:00~17:10
【定員】 150名 参加無料
【開催形態】 オンライン(Zoom使用)参加無料
【プログラム】
13:00~13:05 開会挨拶
13:10~13:35 問題提起 ―学習者の日本語習得における複雑さの捉え方―
倉品さやか 氏(国際大学)・細井陽子 氏(山野日本語学校)・
リード真澄 氏(上智大学)・迫田久美子 氏(広島大学・国立国語研究所)
13:35~14:30 招待講演1 第一言語の物語文の分析 ―ことばと談話の複雑さの発達に着目して―
稲葉みどり 氏(愛知教育大学 名誉教授)
14:30~15:25 招待講演2 第二言語として日本語を学ぶ子どもたちの作文力の発達
―文の複雑さ・論述の多様性に着目して―
齋藤ひろみ 氏(東京学芸大学)・工藤聖子 氏(東京学芸大学・文教大学)
15:35~16:05 招待発表1 中国人日本語学習者の作文の統語的複雑さに関する考察
―日本語学習者縦断コーパス(B-JAS)の分析に基づいて―
韓暁 氏(東南大学)・費暁東 氏(北京外国語大学)・馬悦 氏(東南大学院生)
16:05~16:35 招待発表2 日本語学習者言語の統語的複雑度に関する研究
―日本語学習者コーパス(I-JAS)作文資料の場合―
李文平 氏(中国 上海財経大学)
16:35~17:05 全体討議
ファシリテーター 迫田久美子 氏(国立国語研究所・広島大学)
17:05~17:10 閉会挨拶
◆ ワークショップ ◆ 申し込みは下記青字から
【日時】 2024年 2月3日(土) 10:00~12:00
【開催形態】 オンライン(Zoom使用)参加無料
【プログラム】
10:00~12:00 ワークショップ
・初心者コース…定員30名
・既習者コース…定員15名
*初心者コース・既習者コースは同日同時間に行いますので、どちらか1コースしかお申込できません。
【対象者】 -I-JASというコーパスについてよく知らない方 ●既習者コース (既習者コース申込み)*先着順
-I-JASの初心者向けワークショップや講習を受講された方
●初心者コース (初心者コース申込み)*先着順
-I-JAS中納言(検索システム)の基本的な使い方を学びたい方
-形態素解析の基本的な知識をお持ちの方
-すでに中納言(BCCWJなど)を使用したことがあり、
I-JAS中納言の使い方についてさらに深く学びたい方