Text Data Sets for Research on the History of Japanes

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日本語初歩[布哇教育局]

Nihongo shoho [Hawai Kyōikukyoku]

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス

Volume 2

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日本語初歩 巻二 [布哇教育局]

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凡例
1.頁移りは、その頁の冒頭において、頁数を≪ ≫で囲んで示した。
2.行移りは原本にしたがった。
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≪p001≫
一 ミツバチ
コノ ハコ ノ ナ=
カ ニ、ミツバチ
ノ ス ガ アリマ=
ス。ス ハ ロウ
デ キレイ ニ デ=
キ テ イマス。
ミツバチ ハ、ハナ

≪p002≫
カラ ハナ ヘ トンデ アルイテ、ミ=
ツ ヲ アツメマス。チヨツト ミル
ト、アソンデ イル ヨウ デス ガ、
アソンデ イル ノ デハ アリマセン。
ミツバチ ハ、チイサイ タマゴ カラ
ウマレマス。ハジメ ハ チイサイ シ=
ロイ ムシ デ、ゴロクニチ タツト
ネムリマス。メ ガ サメル ト、コン=

≪p003≫
ド ハ ハネ ガ ハエテ、ハチ ニ
ナリマス。ソウシテ トビアルイテ、ミ=
ツ ヲ アツメル ノ デス。
みつばち むし
二 ウサギ
コレ ハ ニイサン ノ ウサギ デス。
オヤ ガ ニヒキ、コ ガ ゴヒキ イ=

≪p004≫
マス。メ ハ アカクテ カワイラシウ
ゴザイマス。ゴラン
ナサイ、ホソナガイ
ミミ デハ アリマ=
セン カ。ミンナ
トンダリ ハネタリ
シテ アソビマス。
ウサギ ハ イヌ

≪p005≫
ヲ ミル ト、コワガリマス。ワタクシ=
タチ ハ、イジメマセン カラ コワガ=
リマセン。ミンナ デ クサ ヲ トツ=
テ キテ ヤリマシヨウ。
うさぎ め いぬ くさ
三 ママゴト
ハルコ『サア、ミナサン ママゴト ヲ シ=

≪p006≫
テ アソビマショウ。
ワタクシ ハ オカ=
アサン ニ ナリマ=
ス カラ、ミナサン
ハ コドモ ニ オ=
ナリ ナサイ。コレ
カラ オソウジ ヲ
シマショウ。』

≪p007≫
ユリコ『ワタクシ ハ、ナニ ヲ シマショ=
ウ。』
ハルコ『オマエ ハ ゾウキン デ、ホコリ
ヲ オフキ ナサイ。』
ユリコ『モウ オソウジ ガ デキマシタ。』
ハルコ『サブロウ ハ、ストーブ ニ ヒ
ヲ オタキ ナサイ。』
サブロウ『ソレデ ハ、モノオキ ニ イツテ、

≪p008≫
タキツケ ト セキタン ヲ、モツ=
テ キマス。』
ハルコ『ワタクシ ハ オヒル ノ シタク
ヲ シマス カラ、テ ノ スイテ
イル ヒト ハ、テツダツテ クダ=
サイ。』
ままごと ゆりこ さぶろう

≪p009≫
四 カラス ノ チエ
アル トキ、イチワ ノ カラス ガ、
ミズ ノ ハイツテ イタ、ツボ ヲ
ミツケマシタ。ノド ガ カワイテ タ=
マラナカツタ トキ
ナ ノ デ、オオヨロ=
コビ デ、ソノ ソバ
ニ イツテ、ミズ ヲ

≪p010≫
ノモウ ト シマシタ。
トコロ ガ、ソノ ツボ ニハ、ミズ
ガ ソコ ノ ホウ ニ、スコシ アル
バカリ デ、ドウシテモ クチバシ ガ
トドキマセン。カラス ハ イロイロ
カンガエタ スエ ニ、コイシ ヲ ク=
ワエテ キテ ハ、ソレ ヲ ツボ ノ
ナカ ニ オトシマシタ。イクツモ イ=

≪p011≫
クツモ、イレル ウチ ニ、ミズ ハ
ダンダン ウエ ヘ、アガツテ キマシ=
タ。カラス ハ オイシソウ ニ、ソノ
ミズ ヲ ノミマシタ。
からす のど つぼ そば
五 オキヤクサマ
ウチ ノ トグチ ノ、ベル ガ ナル

≪p012≫
ト、ワタクシ ハ スグ デテ ト ヲ
アケマス。ソウシテ、
『イラツシヤイ』ト、
アイサツ ヲ シマ=
ス。モシ オカアサ=
ン ニ ヨウ ガ
アル ト、『オハイリ
ナサイマセ』ト モ=

≪p013≫
ウシマス。ワタクシ ハ イス ヲ ダ=
シテ、オキヤクサマ ニ、『ドウゾ オカ=
ケナサイ、オカアサン ヲ ヨビマショ=
ウ』ト イイマス。
イツモ ト ヲ アケル マエ ニ、ド=
ナタ ダロウ カ ト、シンパイ シマ=
ス。
アル トキ ハ、オイシヤサマ ガ キ=

≪p014≫
マシタ。
マタ オトナリ ノ オクサン ヤ、ミ=
タコト ノ ナイ オンナ ノ コ ヤ、
ホン ヲ ウル ヒト ナド モ、キタ
コト ガ アリマス。
オカアサン ハ、ワタクシ ガ オキヤ=
クサマ ヲ、ムカエ ニ デル ノ ヲ
ヨロコビマス。ワタクシ ハ オカアサ=

≪p015≫
ン ノ イソガシイ トキ、イツモ テ=
ツダイマス。
べる わたくし よう ほん
六 ウソツキ ノ コ
ヒツジカイ ノ コ ガ、ヒツジ ノ
バン ヲ シテ イマシタ。アル トキ、
ヒト ヲ オドロカシテ ヤロウ ト

≪p016≫
オモツテ、オホキナ コエ デ、
『オオカミ ガ キタ、オオカミ ガ
キタ』
ト サケビマシタ。
ヒトビト ハ コレ ヲ キイテ、カケ=
ツケテ キテ、
『オオカミ ハ ドコ ダ』
ト キキマス ト、ソノ コ ハ、ハラ

≪p017≫
ヲ カカエテ ワライ ナガラ、
『オオカミ ナド ハ ドコ ニモ イ=
ナイ、オモシロイ カラ ソウ イツ=
テ ミタ ノ ダ』
ト イイマシタ。コノ コ ハ、イクド
モ コウシテ ヒト ヲ ダマシマシタ。
アル ヒ、ホントウ ニ オオカミ ガ
キマシタ。ソノ コ ハ、タイソウ オ=

≪p018≫
ドロイテ、
『オオカミ ガ キ=
タ、オオカミ ガ
キタ』
ト、オオキナ コエ
デ ヨビマシタ。
ケレドモ ヒトビト
ハ、マタ ウソ ダ=

≪p019≫
ロウ ト オモツテ、ヒトリ モ キマ=
セン デシタ。ソレデ ヒツジ ハ、タ=
クサン オオカミ ニ クワレマシタ。
おおかみ。ひと。こえ。
これを きいて かけつける。

≪p020≫
七 ドウ コタエマス カ
アナタ ノ ナ ハ、ナン ト イイマ=
ス カ。
トシ ハ イクツ ニ ナリマス カ。
ドコ ニ スンデ イマス カ。
ニイサン ヤ、ネエサン ガ アリマス
カ。
オトウト ヤ、イモウト モ アリマス

≪p021≫
カ。
オトウサン ノ ナ ハ、ナン ト イ=
イマス カ。
オカアサン ノ ナ ハ、ナン ト イ=
イマス カ。
ドコ ノ ガツコウ ヘ、イキマス カ。
アナタ ノ センセイ ノ ナ ハ、ナ
ン ト イイマス カ。

≪p022≫
アナタ ハ、ガツコウ ヘ イク ノ
ガ スキ デス カ。
あなた。にいさん や ねえさん。
いもうと。せんせい。

≪p023≫
THINGS TO TELL
What is your name?
How old are you?
Where do you live?
Do you have older brothers and sisters?
Do you have younger brothers and sis-
ters?
What is your father's name?
What is your mother's name?
To what school do you go?
What is your teacher's name?
Do you like to go to school?

≪p024≫
八 これ は たいへん
すずめ が、ものおき の そば の
き に、す を つくつて いました。
にわ の ことり が、おやどり に、
『した に おりて あそびたい』
と いいました。おやどり は、
『おまえたち は、まだ よく とべな=
い から、おりて は あぶない よ』

≪p025≫
と、いつて とめま=
した。ことり は、
『それでも いま
は、した に な=
に も いない
から、だいじよう=
ぶ です』
と いつて、おやど=

≪p026≫
り の とめる の も きかないで、
にわ に とびおりました。いちわ の
ことり が、
『なに も あぶない こと など は
ありません。おかあさん は やかま=
しすぎる』
と いいます と、もう いちわ の
ことり が、

≪p027≫
『ほんとう に そう だ、おかあさん
の いう こと ばかり きいて い=
て は、なに も おもしろい こと
は できない』
と いいました。
ちようど その とき、くさ の なか
に かくれて いた ねこ が、いきな=
り とびだして、いちわ の ことり

≪p028≫
を つかまえました。
つかまえられた ことり は、
『これ は たいへん な こと に
なつた、き の うえ に いれば
よかつた の に』
と、いつて なきました が、もう ま
に あいません でした。

≪p029≫
九 いろ
ここ に たくさん いろ の な が
あります。
あお、しろ、みどりいろ、あか、
くろ、きいろ、みかんいろ、
どれ が、つぎ に ならべて ある
もの の、いろ です か。
みかん は どんな いろ です か。

≪p030≫
くさ は どんな いろ です か。
バナナ は どんな いろ です か。
き の は は どんな いろ です
か。
ミルク は どんな いろ です か。
うみ は どんな いろ です か。
しお は どんな いろ です か。
からす は どんな いろ です か。

≪p031≫
そら は どんな いろ です か。
わたくしども の はた は、どんな
いろ です か。

みなさん は これ を よんで、こた=
え を かいて ごらん なさい。

≪p032≫
COLORS
Here are the names of some colors:
blue white green red
black yellow orange
Can you tell which one to use with
these things?
What color is an orange?
What color is grass?
What color is a banana?
What color are leaves?
What color is milk?
What color is the sea?
What color is salt?
What color is a crow?
What color is the sky?
What colors are in our flag?

≪p033≫
十 こねこ (一)
ある とき、ちいさい こねこ が、じ=
ぶん の ちいさい よつつ の あし
を みつけました。
『おかあさん、この ちいさい あし
を ごらん なさい、これ で どう
する の です か』
と たずねました。

≪p034≫
『それ で はしる こと が できま=
す』
と、おやねこ が いいました。そこ
で こねこ は、はしりまわつて みま=
した。
つぎ の ひ、こねこ は じぶん の
め を みつけました。
『おかあさん、この ふたつ の め

≪p035≫
を ごらん なさい。これ で どう
する の です か』
と いいました。
『それ で もの を みる こと が
できます』
と、おやねこ が いいました。
『そうです、そうです、おかあさん が
みえます。ちいさい ひよこ も す=

≪p036≫
ずめ も みえます』
と、こねこ が いいました。
十一 こねこ (二)
こねこ は また、じぶん の ちいさ=
い ふたつ の みみ を みつけまし=
た。
『おかあさん、この ふたつ の みみ

≪p037≫
を ごらん なさい、これ で どう
する の です か』
と いいました。
『それ で きく こと が できます』
と、おやねこ が いいました。
『そうです、そうです。おかあさん の
おはなし が きこえます。ひよこ
や すずめ の なく の も きこ=

≪p038≫
えます』
と、こねこ が いいました。
それ から こねこ が、じぶん の
はな を みつけました。
『おかあさん、この ちいさい はな
を ごらん なさい。これ で どう
する の か、きかせて ください』
と いいました。

≪p039≫
『それ で ねずみ や、さかな の
におい を、かぐ こと が できま=
す』
と、おやねこ が いいました。
『そうです、そうです、これ で ごは=
ん の におい を かぐ こと が
できます。わたくし は ごはん を
たべる ため に、くち を みつけ=

≪p040≫
ましよう。にやん にやん』
と いいました。
そうして おやねこ が、
『かわいらしい こねこ よ、ぐう ぐ=
う』
と いいました。
つぎ の あいた ところ へ ことば

≪p041≫
を いれ なさい。
こねこ は ○○ で はしります。
こねこ は ○ で みます。
こねこ は ○○ で ききます。
こねこ は ○○ で かぎます。
こねこ は ○○ で たべます。

≪p042≫
十二 あいさつ
あなたがた は、どんな とき に、つ=
ぎ の ような あいさつ を します
か、いつて ごらん なさい。
『ありがとう ございます。』
『ごめん ください。』
『おはよう ございます。』
『こんばん は。』

≪p043≫
『おやすみ なさい。』
『さよう なら。』
『また いらつしゃい。』
『どう しまして。』
なぞ
わたくし は まるう ございます。お=
とこ の こ は わたくし を うち=

≪p044≫
ます。こども は わたくし を なげ=
ます。わたくし は ○○○ です。
わたくし は す の なか に すん=
で います。わたくし は ちいそう
ございます が、とぶ こと も、うた=
う こと も できます。わたくし は
○○ です。

≪p045≫
THE RIGHT THING TO SAY
Tell me when you should say:
“Thank you.”
“Excuse me.”
“Good morning.”
“Good evening.”
“Good night.”
“Good by.”
“Come again.”
“You are welcome.”
RIDDLES
I am round. Boys bat me. Children
throw me. I am a___.
I live in a nest. I am little. I can
fly and sing. I am a___.

≪p046≫
十三 いつしゆうかん
にちよう、げつよう、かよう、すいよう、
もくよう、きんよう、どよう が、いつ=
しゆうかん です。
それ を にど よんで ごらん なさ=
い。
め を つぶつて、ひ の な を い=
つて ごらん なさい。

≪p047≫
みんな おぼえました か。
はじめ の ひ の な は、なん で=
す か。また いちばん しまい の
ひ の な は、なん です か。
どの ひ に、こうりつがつこう へ
いきます か。
どの ひ に、につぱんごがつこう だ=
け へ いきます か。

≪p048≫
DAYS OF THE WEEK
These are the days of the week:
Sunday
Monday
Tuesday
Wednesday
Thursday
Friday
Saturday
Read them through twice.
Close your eyes and try to say the
names of the days of the week.
Can you remember all of them?
What is the first day of the week?
What is the last day?
On what days do you go to public
school?
On what day do you go to Japanese
school only?

≪p049≫
十四 ことばさがし
うえ に ならべて ある ことば が、
した に ならべて ある もの の、
どれ に つく か、かんがえて ごら=
ん なさい。
しろい レモン は
つめたい てつ は
すつぱい ゆき は

≪p050≫
ちいさい さとう は
あまい あかんぼう は
くろい ナイフ は
まるい せきたん は
おもい おひさま は
するどい こおり は
あつい へいたいさん は
いさましい ひ は

≪p051≫
CAN YOU FINISH THESE
SENTENCES?
white little round hot
cold sweet heavy brave
sour black sharp
Find the word which belongs in each
of these blanks:
A lemon is___.
Iron is___.
Snow is___.
Sugar is___.
The baby is___.
The knife is___.
Coal is___.
The sun is___.
Ice is___.
The soldier is___.
The fire is___.

≪p052≫
十五 おおかみ と ねこ (一)
むかし ある ところ に、おおきな
ふるい ねこ が、しろ と くろ の
こねこ を つれて、すんで いました。
ある ひ おやねこ は、
『ちよつと かいもの に いつて く=
る から、おおかみ に しられない
よう に、しずか に して おいで』

≪p053≫
と いつて、でて いきました。
その となり に、おそろしい おおか=
み が すんで いました。おやねこ
が でて いつた の を みて、
『おや の るす に いつて、こねこ
を たべて やろう、よい おゆうは=
ん だ』
と いつて、くち を なめまわしまし=

≪p054≫
た。そうして ねこ の うち へ い=
つて、ちようど おやねこ の よう
に、しずか に と を たたいて、
『いま かえつた、はやく と を あ=
けなさい』
と いいました。これ を きいた し=
ろねこ は、すこし と を あけて、
のぞいて みました。そうして、

≪p055≫
『では あなた の まえあし を み=
せて ください』
と いいました。そこ で おおかみ
が、おおきな くろい あし を いれ=
ましたら、しろねこ は、
『これ は おかあさん の あし で=
は ありません。おかあさん の は
しろう ございます』

≪p056≫
と いつて、と を しめて しまいま=
した。しかた が ない から、うち
へ かえつて ぱんこ を あし に
つけ、また ねこ の うち に いつ=
て、しろい あし を みせました。す=
る と こんど は、
『この あし は しろ すぎます。そ=
うして あなた の こえ は、やさ=

≪p057≫
しく ない から、おかあさん で
は ありません』
と いいました。
十六 おおかみ と ねこ (二)
おおかみ は また うち へ かえつ=
て、どう したら こえ が やさしく
なる だろう と、かんがえました。そ=

≪p058≫
うして さとう を たくさん たべて、
また ねこ の うち へ いつて、や=
さしい こえ で、
『おかあさん が かえつた』
と いいました。する と こんど は、
『ほんとう の おかあさん よ』
と いつて、こねこ が と を あけ=
ました。それ は おかあさん で は

≪p059≫
なく、おおきな おおかみ が はいつ=
て きて、
『は はあ、おまえたち を たべ に
きた の だ』
と、いつて わらいました。くろねこ
は びつくり して、えんとつ へ の=
ぼりました。しろねこ は たな の
うえ へ とびあがりました。

≪p060≫
これ を みた おおかみ は、たいそ=
う おこつて、くろねこ を おつかけ=
ました が、えんとつ へ のぼれませ=
ん。その うち に しろねこ は、た=
な の うえ で、
『おおかみさん、わたしたち を とる
こと は できない ね』
と、いつて おどりだしました。

≪p061≫
する と おおかみ は、ひどく おこ=
つて、ゆか を ふみつけ ながら、
『たべて やる ぞ、たべて やる ぞ』
と、いつて どなりました が、どう
する こと も できないで、かえつて
いきました。
あと で こねこ は おりて きまし=
た が、その のち この こと を

≪p062≫
おもいだして たびたび わらいました。
十七 どう おもいます か
つぎ に たずねて ある こと を
よんで、どう こたえ たら よい か、
かんがえて ごらん なさい。
まち の なか で あそんだら
あぶない こと は ありません

≪p063≫
か。
ごはん を たべる まえ、て
を あらいます か。
まいにち ミルク を のむ の
は、よい こと です か。
おとこ は おとな も こども
も、いえ の なか で、ぼうし
を とります か。

≪p064≫
ひと が おはなし を して
いる とき、おはなし を する
の は、ぎようぎよい こと で=
す か。
ひと の まえ を とおる と=
き は、なん と いいます か。
マツチ を もつて あそびます
か。

≪p065≫
WHAT DO YOU THINK?
Read these questions and see how
you would answer them:
Is there any danger in playing in the
street?
Do you wash your hands before
eating?
Is it good to drink milk every day?
Do men and boys take off their hats
in the house?
Is it polite to talk while others are
talking?
What would you say when you pass
in front of any one?
Do you play with matches?

≪p066≫
十八 どれ を つかいます か
ほうき、ペン、のこぎり、はり、はし=
ご、マツチ、はさみ、かぎ、スプーン、
つぎ の よう な こと を する
とき、みぎ に ある もの の うち、
どれ を つかいます か。
え を きりとる の には。
ざしき を はく の には。

≪p067≫
と の じよう を あける の に=
は。
ひ を つける の には。
いた を きる の には。
てがみ を かく の には。
きもの を ぬう の には。
たかい ところ へ のぼる の に=
は。

≪p068≫
アイスクリーム を たべる の に=
は。
どれ を つこう か わかつた なら、
つぎ の ような ぶんしよう を み=
つつ おかき なさい。
『わたくし は と の じよう を
あける の には、かぎ を つか=
います。』

≪p069≫
WHICH WILL YOU USE?
broom needle scissors
pen ladder key
saw match spoon
Choose the word which tells you how
to do each of these things:
To cut out a picture.
To sweep the floor.
Unlock a door.
Light a fire.
Cut a board in two.
Write a letter.
To sew a dress.
Climb up high.
Eat ice cream.
When you have chosen, make sen-
tences of three of them. Example:
“I use a key to unlock the door.”

≪p070≫
十九 ねこ と ねずみ
ある とき ねこ
が、ねずみ を と=
りました。ねずみ
は ひどく おどろ=
いて、どうして よ=
い か わかりませ=
ん でした が、す=

≪p071≫
ぐ うまい かんがえ を だして、
『ねこさん、あなた は、わたくし を
たべる でしよう が、その まえ
に あなた の かお を、あらわな=
ければ いけません』
と、ねこ に いいました。
『それ は なぜ か』
と、ねこ が たずねました。

≪p072≫
『それ は ね、だれ でも りつぱな
ひと は、ごはん を たべる まえ
に、きつと あろう から です』
と、ねずみ が いいました。
『わたし も そう おもう。じぶん
も りつぱな もの に なりたい
から、かお を あらつて みよう』
と、ねこ が いいました。そうして

≪p073≫
かお を あらいはじめました が、つ=
い ねずみ を つかまえて いる こ=
と を わすれました。
その ま に ねずみ は、にげて じ
ぶん の す に かえりました。そう=
して、
『さようなら ねこさん、あなた が
かお を あらつた こと を、たい=

≪p074≫
へん うれしく おもいます』
と いいました。ねこ は くやしがつ=
て、
『ひと は どう でも よい から、
こんど は さき に たべて、あと
で かお を あろう こと に し=
よう』
と、ねこ が いいました。

≪p075≫
二十 ことばあわせ
うえ に ならべて ある、とい に
あう ことば を、した に ある こ=
とば の なか から とりだして、い=
つしよ に おかき なさい。
なげる もの は さとう
うとう もの は ほん

≪p076≫
のる もの は くさ
よむ もの は とり
もえる もの は むし
みどりいろ の
もの は ボール
あまい もの は じどうしや
はう もの は ひ

≪p077≫
A MATCHING GAME
Pick out the word that belongs to
the question, and write them together.
Something to throw
Something which sings
Something to ride in
Something to read
Something which burns
Something green
Something sweet
Something which crawls
sugar
book
grass
bird
worm
ball
auto
fire

≪p078≫
二十一 あわれな ほん の はなし(一)
わたくし は ほん です。たくさんな
ともだち と、いつしよ に つれて
こられて、せんせい から せいと に
わたされました。わたくし を うけと=
つた こども は、すぐ ひようし を
ひどく うしろ へ まげて ひらきま=
した。その とき かた が ちぎれる

≪p079≫
ほど いたくて、な=
きだしたい ほど
でした。その ひ
から おなか の
ページ が、みんな
ゆるみはじめました。
はじめ の うち
は すこし は た=

≪p080≫
いせつ に して くれました が、の=
ち に なる と よごれた テーブル
の うえ へ おいたり、にわ へ な=
げた まま、あそび に でて いつた=
り しました。
ある ひ わたくし が、かどぐち の
つち の うえ に なげだされて い=
る と、こいぬ が きて おもしろそ=

≪p081≫
う に、くわえて あそびました。わた=
くし の ひようし が こんな に
きれたり、どろ で よごれたり した
の は、その とき です。
また ある とき は、よんだ ところ
へ えんぴつ を はさんで、その ま=
ま おさえつけて おきました の で、
せなか が おれる ほど いとう ご=

≪p082≫
ざいました。おぼえ を する の に、
リボン か かみぎれ を はさんで
おけば よい の に、ページ を お=
りかえして おく の です から、い=
たくて たまりません。
二十二 あわれな ほん の はなし(二)
わたくし の ページ に、いたずらが=

≪p083≫
き を したり、え を かいたり さ=
れる の も、うるさくて なりません
が、よごれた て や、あせ や みず
で ぬれた て で、もたれる とき
ほど、いやな こと は ありません。
また ページ を あける の に、ゆ=
び に つば を つける の で、き=
たなくて しかた が ありません。

≪p084≫
この あいだ つれられて きた とき
は、たいそう きれいな ほん でした
が、もう こんな に きもの は や=
ぶれ、ページ は よごれたり やぶれ=
たりして、ほんとう に みられない
もの に なつて しまいました、ほか
の ともだち に きいたら、『わたくし
も ひどい め に あつて いる』と

≪p085≫
いつて、ないて いました。
わたくし は まだ
ほか に も、こん=
な ほん が たく=
さん ある だろう
と おもいます。
こどもら は わた=
くしたち を もつと

≪p086≫
たいせつ に、そうして もつと しん=
せつ に して くれる よう に、せ=
んせい から よく おはなし を し=
て、いただきたい もの です。
二十三 どう します か
つぎ の ような とき、あなた は
どう します か。

≪p087≫
て が きたない とき。
て を きつた とき。
まち を よこぎる とき。
あめ が まど へ ふりこむ とき。
おかあさん が てつだつて くださ=
い と、おつしやつた とき。
おとうさん が しごと から、おか=
えり に なつた とき。

≪p088≫
WHAT SHOULD YOU DO
What should you do:
When your hands get dirty?
When you cut your hand?
Before you cross the street?
When rain comes in at the window?
When Mother asks you to help her?
When Father comes home from
work?

≪p089≫
二十四 りこうな ろば (一)
ある ところ に
としよつた ろば
が ありました。あ=
まり よわつて は=
たらけない の で、
しゆじん は、しん=
で も かまわない

≪p090≫
と いつて、おいだして しまいました。
けれども ろば は しにたく ない
から、ながく いきる こと を かん=
がえました。
みち を そろそろ あるいて いる
うち に、としよつた いぬ に であ=
つた の で、ろば は、
『いぬ さん、わたくし に ついて

≪p091≫
おいで なさい。なかま を あつめ=
て がくたい を つくりましよう』
と すすめました。いぬ は、
『それ は おもしろい、まいりましよ=
う』
と いつて、すぐ ついて いきました。
つぎ に としよつた ねこ や、おん=
どり に であいました。それら にも

≪p092≫
すすめましたら、みんな よろこんで
ついて いきました。
みんな つれだつて あるきながら、ろ=
ば は ひほひほ、いぬ は わんわん、
ねこ は にやあにやあ、おんどり は
こけつこう と、みんな おかしな こ=
え で なきました。
『うまい うまい、この がくたい を

≪p093≫
きいたら、きつと ひと が、たくさ=
ん おかね を くれる だろう』
と、ろば が よろこびました。
二十五 りこうな ろば (二)
その うち に ひ が くれて しま=
い、みんな くたびれて なけなく な=
つた の で、やすもう と おもつて

≪p094≫
おおきな き の し=
た に いきました。
き に のぼつた お=
んどり が、ちかく
の いえ に、あかり
が みえる と いい=
ました。
『その いえ へ い=

≪p095≫
つて おゆうはん を くれる まで、
がくたい を やろう で は あり=
ません か』
と、ろば が いいました。
みんな つれだつて その いえ の
にわ へ いき、ひと が おゆうはん
を たべて いる の を、まど から
みて ろば は、

≪p096≫
『さあ、いつしようけんめい おやり
なさい。いち、に、さん』
と、ながい みみ を う=
ごかしました。
みんな が おおきな こ=
え を そろえて ないた
の で、ひと は びつく=
り して にげだしました。

≪p097≫
そこ で みんな いえ へ はいつて、
ろば は わら を、いぬ は ほね
を、ねこ は ミルク を、おんどり
は こめ を みつけて、みんな たべ=
られる だけ たべました。おなか が
おおきく なつた の で、みんな つ=
れだつて き の した に かえりま=
した。

≪p098≫
二十六 まち で きをつける こと
あなたがた は、こ=
ども が まち を
よこぎる とき、け=
が を した こと
を、きいた こと
が あります か。
また こども が、

≪p099≫
まち で あそんで いる とき、けが
を した こと を、しつて います
か。
まいつき たくさんな こども が、ま=
ち を よこぎる とき けが を し、
また まち で あそんで いる とき、
けが を します。
ある とき は、けが を させた じ=

≪p100≫
どうしや の うんてんしゆ が わる=
い が、ある とき は こども の
わるい こと も あります。
つぎ の こと に よく き を つ=
けたら、くるま に つきあてられる
ような こと は ありません。
まち で あそんで は いけません。
ローラー、スケート に のつて ま=

≪p101≫
ち を はしつて は いけません。
まち を よこぎる とき には、
よく くるま に き を おつけ
なさい。
まち を よこぎる の は、ただ
まち の かど だけ に なさい。
まち の なか に とまつて、ぐず=
ぐずして いて は いけません。

≪p102≫
まち で ぼうし が とんだら、と=
り に いく とき、よく くるま
を ごらん なさい。
二十七 しようじきな きこり (一)
むかし ある ところ に、びんぼうな
きこり が ありました。ある ひ か=
わ の そば で、おおきな き を

≪p103≫
きつて いた とき、たかく おの を
ふりあげて、ちからいつぱい ふりおろ=
しましたら、おの の さき が とれ=
て、かわ の なか に おちました。
きこり は こまつて、かわ の そば
に すわつて、
『わたくし は よい おの が ない
から、もう き を きる こと が

≪p104≫
できない』
と いつて、かわ を ながめて いま=
した。
する と みず の うえ に きれい=
な きもの を きた、そうして その
かみ は きんいろ の、うつくしい
おひめさま が でて きました。その
おひめさま が きこり の そば に

≪p105≫
きて、
『あなた は なぜ
そんな に かな=
しんで いる の
です か』
と いいました。
『わたくし は か=
わ の そば で、

≪p106≫
き を きつて いましたら、おの
が みず の なか に おちた の
で、き を きる こと が できま=
せん』
と、きこり が いいました。する と
おひめさま は、
『かなしまない でも よろしい。わた=
し が あなた の おの を みつ=

≪p107≫
けて あげましよう』
と いつて、かわ の なか に ふか=
く ふかく しずみました。
二十八 しようじきな きこり (二)
おひめさま は じき に きん の
おの を もつて かわ から でて
きて、

≪p108≫
『これ が あなた の おの です
か』
と ききました。きこり は その ひ=
かる おの を みて、
『いいえ、それ は わたくし の で=
は ありません。わたくし の おの
は じようぶな てつ です』
と いいました。おひめさま は、

≪p109≫
『そう です か。では この きん
の おの を ここ に おいて、も=
う いちど さがしましよう』
と いつて、また ふかく ふかく か=
わ の なか に しずみました。そう=
して こんど は、ひかる ぎん の
おの を もつて でて きて、
『これ が あなた の おの です

≪p110≫
か』
と ききました。きこり は その ひ=
かる おの を みて、
『いいえ、それ も わたくし の で=
は ありません。わたくし の おの
は じようぶな てつ です』
と いいました。おひめさま は ぎん
の おの を そこ に おいて、また

≪p111≫
かわ の なか に しずみました。
二十九 しようじきな きこり (三)
こんど は ふるい てつ の おの
を もつて でて きて、
『これ が あなた の おの です
か』
と ききました。

≪p112≫
『はい、これ です、これ です。これ
が わたくし の ふるい おの で=
す。まこと に ありがとう ござい=
ます』
と、きこり が おれい を いいまし=
た。する と おひめさま は、きん
の おの と ぎん の おの を と=
つて、

≪p113≫
『あなた は きん の おの と ぎ=
ん の おの が、あなた の ふる=
い てつ の おの より、ねうち
の ある こと を しりません か。』
『はい、わたくし は きん の おの
と ぎん の おの が、ねうち の
ある こと は よく しつて いま=
す が、それ は わたくし の で=

≪p114≫
は ありません』
と、きこり が い=
いました。
『しかし この き=
ん の おの と
ぎん の おの
を うつたら、あ=
なた の ふるい

≪p115≫
おの の ような の は、たくさん
かえる では ありません か』
と、おひめさま が いいました。
『そう です、しかし それ は わた=
くし の おの では ありません
から、どう して うる こと が
できましよう』
と、きこり が いいました。する と

≪p116≫
おひめさま は、
『あなた は なん と いう しよう=
じき な ひと でしよう。あなた
の しようじき は、きん や ぎん
より も ねうち が あります。こ=
の ふたつ の おの は わたくし
の です が、ふたつ とも あなた
に あげます』

≪p117≫
と いつて、きん の おの と、ぎん
の おの を、きこり に やりました。
そうして ふかく ふかく かわ の
なか に しずんで しまいました。
三十 ちいさい しろうさぎ (一)
ある ところ に、じぶん が ちいさ=
い しろうさぎ で ある こと を、

≪p118≫
すかなかつた、いつぴき の しろうさ=
ぎ が おりました。
ある ひ しろうさぎ は、しろい ぶ=
た を みました。
しろうさぎ は おかあさん に、
『わたくし の はな も しろい ぶ=
た の よう な、はな で あれば
よい の に』

≪p119≫
と いいました。
また あひる を みた とき、しろう=
さぎ は おかあさん に、
『わたくし の あし にも あひる
の よう に、みずかき が あれば
よい の に』
と いいました。
しろうさぎ は この よう に、みる

≪p120≫
もの が、なん でも ほしい と ね=
がつて いました。
ある ひ いたち が、しろうさぎ の
ねがいごと を ききました。いたち
は たいへん かしこい から、しろう=
さぎ に、
『ねがいごと の かのう いけ に
いつて、みず を みながら さんど

≪p121≫
まわり なさい。そう すれば あな=
た の ねがい は かないます』
と いいました。
そこで しろうさぎ は もり の
なか へ かけこみ、ねがいごと の
かのう いけ に いきました。
しろうさぎ は ねがいごと の かの=
う いけ で、みず を のんで いた、

≪p122≫
いちわ の あかい ことり を みま=
した。
すると また、しろうさぎ は ねが=
いました。
『わたくし にも あかい とり の
よう に、あかい はね が あれば
よい の に』
と いいながら、いけ の なか を

≪p123≫
みて、さんど まわりました。
ところ が、ながい あかい はね が、
しろうさぎ の からだ に はえまし=
た。
しろうさぎ は、はしられる だけ は=
やく はしつて、おかあさん の とこ=
ろ へ かえりました。
おかあさん は しろうさぎ と いう

≪p124≫
こと が わからない から、
『あなた は わたくし の いえ へ
はいる こと は できません』
と いつて、と を しめて しまいま=
した。
三十一 ちいさい しろうさぎ(二)
ちいさい しろうさぎ は、また もり

≪p125≫
へ かえらなければ なりません でし=
た。
もう よる に なつた の に、とま=
る いえ も ありません。どこ へ
いつて よい か わからず、つかれて
ねむく も ありました の で、しば=
らくして しろい ぶた の いえ
へ いきました。そうして と を た=

≪p126≫
たいて、
『わたくし は しろうさぎ です。し=
ろい ぶた さん、こんや どうぞ
わたくし を とめて ください』
と たのみました。
しろい ぶた は と を すこしば=
かり あけて、のぞいて みました。
そうして また と を しめて、

≪p127≫
『いいえ、あなた は わたくし の
いえ へ、はいる こと は できま=
せん。あなた は しろうさぎ では
ありません。わたくし は あかい
はね の はえて いる、しろうさぎ
を みた こと は ありません』
と いいました。
そこで しろうさぎ は、とまる い=

≪p128≫
え は なし、その うえ つかれて
ねむかつた の で、しばらくして
あひる の いえ へ いきました。そ=
うして と を たたいて、
『わたくし は しろうさぎ です。あ=
ひる さん、こんや どうぞ わたく=
し を とめて ください』
と たのみました。

≪p129≫
あひる は と を すこしばかり
あけて のぞいて みました。そうして
また と を しめて、
『いいえ、あなた は わたくし の
いえ へ、はいる こと は できま=
せん。あなた は しろうさぎ では
ありません。わたくし は あかい
はね の はえて いる しろうさぎ

≪p130≫
を、みた こと は ありません』
と いいました。
そこで しろうさぎ は、まだ とま=
る いえ は なし、その うえ たい=
へん つかれて、ねむく なりました。
三十二 ちいさい しろうさぎ(三)
しばらくして しろうさぎ は、いた=

≪p131≫
ち の いえ へ いきました。そうし=
て と を たたいて、
『わたくし は しろうさぎ です。い=
たち さん、こんや どうぞ わたく=
し を とめて ください』
と たのみました。
いたち は と を すこしばかり
あけて、のぞいて みました。

≪p132≫
そうして あかい はね の はえて
いる しろうさぎ を みて、
『しろうさぎ さん、あなた は ねが=
いごと の かのう いけ へ いき=
ました ね。おはいり なさい、こん=
や とめて あげましよう』
と いいました。
あくるあさ いたち は、

≪p133≫
『どう です、しろうさぎ さん、あか=
い はね は すき です か』
と たずねました。
しろうさぎ は、
『わたくし は あかい はね は い=
りません。わたくし は もと の
ちいさい しろうさぎ に なりとう
ございます』

≪p134≫
と いいました。
『では、また ねがいごと の かのう
いけ へ いつて、はね を とつて
もらつて おいで なさい』
と、いたち が いいました。
それで しろうさぎ は、また ねが=
いごと の かのう いけ へ いきま=
した。

≪p135≫
しろうさぎ は いけ の なか を
みて、さんど まわりましたら、あかい
はね は なくなつて しまいました。
しろうさぎ は はしつて おかあさん
の ところ へ かえりました。おかあ=
さん は よろこんで、しろうさぎ を
いえ へ いれて くださいました。
しろうさぎ は、また もと の ちい=

≪p136≫
さい しろうさぎ に なる こと が
できた の を、たいへん よろこびま=
した。
三十三 なに の な
ここ に ある ことば を、つぎ に
ある ぶんしよう の ちようど よい
ところ へ、いれて ごらん なさい。

≪p137≫
けもの、こくもつ、やさい、
どうぐ、いろ、くだもの、
ねぎ、だいこん、まめ、いも など は、
○○○ の な です。
あか、きいろ、みどりいろ、あお など
は、○○ の な です。
いぬ、ねこ、うま、うし、しし、とら、
ぞう、くま など は、○○○ の な

≪p138≫
です。
こめ、むぎ、きび など は、○○○○
の な です。
いす、テーブル、ベツド、ランプ など
は、○○○ の な です。
みかん、もも、なし、ぶどう など は、
○○○○ の な です。

≪p139≫
CAN YOU FILL IN THE
BLANKS?
Put in these words in the right places:
animals vegetables colors
grain furniture fruits
Onions, turnips, beans, and potatoes
are the names of___.
Red, yellow, green, and blue are the
names of___.
Dog, cat, horse, cow, lion, tiger, ele-
phant, and bear are the names of
___.
Rice, wheat, and corn are the names
of___.
Chair, table, bed and lamp are the
names of common pieces of___.
Oranges, peaches, pears, and grapes
are the names of___.

≪p140≫
三十四 ふしぎな ふえふき (一)
むかし ドイツ に、ハメリン と い=
う ちいさい きれいな
まち が ありました。け=
れども まち にも、いえ
にも、ねずみ が いつぱ=
い いて、いろいろな わ=
るい こと を しました。

≪p141≫
まち の ひとたち は、たいへん こ=
まつて しちよう の ところ へ い=
つて、
『しちよう さん、どう か して ね=
ずみ を たいじて ください、みん=
な たいへん こまつて います か=
ら』
と ねがいました。しちよう も たい=

≪p142≫
そう こまつて、
『だつて どう して たいじられる
か、わからない では ない か』
と いいました。やくにんたち を よ=
んで そうだん しました が、やつぱ=
り よい かんがえ が ありません。
その とき こつこつ と、と を
たたく おと が しました。しちよう

≪p143≫
は、
『たぶん ねずみ だろう』
と おもい、
『おはいり なさい』
と、いつて みました。すると、しず=
か に はいつて きた の は、ねず=
み では なく、はんぶん は あかく=
て はんぶん は きいろい コート

≪p144≫
を きて、はでな いろ の ぼうし
を かぶつた、おかしな ふう を し=
た ひと でした。そうして ぎん の
ふえ を くび に かけて いました。
ずかずか と しちよう の まえ へ
きて、
『しちよう さん、わたくし は パイ=
ド、パイパー と いう ふえふき

≪p145≫
です が、おひさま の した に
ある もの は、なん でも ひきつ=
ける こと の できる、ふしぎな
ね を だします。くも でも、あめ
でも、とり でも、けもの でも、じ=
ゆう です』
と いいました。

≪p146≫
三十五 ふしぎな ふえふき (二)
これ を きいた しちよう は、
『それ は ふしぎ だ、それ なら
ねずみ でも ひきだせる か』
と いいました。
『それ は なん でも ない こと
です。むかし しな の おうさま
にも たのまれて、ごてん の ねず=

≪p147≫
み を ふえ で よびだし、みんな
おいだして しまつた こと が あ=
ります。おのぞみ なら、この まち
の ねずみ を よびだして みまし=
よう か。しかし その かわり た=
くさん おかね を いただきます』
と いいました。
『よろしい、みんな ねずみ を ころ=

≪p148≫
して くれたら、いくら でも あげ=
る』
と、しちよう が いいました。
『よろしう ございます、やつて みま=
しよう』
と いつて、とぐち へ でて、ふえ
を ふきはじめました。すると ふし=
ぎ にも、まち から も、いえ から

≪p149≫
も、す から も、あな から も、ち=
いちい ちゆうちゆう と なきながら、
たくさんな ねずみ が あつまつて
きました。
ハメリン の まち の ねずみ が、
みんな あつまつて きた と おもつ=
た とき、ふえふき は まち の ち=
かく を ながれて いる、かわ の

≪p150≫
ほう へ あるいて いきました。する=
と ねずみ は おもしろそう に お=
どりながら、みんな あと から つい=
て いきました。ふえふき が かわ
の どて を おりる と、ねずみ が
のこらず かわ の なか へ おちこ=
んで、しんで しまいました。

≪p151≫
三十六 ふしぎな ふえふき (三)
ふえふき が かえつて きて、
『ねずみ は みんな しんでしまいま=
した。さあ、おかね を どつさり
いただきましよう』
と もうしました。しちよう は、
『たくさんな おかね を もらつて
どう する。すこし で よかろう』

≪p152≫
と いつて、すこしばかり だして
やりました。ふえふき は おこつて、
『それ は いけません、あなた は
たくさん やる と、やくそく した
では ありません か』
と いいました。すると しちよう
が、
『これ で たくさん だ、いやなら

≪p153≫
おいて いけ』
と いつた の で、ふえふき は そ=
れ を とらないで、まち の なか
へ でて、ふえ を ぴいぴい ふきは=
じめました。いままで きいた こと
の ない おと が する の で、ま=
ちじゆう の こども が、どんどん
あつまつて きました。そうして まち

≪p154≫
から まち へ と、
ふえふき の あと
へ ついて、わらつ=
たり おどつたり
して いきました。
おやたち は みん=
な とびだして、
『かえれ かえれ、

≪p155≫
もう ひ が くれる から』
と よびました が、だれ も ききま=
せん。しかた が ない から、
『ふえふき さん、ふえふき さん、は=
やく その こどもら を つれて
かえつて ください』
と さけびました が、みむき も し=
ません。よろこんで おどる こども

≪p156≫
を つれて やま へ のぼりました。
おやたち は あと から おつかけま=
した が、とても おいつけません。や=
ま の なかほど まで くる と、に=
わか に ほらあな が できて、ふえ=
ふき も こども も、みんな その
なか へ はいつて しまいました。い=
ちばん あと の こども が おどり=

≪p157≫
ながら はいる と、ほらあな の く=
ち が ぴしやり と ふさがりました。
(おわり)


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底本:ハワイ大学マノア校図書館ハワイ日本語学校教科書文庫蔵本(T339)
底本の出版年:1925年8月15日発行
入力校正担当者:高田智和
更新履歴:
2023年2月21日公開

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