シンポジウム


『現日研・職場談話コーパス』公開記念シンポジウム:

談話資料の構築における1990年代の先駆的な試みから現在の新たな試みへ
 


  日時:2018年9月3日(月)13:00-17:00
  場所:国立国語研究所 講堂(2階) ※アクセス
  主催:国語研共同研究プロジェクト「大規模日常会話コーパスに基づく話し言葉の多角的研究」


『現日研・職場談話コーパス』は,『女性のことば・職場編』『男性のことば・職場編』(現在品切れ,下記合本参照)で得た談話の文字化テキストを元に作成されたものです。この談話資料は,1990年代にいち早く行われた先駆的な試みで,職場での会話を調査協力者自身に録音してもらい,自然な談話を収録するという方法で得られた,たいへん画期的なものであると評価されているデータです。
国立国語研究所共同研究プロジェクト「大規模日常会話コーパスに基づく話し言葉の多角的研究」に提供いただいた文字化テキストに,形態論情報(短単位情報)を付与した上で,オンラインコーパス検索アプリケーション『中納言』で公開します。その公開を記念してシンポジウムを開催いたします。

参考文献: 現代日本語研究会編(2001)『合本 女性のことば・男性のことば(職場編)』ひつじ書房


プログラム

13:00-13:10 開会挨拶
13:10-13:30 柏野和佳子(国語研究所)
       「『現日研・職場談話コーパス』中納言版について」 【資料1】 【資料2】
13:30-13:50 大村舞(国語研究所)
       「『現日研・職場談話コーパス』中納言版の語彙表・語数表の作成と公開」 【資料】
13:50-14:10 遠藤織枝(元文教大学教授)
       「現日研談話資料 職場編の成立」 【資料】
14:10-14:30 本田明子(立命館アジア太平洋大学)
       「職場編・研究成果報告―自然談話の分析から見えたこと」 【資料】
14:30-14:50 谷部弘子(東京学芸大学 )
       「職場編・研究成果報告―日本語教育への応用」 【資料】
14:50-15:05 質疑・議論
15:05-15:15 休憩
15:15-17:00 パネル討論:今後の研究の可能性について
 髙橋美奈子(琉球大学・現代日本語研究会代表)「職場編後の現代日本語研究会の研究展開」 【資料】
 小林美恵子(早稲田大学)「職場編作成側から見る『中納言版』」 【資料】
 山崎誠(国語研究所)「職場編資料と名大会話コーパスとの比較」 【資料】
 小磯花絵(国語研究所)「『日本語日常会話コーパス』における職場会話」 【資料】