「病院の言葉」を分かりやすくする提案

病院で使われている言葉を分かりやすく言い換えたり説明したりする 具体的な工夫について提案します。

設立趣意書

余命

→表の見方・データ利用に関する注意

できごと
(カレンダー調査の問4)
注意していること,工夫していること。その理由
(リクルート調査の問2,カレンダー調査の問5)
  余命という言葉は高齢者にとってはなじみがないので「ご本人に残された時間はおそらく~程度と思われます」と話している。 
癌末期症例の余命期間について面談したところ、病状の受け入れがうまくできなかった。以前より病状をはなしていたが余命という期間を残された時間として認識されず平均寿命までの期間と解釈されていた。 できるだけその状態の前から家族とのコミュニケーションをとって病状を理解させやすくしている。また余命というのは医学的用語であり現在は使っていない。
進行直腸癌の患者に対して開腹手術を行った。その結果、遠隔転移が認められたため、原発創の切除を行い、閉創した。術後の家族への説明で根治は不可能であると説明を行った際、家族側から『余命はどれくらいですか』と聞かれた。遠隔転移があった場合の一般的な余命を説明したが必ずしも全ての症例に当てはまるものではない事、抗癌剤の効果等によってもかわる事を理解してもらうのに苦労した。 製薬会社から提供を受けた患者説明用の冊子が役に立つ。活字になっているものを見ると患者も安心する事が多い。
  余命とは、一律に決定できないことを説明する。
  具体的に数字を言う。

*本ページの「病院の言葉」にかかわる調査データを引用する場合は,必ず出典を明示してください。

©2008 The National Institute for Japanese Language