「病院の言葉」を分かりやすくする提案

病院で使われている言葉を分かりやすく言い換えたり説明したりする 具体的な工夫について提案します。

設立趣意書

急変

→表の見方・データ利用に関する注意

できごと
(カレンダー調査の問4)
注意していること,工夫していること。その理由
(リクルート調査の問2,カレンダー調査の問5)
急変もありうる、という説明に近日中の死と認識をしていない様子であった。 急変だけではなく、息を引き取る、死など具体的な急変の内容も付け加えるようにしている。
  「急変」:「急変もありうる」とお話ししてあっても、実際に起こった場合に納得いただけない場合がある。
急変の可能性についてお話ししたところ、「それってもう死ぬのですね」と返答が返ってきた。 急変は「死に至る可能性のある状況の変化」と説明している。急変の説明をしないと、蘇生云々の話ができない。
  急変の可能性があると説明しても電話口の家族に意味が伝わらないことがあった。以後「病状が何らかのきっかけで急に悪化して命の危機に直面することもあり得る」と話している。 
患者の状態が悪く、急変の可能性があるためそのことを説明したが、家族は理解できないようであった。 状態によって変化の仕方が違うので、ここの症例によってさらに詳しく説明している。
  相手にもよるが、急変と言う言葉が理解できなかった。高齢者には医学用語は使わずわかりやすい単語で説明をしている。
  末期癌患者などの「突然」「予想より早い」意識消失、心肺停止やショックのつもりです。「頭のなかが真っ白になって、その後何を言われたのか覚えていない」と言うようなことがないように「血圧がはかれないぐらいに下がる」「自分の呼吸では十分に酸素を吸えないぐらいになる」など、やや曖昧な言葉で話してから、さらに詳しく話すようにしています。

*本ページの「病院の言葉」にかかわる調査データを引用する場合は,必ず出典を明示してください。

©2008 The National Institute for Japanese Language