「病院の言葉」を分かりやすくする提案

病院で使われている言葉を分かりやすく言い換えたり説明したりする 具体的な工夫について提案します。

設立趣意書

抗癌剤

→表の見方・データ利用に関する注意

できごと
(カレンダー調査の問4)
注意していること,工夫していること。その理由
(リクルート調査の問2,カレンダー調査の問5)
  抗癌剤は、その言葉はわかりますが、内容については理解しづらいので、やはりわかりやすくシェーマを書き説明しています。
抗癌剤が治るくすりと思っている。 EBMで説明。
抗がん剤で完治すると考えている。 5年生存率を使いある程度の予後は予想させる。
抗がん剤治療を繰り返しても完全に腫瘍が消失しないことを患者に詰問された。 抗がん剤はあくまで癌の増殖速度を抑えることが目的であり、抗がん剤治療のみで癌が総てなくなることは期待できないと化学療法前に説明しておく。
前立腺ガン末期に効果的な抗がん剤はない。しかし、わらをもつかむ患者の思いもある。効果がないといった後で、でもやはり少しでも効果があるかもしれないのでやってみましょうと、結局少し抗がん剤を使用することに路線変更になってしまった。 常に患者には,あと余命少しというムンテラをしたにしても、希望を失う言葉は使わないようにしようと思った。
腎炎の治療に免疫抑制剤としてシクロホスファミドを使用することを説明した際に、抗がん剤としても使用されることがある薬剤であると話したとたんに、完全に拒否され、その後の話をとりあってもらえなかった。 薬剤の作用、副作用は正確に伝える必要があり、抗がん剤という言葉にアレルギー反応を示されるとしても、言わないでおくことは許されないと思う。

*本ページの「病院の言葉」にかかわる調査データを引用する場合は,必ず出典を明示してください。

©2008 The National Institute for Japanese Language