前川喜久雄先生 話し言葉と書き言葉─音声学からみた違い─ このミニ講義では,話し言葉と書き言葉のちがいについて音声学の立場から比較を試みます。書き言葉が主に文字が伝える情報そのもの(言語情報)だけを伝えるのに対して,話し言葉は文字では伝えられない話し手の態度や感情など(パラ言語情報)も同時に伝えることができます。どうしてこれが可能になるのでしょうか? 様々な実験データを用いて,このことをわかりやすく説明したいと思います。
山崎 誠先生 ことばの分類─語種から見る日本語─ 日本語の単語は,もとからあったことば(和語),昔の中国語から取り入れたことば(漢語),主に明治以降,西欧の言語から取り入れたことば(外来語)の三つに分けられます。この区別を語種と言います。それぞれの語種ごとに色々な特徴があり,日本語の表現の幅を広げています。一方で,例えばなじみのない外来語がコミュニケーション上の問題となることもあります。どのような表現が的確に相手に伝わるか,語種という観点から考えてみましょう。
柏野和佳子先生 国語辞典学習─問題をといてみよう!─ 国語辞典─五十音順にならべかえてみよう─ 国語辞典には,言葉が右から五十音順,あいうえお順に並んでいます。これから問題を5問出します。並んでいるカードを国語辞典の順番,五十音順にならべかえてみてください。だんだん難しくなっていきます。では,はじめましょう! 国語辞典─どの言葉の説明かな?─ 上に表示される国語辞典の説明を読んで,下に表示されるどの言葉の説明か考えてみてください。手元に国語辞典が用意できれば,動画をとめて,国語辞典を引いて,先に答え合わせをしてみてください。問題は5問あります。
青井隼人先生 キき耳─お手本と同じ発音はどれ?─ 言語や方言の現地調査(フィールド調査)において,「耳がいい」ことは重要です。ちょっとした違いを聞き分けられることは,記述の信頼性を高めるだけでなく,調査に協力してくださる話者の方の信頼を勝ち取ることにもつながるからです。このワークショップでは,沖縄の方言を素材に,単語の聞き取り調査を擬似的に体験するクイズに挑戦できます。よーく耳を研ぎ澄ませて,お手本を正しく真似できている発音を見つけてください。