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第3回研究発表会

開催日時

平成23年3月24日(木)13:00~18:00

開催場所

関西学院大学大阪梅田キャンパス K.G.ハブ スクエア大阪

発表テーマ・発表者氏名と概要

赤瀬川 史郎(Lago言語研究所)
「ハンドブック執筆のためのコーパスシステムLWP+BCCWJの使用法」

本発表では,基本動詞ハンドブック執筆用のコーパスブラウジングシステムであるNINJAL-LWPの特長と開発の流れ,機能について紹介し,あわせてデモンストレーションを行った。最後に来年度以降追加予定の機能を紹介した。

李 在鎬((独)国際交流基金)
「動詞の語形と意味の関連について」

コーパスを用いた言語研究の事例として,以下の二つの研究を紹介した。

・動詞「流れる」の語形と語義の問題をめぐって

ここでは,語義によって語形の分布が異なることを示し,定量的分析方法で語義のブランチ分けを決める方法(クラスタ分析)を紹介した。

・多義語の実験的分析について

ここでは,多義語分析のモデルを紹介し,移動動詞「出る」の語義決定に関わる制約を明示化した。


プラシャント・パルデシ(プロジェクトリーダー)
「今後の進め方について」


特別講演

田中 茂範(慶應義塾大学) 「基本動詞の意味の捉え方と辞書記述のあり方」

本発表では基本動詞に注目し,基本語力の習得がむずかしい理由,基本語力獲得を支援するための前提となる基本動詞の意味の記述の仕方(コア図式)について述べた。また,ウェブサイトにコア理論が実装された例としてココネ(cocone.jp)の紹介を行った。