「多言語環境下での年少者日本語教育を考える」

「多言語環境下での年少者日本語教育を考える」
Japanese Language Education for Young Learners in Multilingual Environment  世界的に外国語学習年齢の低下が見られる今、日本語教育においても年少者向け日本語教育の充実の必要性が叫ばれています。標記の国際シンポジウム・専門部会は、年少者に対する日本語教育の実践報告を出発点に、教育の特色や問題点、現在の対応、そして、今後の展開を、実践面からも理論面からも追究する試みのひとつです。地球規模の交通・通信の時代となり、高度なバイリンガル、あるいは、トライリンガル輩出の可能性を持つ現代にあって、年少者日本語教育にどう取り組むべきか。この会によって、日本から遠く離れた地域で日本語教育を実践している人々と国内の実践者との連携、また、国外・国内それぞれの実践者間の連携、さらに、実践者と研究者との密接な連携が進められることを願って企画しました。たくさんのご参加をお待ちしております。
日 時: 2001年2月17日(土)10:00~17:30
場 所: 国立国語研究所講堂(1号館5階)
〒115-8620 東京都北区西が丘3-9-14
交通: 都営地下鉄三田線 板橋本町駅下車 徒歩10分
JR赤羽駅西口より国際興業バス 西が丘競技場行 終点下車 徒歩1分 
JR埼京線十条駅下車 徒歩20分
プログラム2月17日(土)
10:00 開会(司会 杉本明子 国立国語研究所日本語教育研修室 研究員)
10:00~10:10 開会あいさつ 甲斐睦朗 国立国語研究所長
10:10~10:20 趣旨説明 佐々木倫子 国立国語研究所日本語教育指導普及部長
午前の部 教育実践報告(司会 杉本 明子)
10:20~10:50 報告1 日英西・トライリンガル教育 -アルゼンチン-
 三井デリア アルゼンチン・日亜学院初等部教頭
10:50~11:20 報告2 日英ポ・トライリンガル教育 -ブラジル-
 中田 智之 ブラジル・マナウス日伯学校 ジョセフィーナ校理事長
11:20~11:30 コーヒーブレイク
11:30~12:00 報告3 日英仏・トライリンガル・イマージョン教育 -カナダ-
 アイザック・シャロン カナダ・ジャイルズ校副校長
12:00~12:20 質疑応答コメンテーター:佐々木倫子 国立国語研究所
12:20~12:30 事務連絡・教材展示説明等
12:30~13:30 昼食
午後第1部 教材・カリキュラム・評価システム開発報告
(司会 小河原 義朗 日本語教育センター第一研究室 研究員)
13:30~14:20 報告4 外国語としての日本語教育カリキュラム・日本語能力テストの開発
―米国―
フォルスグラフ・カール  米国・オレゴン大学  国際日本語教育センター所長
14:20~15:10 報告5 第二言語としての日本語教育教材開発報告 -日本-
 村山 勇 神戸市立港島小学校教諭
15:10~15:30 質疑応答
コメンテーター:中島 和子 カナダ・トロント大学准教授
15:30~15:50 コーヒーブレイク
午後第2部 パネル・ディスカッション 年少者日本語教育の展開
15:50~17:20 司会:石井 恵理子 国立国語研究所 日本語教育研修室長
―発達への社会・文化・歴史的アプローチの立場からー
  當眞 千賀子 国立国語研究所 言語教育研究部 研究員
―児童生徒の学校における社会化過程観察の立場から―
  カネギ・ルース 日本学術振興会 外国人特別研究員
―年少者第2言語・第2言語習得研究の立場からー
  山本麻子 レディング大学 言語学・応用言語研究学部 研究員
17:20~17:30 閉会あいさつ 杉戸 清樹 国立国語研究所言語行動研究部長