Computational Psycholinguistics Tokyo
- プロジェクト名,担当者名
- 対照言語学の観点から見た日本語の音声と文法 (文法研究班 「名詞修飾表現」)窪田 悠介 (国立国語研究所 理論・対照研究領域 准教授)
- 大規模コーパスを利用した言語処理の計算心理言語学的研究大関 洋平 (早稲田大学 理工学術院 講師)
- コーパスアノテーションの拡張・統合・自動化に関する基礎研究 (係り受け班)浅原 正幸 (国立国語研究所 コーパス開発センター 教授)
- 開催期日
- 2019年10月25日 (金) 13:00~15:00
- 開催場所
- 早稲田大学 西早稲田キャンパス 51号館 5階 12号室 (東京都新宿区大久保3-4-1)
交通アクセス - 関連サイト
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プログラム
「非文を利用した言語モデルの文法能力の向上」 能地 宏 (国立研究開発法人産業技術総合研究所)
RNN をはじめとしたニューラル言語モデルは流暢な文の生成を可能とし,系列モデルながら文の統語構造の帰納的な学習にある程度成功しているように思える。しかし複雑な統語構造の文に対しては文法性判断を誤るなど,完全に帰納的な学習により文法獲得が可能なのか疑わしい面もある。本研究では,ニューラル言語モデルの学習の際に明示的に非文を利用することで,モデルが特定の文法現象に関する高い頑健性を獲得可能であることを示す。本手法は,モデルにとって完全な帰納的な学習が困難である現象に対する演繹的知識をモデルに付与する方法であるといえる。