「議会会議録を活用した日本語のスタイル変異研究」研究発表会 (2019年9月12日)

プロジェクト名・リーダー名
議会会議録を活用した日本語のスタイル変異研究 (略称 議会会議録研究)
二階堂 整 (福岡女学院大学 教授)
開催期日
2019年9月12日 (木) 15:00~16:30
開催場所
国立国語研究所 2F 多目的室 (東京都立川市緑町10-2)
交通案内

発表者氏名・発表テーマ

「地方議会の行政側回答における定型表現について」 二階堂 整 (福岡女学院大学 教授)

地方議会の行政側回答の議員代表質問に対す,行政側の回答の冒頭の定型表現について,調査・報告した。具体的には,青森・東京・福岡と一部,大阪の4都道府県を対象にした。特に知事には定型表現がよく見られ,最近は特に定まってきているようである。知事以外では,県警本部長・教育長に定型表現が見られるが,これは回答する機会が多いことと,都道府県庁とは離れた人事であることによると考えている。

「名古屋市長の演説にみるスタイル変異 : 市議会会議録を活用して」 朝日 祥之 (国立国語研究所 准教授)

本報告では国会本会議演説,名古屋市議会会議録,東京都内,名古屋市内での演説データを活用しながら,河村氏の演説に見られる言語的特徴を特に連母音の融母音化に着目し分析を試みた。当該現象は河村氏が東京の演説をする時や名古屋市議会本会議での演説では使用率が低くなるが,名古屋市内での演説では使用率が高くなることがわかった。ベースラインのデータや同年代の名古屋市議の特徴との比較などを行う必要性を議論した。