「対照言語学の観点から見た日本語の音声と文法」研究発表会
- プロジェクト名・リーダー名
- 対照言語学の観点から見た日本語の音声と文法
窪薗 晴夫 (国立国語研究所 理論・対照研究領域 教授) - 班名・リーダー名
- 文法研究班 「動詞の意味構造」
松本 曜 (国立国語研究所 理論・対照研究領域 教授) - 開催期日
- 平成29年10月14日 (土) 13:30~17:00
- 開催場所
- 名古屋大学 東山キャンパス 文系総合館 6階624「ファカルティ・ラウンジ」
アクセス
一般参加は受け付けておりません。
文法研究班 「動詞の意味構造」 平成29年度 第1回研究発表会
13:30~14:45 「動詞「泣く」の百科事典的意味論」 松本 曜 (国立国語研究所)
日本語動詞「泣く」の意味を,その複合語から探る。「男泣き」「もらい泣き」「うれし泣き」「泣き顔」などの複合名詞,及び「泣き落とす」「すすり泣く」などの複合動詞において,どの語形が実現・定着し,どの語形が実現・定着していないか(「*女泣き」「*悲し泣き」)を手がかりに,「泣く」の百科事典的な定義を試みる。
15:00~16:15 「複合動詞から見た動詞の意味構造」 陳 奕廷 (三重大学)
本発表は,日本語の語彙的複合動詞という,2つの動詞の組み合わせを検討することで,動詞の意味構造としては,背景知識や関連事象の情報を含む「意味フレーム」が最も適していると主張する。意味フレームに含まれる情報によって,複合動詞の結合制約や意味形成,項形成における諸問題を解決できることを示す。