「all-words WSD システムの構築及び分類語彙表と岩波国語辞典の対応表作成への利用」研究発表会
- プロジェクト名・リーダー名
- all-words WSD システムの構築及び分類語彙表と岩波国語辞典の対応表作成への利用
新納 浩幸 (茨城大学) - 開催期日
- 平成29年9月15日 (金) 12:40~17:15
- 開催場所
- 茨城大学 工学部 S1棟 102 (日立市中成沢町4-12-1)
キャンパスマップ - 申し込み方法
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発表テーマ・発表者名
12:40~12:50プロジェクト概要説明 新納 浩幸 (茨城大学)
12:50~14:10 (講演約60分,質疑約20分)「シンボルグラウンディングと自然言語処理」 二宮 崇 (愛媛大学)
2012年,画像認識の競技会ILSVRCにおいて,深層学習が従来手法を大きく上回る認識精度を実現して以来,深層学習による人工知能が大きく注目されており,様々な研究領域で深層学習の研究が行われている。自然言語処理の領域においても,単語の意味表現獲得やニューラルネットワークによる機械翻訳など,深層学習を用いた自然言語処理が盛んに研究されており,従来の自然言語処理を上回る精度を実現することから大きく注目されている。しかしながら,現在の自然言語処理は,主に,文章や辞書などの記号データから,「記号」と「記号」の関係のみを学習するだけであり,「記号」が指し示す生々しい対象物の意味をどのように与え,「記号」とその対象物の関係をどのように学習するかという問題はシンボルグラウンディング問題 (記号接地問題) と呼ばれ,大きな課題となっている。近年,画像から解説文 (キャプション) を生成するキャプション生成が注目を浴びており,深層学習を用いたキャプション生成は画像と記号の関係を学習するシンボルグラウンディングの一種だと考えられている。
本講演は,自然言語処理における深層学習とシンボルグラウンディングの研究について紹介し,続いて,愛媛大学人工知能研究室と京都大学大規模テキストアーカイブ分野で共同研究を行っている将棋解説文を用いたシンボルグラウンディングの研究について紹介する。