「議会会議録を活用した日本語のスタイル変異研究」研究発表会

プロジェクト名・リーダー名
議会会議録を活用した日本語のスタイル変異研究 (略称 議会会議録研究)
二階堂 整 (福岡女学院大学 教授)
開催期日
平成29年9月18日 (月) 10:00~16:00
開催場所
関西大学 千里山キャンパス 尚文館 (大阪府吹田市山手町3-3-35)

発表者氏名・発表テーマ

10:00~12:00 講演「議会会議録映像検索について」 増山 幹高 (政策研究大学院大学 教授)

国会会議録映像検索システムの概要,構築方法,検索方法などを説明し,あわせて,構築中の地方議会会議録映像検索システムについても,ふれていった。映像検索が,言語研究にどう寄与しうるか,言語研究者と意見のやり取りをおこなった。

13:00~14:00 発表「時間的意味から空間的意味への意味変化の可能性 ―「端境」の変遷を通して―」 山際 彰 (関西大学大学院 大学院生)

「端境」は1900年代の初め「新米と古米の入れ替わり時期」をさす言葉として使用され始めた。しかし,現在は,「空間の境目・境界」の意味で使われる用法が見られる。「端境」は時間的意味から空間的意味へと変化を遂げた言葉である可能性がある。そのことを会議録資料などを使いながら,述べていった。

14:00~15:00 発表「地方議会会議録 検索システム タグ付けについて」 木村 泰知 (小樽商科大学 准教授)

現在,構築中の地方議会会議録 検索システムのデータの加工の問題について報告した。
特にタグ付けの問題に絞り,文と文でないものの区別,さらに文と認定したものを文末の語形に注目して,分類し,その傾向を見て意見交換を行った。

15:00~16:00 打ち合わせ
二階堂 整 (福岡女学院大学 教授)

現在までの研究経過の報告及び,今後の研究計画の説明を行った。研究会議の日程の相談や,研究成果報告のお願いなどを行った。