「学習者コーパスから見た日本語習得の難易度に基づく語彙・文法シラバスの構築」研究発表会

プロジェクト名
学習者コーパスから見た日本語習得の難易度に基づく語彙・文法シラバスの構築 (略称 : 語彙文法シラバス)
リーダー名
山内 博之 (実践女子大学 教授)
開催期日
平成25年12月8日 (日) 13:30~18:00
開催場所
実践女子大学

発表概要

既存テキストから見た文法シラバス―戦後日本語教科書の変遷と現在―田中 祐輔 (東洋大学 講師)

本研究は,既存テキストの視座から文法シラバスの過去と現在を明らかにし,今後の在り方についての検討に必要不可欠なこれまでの歩みに関する基礎的資料を 提示するものである。そのために,戦後日本語教育において,主要初級日本語教科書が,いかなる「文法」を扱ってきたのかについて分析する。

日本語学習者から見た文法シラバス―(上)超級の理解レベルのための文法シラバスに着目して―劉 志偉 (首都大学東京 助教)

本発表は,ネイティブ日本語指導者とは別に,日本語学習(経験)者の視点から日本語教育文法のシラバスを考える。発表者のいう「しっかりコース」のうち,(上)超級学習者の理解レベルのための文法シラバスに着目して,「既存の文法項目」「(準)標準語の文法項目」「通時的な視点を部分的に取り入れる必要のある文法項目」「語彙シラバスにやや触れて」の四つに分けて私見を述べる。

日本語教師の主観判定による初級文法項目の必要度渡部 倫子 (広島大学 准教授)

本研究は,日本語教師の主観判定(直観)によって,初級教科書から抽出した文法項目の必要度を明らかにすることを目的とする。

また,日本語教師の主観判定に影響を与える要因についても探索的に調査する。