「近現代日本語における新語・新用法の研究」研究発表会

プロジェクト名
近現代日本語における新語・新用法の研究 (略称 : 新語・新用法研究)
リーダー名
新野 直哉 (国立国語研究所 時空間変異研究系 准教授)
開催期日
平成25年6月23日 (日) 14:00~17:00
開催場所
ユニコムプラザさがみはら (市民・大学交流センター) ミーティングルーム4 (〒252-0303 相模原市南区相模大野3丁目3番2-301号)
小田急線相模大野駅より徒歩3分 アクセス

発表概要

「新語・流行語の使用の経年変化 ―新聞記事とインターネット検索における使用実態から―」上村 健太郎 (明海大学 大学院生)

「ブログ」や「猛暑日」といった新語・流行語は,一時的に使用されて廃れたり定着したりすることがある。新語・流行語の使用の経年変化を,新聞記事データベースとGoogle Trendsのデータにより明らかにする。実際に新語・流行語が使用されたデータから,新語・流行語の盛衰傾向や,定着してゆく過程を考察する。

「否定呼応と言われた副詞の実態 ―古川ロッパの「とても」「てんで」を中心に―」梅林 博人 (相模女子大学 教授)

戦後,「必ず打ち消しを伴う」という規範意識によって物議を醸した副詞は,「全然」のみではない。「とても」 (先行例) ,「てんで」 (同時代例) なども,程度差はあるが,その対象であった。本発表では,『古川ロッパ昭和日記』内の否定呼応と言われた副詞の使用実態を確認し,「全然」の場合との比較を試みる。