シンポジウム「コミュニケーションのための日本語教育研究」

「コミュニケーションのための日本語教育研究」
  • 主催 : 国立国語研究所 日本語教育研究・情報センター
  • 日時:2012年11月17日 (土) 13:00~17:30
  • 会場:星陵会館ホール (東京都千代田区永田町2-16-2) 会場案内 [ PDF | 380KB ]

このシンポジウムの目的は,コミュニケーション重視の日本語教育をするためにはどのような研究が必要なのかを示すことです。

このシンポジウムは,3部に分かれています。

第1部は「母語話者の日本語」で,次の2つの発表が行われます。清ルミの発表では,日本語教師は母語話者の実際のコミュニケーションのどんな部分に気づかず,見逃しているかが指摘されます。宇佐美まゆみの発表では,日本語の会話を対象に,母語話者には意識できないコミュニケーションの仕組みが分析されます。そのあと,この2つの発表に対して門倉正美からコメントがあります。

第2部は「非母語話者の日本語」で,次の2つの発表が行われます。奥野由紀子の発表では,非母語話者の日本語コミュニケーションに見られるさまざまな問題点が具体的に抽出されます。山内博之の発表では,「話す」能力を対象に,非母語話者のコミュニケーションにとっては語彙が重要だということが指摘されます。そのあと,この2つの発表に対して春原憲一郎からコメントがあります。

第3部は「日本語の教育」で,次の2つの発表が行われます。品田潤子の発表では,日本語のコミュニケーション教育の具体的な実践方法が述べられます。徳井厚子の発表では,日本語のコミュニケーション教育を阻んでいるのは教師のコミュニケーション観だとして,その実態が解明されます。そのあと,この2つの発表に対して奥田純子からコメントがあります。

これら6人の発表と3人のコメント,さらに参加してくださった皆さんとのディスカションを通して,日本語教育に必要なコミュニケーション研究とはどのようなものかを考えます。それは,同時に国立国語研究所日本語教育研究・情報センターが取り組もうとしている研究課題を示すことでもあります。

プログラム

  • 開会あいさつ 迫田 久美子 (国立国語研究所)
  • 趣旨説明 野田 尚史 (国立国語研究所)

第1部 母語話者の日本語

  • 母語話者の日本語コミュニケーション 清 ルミ (常葉学園大学)
  • 母語話者の日本語会話 宇佐美 まゆみ (東京外国語大学)
  • コメント 門倉正美 (横浜国立大学)

第2部 非母語話者の日本語

  • 非母語話者の日本語コミュニケーション 奥野 由紀子 (横浜国立大学)
  • 非母語話者の日本語コミュニケーション能力 山内 博之 (実践女子大学)
  • コメント 春原憲一郎 (海外産業人材育成協会)

第3部 日本語の教育

  • 日本語のコミュニケーション教育の方法 品田 潤子 (国際日本語普及協会)
  • 日本語のコミュニケーション教育の実践 徳井 厚子 (信州大学)
  • コメント 奥田純子 (コミュニカ学院)

参加申し込み

  • 入場無料,定員400名 (先着順。定員になり次第,受付を締め切ります。)
  • たくさんの方にお申し込みいただきありがとうございました。
    定員に達しましたので申し込みを締め切ります。
    • 申込後,受付確認の自動配信メールを送信します。
    • 24時間以内に自動配信メールが届かない場合は,受付が完了していない可能性がありますので,下記 (国立国語研究所 研究推進課) までお問い合わせ願います。

お問い合わせ

国立国語研究所 研究推進課
E-mail:forum (at) ninjal.ac.jp
(at)を@に変えてください。