「コーパス日本語学の創成」研究発表会

プロジェクト名
コーパス日本語学の創成 (略称:コーパス日本語学)
(語彙・文法・文体・歴史グループ)
リーダー名
前川 喜久雄 (国立国語研究所 言語資源研究系 系長,教授)
開催期日
平成24年6月30日 (土) 14:00~17:00
開催場所
国立国語研究所 2階 多目的室

発表概要

「助詞の分布 ―現代日本語書き言葉均衡コーパスにおいて―」丸山 直子 (東京女子大学 教授)

現代日本語の助詞について,その用いられ方を,現代日本語書き言葉均衡コーパスのサブコーパスごとに観察する。以前調査した,話し言葉の助詞の用いられ方にも言及する。話し言葉については,日常会話と模擬講演を対象とし,その差を考察した。書き言葉も話し言葉も,ジャンルの違いによる差が見られる。どこに差があって,どこにないのか,概要を把握することを目標とする。

「助詞の使用度数に関する計量的分析方法の検討」真田 治子 (立正大学 教授)

特定の言語資料における助詞の使用度数を使った研究は,国語研究所 (1964) 『現代雑誌九十種の用語用字』,宮島達夫(1994)『語彙論研究』,石綿敏雄(1999)『現代言語理論と格』,荻野孝野他 (2005) らのEDRコーパスを使った研究などで進められてきた。この他,格文法や結合価文法などの文法理論,コロケーションの研究,日本語教育,自然言語処理の諸分野でも多くの関連した研究がある。これらを参照しつつ,計量語彙論の立場からごく基本的な範囲で助詞の使用度数の分析方法について検討を行う。