「日本語レキシコンの音韻特性」研究発表会
- プロジェクト名
- 日本語レキシコンの音韻特性 (略称 : 語彙の音韻特性)
- リーダー名
- 窪薗 晴夫 (国立国語研究所 理論・構造研究系 客員教授)
- 開催期日
- 平成21年12月9日 (日) 11:00~16:30 (予定)
- 開催場所
- 国立国語研究所 2階 多目的室 (東京都立川市緑町10-2)
発表概要
「鹿児島方言の複合法則について」窪薗 晴夫 (神戸大学 / 国立国語研究所)
鹿児島方言の複合法則 (複合語アクセント規則) がどのように崩壊しつつあるかを,「牛子,鳥男」などの新造複合語や,「JR,PTA」などのアルファベット頭文字語の調査データをもとに分析する。
「上海語・チベット語ラサ方言・フランス語の音節長の短縮に伴う諸音韻変化
―円唇前舌母音・鼻母音・語声調など―」遠藤 光暁 (青山学院大学)
音節長が短くなるという原因によって,それまで継起的であった子音ないし母音の連続が1音に短縮され,その代償として同時調音化したり,音節声調が語声調化したりする変化の諸相を扱う。
「ウガンダ西部のバンツー系諸語の声調の比較研究,特にトーロ語の声調消失について」梶 茂樹 (京都大学)
ウガンダ西部からタンザニア北西部にかけて Nyoro語,Tooro語,Ankole語,Kiga語,Haya語など,系統的に近い Bantu 系諸語が話 されているが,それらのうち Tooro語は声調を消失している。この声調消失がどのようなプロセスを通じて生じたのかを,これらの言語の声調の比較を通じ て明らかにする。