第10回 「オノマトペの魅力と不思議」
受付は締め切りました。多数のお申し込みをいただき,ありがとうございました。
本フォーラムの内容をまとめた『オノマトペの謎 ―ピカチュウからモフモフまで―』 (窪薗晴夫編,岩波書店) が2017年5月18日に刊行されました。ぜひご覧ください。
開催概要
日本語は「ゲラゲラ笑う」「メソメソ泣く」のように,オノマトペ (擬音語,擬態語) をとても好む言語だと言われています。「ガラガラ」 (赤ちゃんのおもちゃ) を筆頭に,「ガチャポン」や「ガリガリ君」 (商品名),「ピカチュウ」や「ヒコニャン」 (キャラクター名),「ペンペン草」「ミンミンゼミ」「ガラガラヘビ」 (動植物名) 等々,オノマトペに由来している語がたくさんあります。子供の童謡にも「ワンワン」や「ニャンニャン」などのオノマトペが不可欠です。
その一方で,謎が多いのもオノマトペの特徴です。そもそも日本語にオノマトペが多いのはなぜでしょう。その意味や役割は昔から変わらなかったのでしょうか。またオノマトペは私たちが言葉を身につけるのにどのような役割を果たしているのでしょう。大人のコミュニケーションではどのような役割を果たしているのでしょうか。日本語以外の言語にもオノマトペはあるのでしょうか。また,外国人が日本語を学ぶ際に日本語のオノマトペはどのような障壁となるのでしょうか。
このフォーラムでは,このような疑問をもとにオノマトペをさまざまな観点から考察し,日本語を豊かにしていると言われているオノマトペの魅力と謎に迫ります。
- 日時 : 平成29年1月21日 (土) 13:00~16:50
- 会場 : 一橋大学 一橋講堂 (学術総合センター 2階) [ 交通案内]
- 聴講料 : 無料
- 定員 : 400名
- 主催 : 国立国語研究所
- 共催 : 言語系学会連合
プログラム
13:00開会挨拶
影山 太郎 (国立国語研究所長)
趣旨説明
窪薗 晴夫 (国立国語研究所副所長)
13:15報告
司会 : 窪薗 晴夫
- オノマトペはことばの発達に役立つか?
今井 むつみ (慶應義塾大学) - 外国語にもオノマトペはあるか?
秋田 喜美 (名古屋大学) - 外国人は日本語のオノマトペを使えるか?
岩﨑 典子 (ロンドン大学) - オノマトペの意味は変化するか?
小野 正弘 (明治大学) - 「もふもふ」はどうやって生まれたか?
坂本 真樹 (電気通信大学)
14:45~15:00 休憩
16:00パネルディスカッション
コーディネーター : 窪薗 晴夫
パネリスト : 今井 むつみ,秋田 喜美,岩﨑 典子,小野 正弘,坂本 真樹
16:50閉会挨拶
窪薗 晴夫
お問い合わせ先
- 国立国語研究所 管理部 研究推進課
- Tel. : 042-540-4374
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