第8回 「世界の漢字教育 ―日本語漢字をまなぶ―」

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開催概要

日本語母語話者は,幼少期から漢字に触れ,学校教育を通じて,漢字の形,読み方,用法,仮名との関係などを身につけていきます。しかし,第二言語として日本語を学ぶ学習者にとって,特に母語に漢字を用いない非漢字圏の学習者には,日本語の漢字の習得は大きな課題です。同じ漢字を使うとされる漢字圏の学習者にとっても,日本語の漢字は外国語として捉えなおさなければならないため,全く同じものだとはいえません。
本フォーラムでは,母語の違いによって日本語の漢字との向き合い方が異なること,また,かつて学習者として日本語の漢字をどのように学習し,そして日本語教師として日本語の漢字をどのように指導しているのかについて,各国から集まった登壇者の経験を中心に報告します。そこには,日本の学校教育での漢字教育・漢字指導とは違う世界があるはずです。登壇者の経験から得た学習法の提案や実践,また漢字教育の問題点やその解決法などについて議論します。

  • 日時 : 平成26年9月21日 (日) 12:45~17:15
  • 会場 : 一橋大学 一橋講堂 (学術総合センター 2階) [ 交通案内]
  • 聴講料 : 無料
  • 定員 : 400名
  • 主催 : 国立国語研究所
  • 共催 : 国際交流基金日本語国際センター
  • 後援 : JSL漢字学習研究会

プログラム

国立国語研究所 第8回NINJALフォーラム「世界の漢字教育 ―日本語漢字をまなぶ―」ポスター画像

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開会あいさつ

影山 太郎 (かげやま たろう)
国立国語研究所 所長

基調講演

  • 日本語教育における漢字学習の支援方法 ―漢字の面白さと難しさを考える―
    加納 千恵子 (かのう ちえこ)
    筑波大学 教授

報告

  • 台湾の日本語教育における漢字学習について
    林 立萍 (りん りっぺい)
    台湾大学 副教授
  • フィリピンにおける漢字教育の現状 ―フィリピン人日本語学習者と教師の漢字学習ビリーフとストラテジー使用について―
    フランチェスカ・ヴェントゥーラ
    国際交流基金 マニラ日本文化センター 非常勤講師
  • 世界の文字体系から見た漢字とインドにおける漢字教育・学習の取り組み
    プラシャント・パルデシ
    国立国語研究所 教授
  • キルギスの漢字教材『漢字物語』
    ガリーナ・ヴォロビヨワ
    元キルギス国立総合大学 上級講師
  • 漢字を習うか漢語を習うか ―語彙に基づいた漢字教育
    アルド・トリーニ
    ヴェネツィア大学 准教授
コメント :
濱川 祐紀代 (はまかわ ゆきよ)
国際交流基金 日本語国際センター 専任講師

ディスカッション

パネリスト :
加納 千恵子,林 立萍,フランチェスカ・ヴェントゥーラ,プラシャント・パルデシ,ガリーナ・ヴォロビヨワ,アルド・トリーニ,濱川 祐紀代
司会 :
高田 智和 (たかだ ともかず)
国立国語研究所 准教授

閉会あいさつ

西原 鈴子 (にしはら すずこ)
国際交流基金 日本語国際センター 所長

お問い合わせ先

国立国語研究所 管理部 研究推進課
Tel. : 042-540-4374
FAX : 042-540-4334
E-mail : forum[at]ninjal.ac.jp