[12]慣用表現
コード1 | 見出し | 表記 | 慣用表現 |
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3 | あきらか | 明らか | 誰の目にも明らか。 火を見るより明らか。 |
6 | あご | 顎,[頤],あご | あごであしらう。 あごで使う。 あごを出す。 あごを外すほど笑う。 あごが干上がる。 あごが落ちる。 |
9 | あし | 足,脚 | ばかの大足。 足が出る。 足がつく。 足が棒になる。 足をひっぱる。 足をのばす。 足が遠のく。 足を洗う。 足が向く。 足が早い(=くさりやすい)。 足がおもむく。 足が地につかない。 ~した足で~する。 足が言うことをきかない。 足に任せる。 足を運ぶ。 足(もと)をすくわれる。 足の踏み場もない。 足をとられる。 足かけ3年。 足をくずす。 |
11 | あじ | 味 | ひと味違う。 味をしめる。 味もそっ気もない。 |
14 | あせ | 汗 | 一汗かく。 汗をかく(=尽力する)。 手に汗握る。 いい汗をかく。 額に汗して~する。 汗水{流して/垂らして}働く。 血と汗の結晶。 汗を流す(=一所懸命に働く)。 |
15 | あたい | 値,価 | 値千金。 値を二つにせず。 |
16 | あたま | 頭 | 頭が上がらない。 頭が下がる。 頭が低い。 頭が痛い。 頭を痛める。 頭を下げる。 頭を抱える。 頭に来る。 頭を冷やす。 頭をひねる。 頭から湯気を立てる。 頭の中がまっ白になる。 頭隠して尻隠さず。 頭の上のはえも追えない。 {<考え>/<思い>/…}が頭をもたげる。 頭をはねる(=上前をはねる)。 |
18 | あつさ | 厚さ,篤さ | 層の厚さ。 |
21 | あと | 後,跡,痕,址,趾,あと | 後が怖い。 後へ引けない。 後を引く。 後を絶たない。 後をくらます。 後をにごす。 立つ鳥後をにごさず。 後になり先になり{する/して~}。 後にも先にも~。 後は野となれ山となれ。 跡をたどる。 跡を襲う。 |
27 | あめ | 雨 | 雨降って地固まる。 雨が降ろうが槍が降ろうが~。 雨晴れて笠を忘れる。 感謝感激雨あられ。 恵みの雨。 身を知る雨。 七つ下がりの雨。 遣らずの雨。 |
30 | あらさ | 粗さ,荒さ | 鼻息の荒さ。 |
39 | いえがら | 家柄 | 由緒正しい家柄。 由緒ある家柄。 |
41 | いき | 息 | 息がかかる(=有力者に支配される)。 息をつく(=休息する)。 虫の息。 息つく暇もない。 息のつまるような{熱戦/試合}。 息が通う。 息の根を止める。 息も絶え絶え。 息を殺す。 |
45 | いし | 石 | 他山の石。 |
46 | いしゃ | 医者 | 医者の不養生。 |
51 | いたずら | 悪戯,いたずら | 運命のいたずら。 |
53 | いっけん | 一件 | (これにて)一件落着。 |
60 | いぬ | 犬,戌,[狗],いぬ,イヌ | 犬も歩けば棒に当たる。 (負け)犬の遠吠え。 夫婦げんかは犬も食わない。 犬が西向きゃ尾は東。 飼い犬に手をかまれる。 |
61 | いね | 稲 | 実るほど頭の下がる稲穂かな。 |
62 | いのち | 命,生命 | 命の洗濯。 命あっての物種。 金が命の世の中。 |
65 | いも | 芋,いも,イモ | 芋(の子)を洗うような{混雑/にぎわい/…}。 芋の煮えたも御存じない。 |
67 | いや | 嫌,厭,いや | いやよいやよも好きのうち。 |
70 | いろ | 色 | 色をつける。 色をなす。 色を損ずる。 色を正す。 色を作る。 色の白いは七難隠す。 色は思案の外。 色も香もある。 色を替え品替える。 |
72 | いわ | 岩,[磐,巌] | 思う一念岩をも通す。 |
76 | うえ | 上 | ~この上ない。 この上(も)ない~。 石の上にも三年。 目の上のたんこぶ。 上を下への{大騒ぎ/大混乱}。 |
77 | うし | 牛,丑,うし,ウシ | 牛にひかれて善光寺参り。 牛の歩み。 牛のよだれ。 牛を馬に乗り換える。 牛は牛連れ馬は馬連れ。 角を矯めて牛を殺す。 |
78 | うしろ | 後ろ | 後ろ髪をひかれる。 敵に後ろを見せる。 |
81 | うそつき | 嘘吐き,嘘つき,うそつき | うそつき弥次郎。 |
85 | うで | 腕 | 腕によりをかけて~する。 腕を{こまぬいて/こまねいて}いる。 腕が鳴る。 |
86 | うま | 馬,午,うま,ウマ | 馬が合う。 人のしり馬にのる。 馬の耳に念仏。 馬には乗ってみよ、人には添うてみよ。 馬の足。 馬の骨。 牛を馬に乗り換える。 |
87 | うまれ | 生まれ | 生まれもつかぬ(=生まれつきではない)。 生まれも育ちも{葛飾柴又です/~}。 |
88 | うみ | 海 | 海千山千。 海のものとも山のものともつかない。 山よりも高く海よりも深い親の愛。 |
89 | うら | 裏 | 裏(の裏)を行く。 裏を返せば~。 |
102 | えび | 海老,[蝦],えび,エビ | えびで鯛をつる。 |
105 | えり | 襟,[衿,領],えり | えりを正す。 えりを延ばす。 |
109 | エンジン | エンジン | エンジンがかかる(=調子が出る)。 |
113 | おおかみ | 狼,おおかみ,オオカミ | 前門のとら後門のおおかみ。 |
116 | おく | 奥 | 奥が深い。 奥の手{を出す/使う/…}。 |
117 | おくびょう | 臆病,[憶病] | 臆病風を吹かす。 |
124 | おと | 音 | 音を失う。 音沙汰がない。 |
126 | おとこ | 男 | 男の中の男。 男は気で持て。 男は敷居を跨げば七人の敵あり。 男は度胸、女は愛嬌。 男は裸百貫。 男は松、女子は藤。 大の男。 |
127 | おとな | 大人 | 大人顔負け。 大の大人。 |
128 | おなじ | 同じ | 同じ穴のむじな。 同じ釜の飯を食う。 |
136 | おや | 親 | 親の因果が子に報い。 親は無くても子は育つ。 親の心子知らず。 |
142 | おんどり | 雄鶏,雄鳥,おんどり | めんどりすすめておんどり時をつくる。 |
143 | おんな | 女 | 女は三界に家なし。 |
161 | かえる | 蛙,かえる,カエル | 蛙の子は蛙。 蛙の面に小便。 |
162 | かお | 顔 | {いろいろな/たくさんの}顔を持つ。 {別の/違う}顔がある。 顔から火が出る。 顔で笑って心で泣いて。 顔に書いてある。 顔を直す(=化粧を直す)。 大きな顔をする。 顔向け(が)できない。 顔をしかめる。 |
165 | かき | 柿,かき,カキ | 桃栗三年柿八年。 |
173 | かげ | 陰,蔭,影,[翳] | 草葉の陰。 寄らば大樹の陰。 うわさをすれば影。 影も形もない。 影をひそめる。 陰になり日向になり。 見る影もない。 影がうすい。 |
174 | かさ | 傘,笠,かさ | <人>が{<人>/<組織>/…}の{権力/威光/…}をかさに着る。 かさの台が飛ぶ。 |
176 | かじ | 火事 | 火事場どろぼう。 対岸の火事。 火事とけんかは江戸の華。 火事場の馬鹿力。 |
178 | かすみ | 霞,翳,かすみ | 霞に千鳥。 霞を食う。 |
179 | かず | 数 | 数ならぬ身。 ものの数ではない。 数が多くなる。 数限りない。 数知らず。 数知れぬ~。 数{ならず/にもあらず}。 数のほか。 数を尽くす。 下手な鉄砲も数打ちゃあたる。 |
181 | かぜ1 | 風 | 役人風をふかせる。 どういう風の吹きまわし。 風が吹けば桶屋がもうかる。 世間の(冷たい)風にあたる。 どこ吹く風。 柳に風。 風のたまり。 子どもは風の子。 明日は明日の風が吹く。 風薫る五月。 浮き世の風。 世間の風。 不況の風。 |
182 | かぜ2 | 風邪,かぜ | 風邪は万病のもと。 夏風邪は犬もひかない。 バカは風邪をひかない。 |
184 | かた | 肩 | 肩で風を切る。 肩がこらない~。 肩の荷{が下りる/を下ろす}。 肩の力を抜く。 肩を持つ。 肩を並べる。 肩で息をする。 肩を入れる。 肩入れする。 肩を落とす。 |
185 | かたき | 敵,仇,かたき | 親の敵。 目の敵。 敵を討つ(=恥辱をすすぐこと)。 敵をとる。 |
186 | かたち | 形 | 形を改める。 かげも形もない。 |
190 | かち | 価値 | 一銭(三文)の価値もない。 |
194 | かてい | 家庭 | 家庭に入る。 |
195 | かど | 角 | 豆腐の角に頭をぶつけて死ね。 目に角を立てる。 |
199 | かべ | 壁 | 壁に耳あり障子に目あり。 |
201 | かみ | 髪 | 髪を下ろす(=出家する)。 髪は女の命。 |
204 | からだ | 体,身体 | からだがいくつあっても足りない。 自分ひとりのからだではない。 |
208 | かわ1 | 川,河 | 三途の川を渡る。 川の字に寝る。 かっぱの川流れ。 |
209 | かわ2 | 皮,革 | いいつらの皮だ。 {人間/…}の皮をかぶった{悪魔/鬼/…}。 <人>が欲の皮がつっぱっている。 <人>が面の皮が厚い。 首の皮一枚でつながる。 |
234 | がら | 柄 | 柄にもない。 |
236 | き | 木,樹 | 猿も木から落ちる。 木で鼻を括る。 木に竹をつぐ。 木によりて魚を求む[「孟子」梁恵王上]。 木もと竹うら。 驚き桃の木山椒の木。 金のなる木。 |
244 | きく | 菊 | 六日のあやめ十日の菊。 |
246 | きし | 岸 | 三尺の岸にして虚車も登る能わず。 玉ある淵は岸破れず。 |
247 | きず | 傷,[疵,瑕] | 玉に瑕。 瑕無き玉。 すねに疵持つ身。 毛を吹いて傷を求む[「韓非子」大体]。 古傷が痛む。 |
255 | きば | 牙,キバ | 牙をむく。 牙を研ぐ(=相手を害そうと用意する)。 |
275 | きょうだい | 兄弟,[姉妹,兄妹,姉弟] | 兄弟は他人のはじまり。 |
281 | きらい | 嫌い,きらい | 嫌い嫌いも好きのうち。 |
284 | きん | 金 | 沈黙は金なり。 金科玉条。 金箔つき。 金の卵。 |
295 | ぎゃく | 逆 | 逆も真なり。 逆必ずしも真ならず。 |
303 | くさ | 草 | 道草を食う。 草葉の陰から見守る。 草の根を分けても探し出す。 草木も眠る丑三つ時。 <場所>へ<場所>へと草木もなびく。 |
305 | くし | 櫛,くし | くしの歯が欠けたよう。 くしの歯を挽くが如し。 |
308 | くすり | 薬,クスリ | 毒にも薬にもならない。 薬九層倍。 |
309 | くせ | 癖,くせ | なくて七癖。 難癖をつける。 一癖ある。 一癖も二癖もある。 |
310 | くそ | 糞,[屎],くそ | くそ(でも)食らえ。 くその役にも立たない。 ~もくそもない。 くそもみそも一緒。 目くそ鼻くそを笑う。 けったくそが悪い。 胸くそが悪い。 くそみそに{言う/ののしる}。 |
312 | くち | 口 | 口が腐っても言えない。 口が裂けても言えない。 <人>が<人>に口を利く(=紹介する)。 口を添える。 口(も)八丁、手(も)八丁。 <ことば>が口をついて出る。 開(あ)いた口がふさがらない。 口ほどにもない。 口を真一文字に結ぶ。 口から出まかせ。 口から先に生まれる。 口の減らない{奴/男/…}。 口をとがらせる。 口で言ってもわからない。 口まで出かかる。 {口が酸っぱくなるほど/口を酸っぱくして/口酸っぱく}{言う/注意する/…}。 口車に{乗る/乗せる}。 口は禍いのもと。 口を糊する。 口三味線に乗せる。 口の端に{上る/掛ける}。 口が{軽い/堅い}。 口を慎む。 |
313 | くちばし | 嘴,くちばし | くちばしをはさむ。 くちばしをいれる。 くちばしが黄色い。 |
315 | くつ | 靴,[沓,履],くつ | 靴を隔てて痒きを掻く(=隔靴掻痒)。 |
317 | くび | 首,頸 | 首の皮一枚(で)つながる。 (借金で)首が回らない。 首を突っ込む。 首を長くして待つ。 首をかしげる。 首をひねる。 首を洗って待っていろ。 首吊りの足を引っ張る。 首根っこをおさえ(つけ)る。 (雁)首をそろえる。 自分で自分の首をしめる。 首に縄をつけてでも{ひっぱって/つれて}くる。 首にかけて~する。 首を縦に振らない。 |
318 | くも | 雲 | 雲を衝く。 雲にかけ橋。 雲を霞と逃げる。 雲を掴むような話。 雲行きがあやしい。 |
320 | くるま | 車,くるま,クルマ | 横車を押す。 |
321 | くろう | 苦労 | 苦労は身の薬。 若いうちの苦労は買ってでもせよ。 |
324 | け | 毛 | {<考え>/<心>}が毛({の先/の末})ほどもない。 毛を吹いて疵を求む[「韓非子」大体]。 ~に毛がはえた{ような/程度の}~。 結構毛だらけ猫灰だらけ。 身の毛もよだつ。 毛並みがいい(=家柄、血統がいい)。 心臓に毛が生えている。 |
333 | けいぞく | 継続 | 継続は力なり。 |
335 | けが | 怪我,けが,ケガ | 生兵法はけがのもと。 けがの功名。 |
342 | けむり | 煙 | 火の無いところに煙は立たず。 煙になる。 煙をたてる(=くらしをたてる)。 煙(けむ)に巻く。 煙と消える。 |
364 | こ | 子,仔,児 | 子はかすがい。 負うた子に教えられて浅瀬を渡る。 |
368 | こうげき | 攻撃 | 攻撃は{最大/最良}の防御である。 |
384 | こおり | 氷 | 抜けば玉散る氷の刃。 氷と炭。 氷に座す。 |
385 | こきょう | 故郷 | 故郷へ錦を飾る。 故郷忘れ難し。 第二の故郷。 |
387 | こけ | 苔,こけ,コケ | 舌にこけが生える。 |
388 | こころ | 心 | 魚心あれば水心。 物心がつく。 心内にあれば色外に表わる。 (ほんの)出来心で~。 心合わざれば肝胆も楚越の如し。 心温まる{話/出来事/…}。 心が重い。 心が通う。 心が晴れる。 心ここに有らず。 心付く。 心に付く。 心にもないことを言う。 心広く体胖なり。 心を合わせる。 心を致す。 心を一にする。 心を打つ。 心を起こす。 心を鬼にする。 心をこめる。 心を傾ける。 心を尽くす。 心を取る。 心を引く。 心を開く。 心を用いる。 心を以て心に伝う。 心を破る。 心を遣る。 心をゆるす。 心を寄せる。 心の琴線に触れる。 心より~する。 |
389 | こし | 腰 | 話の腰を折る。 腰が抜ける。 腰を抜かす。 (重い)腰を上げる。 |
395 | こども | 子供 | 子供は風の子。 |
397 | こぶ | 瘤,こぶ,コブ | 目の上のたんこぶ。 |
410 | さいご | 最後,最期 | ~したら最後~。 ~したが最後~。 |
413 | さいそく | 催促 | 矢の催促。 ある時払いの催促なし。 |
416 | さか | 坂 | {四十/五十代/…}の坂{をこえる/にさしかかる}。 |
418 | さかな | 魚,肴,さかな | 逃がした魚は大きい。 釣った魚に餌はやらない。 |
419 | さかん | 盛ん | 老いてますます壮(さか)ん[「後漢書」馬援伝]。 |
420 | さき | 先 | 後にも先にも~。 お先真っ暗。 目と鼻の先。 一寸先は闇。 転ばぬ先の杖。 先を急ぐ。 |
422 | さくら | 桜,さくら,サクラ | 花は桜木、人は武士。 |
423 | さけ1 | 酒 | 酒は百薬の長。 |
426 | さる | 猿,申,さる,サル | 猿も木から落ちる。 猿の浅知恵。 猿の尻笑い。 敵もさる者(ひっかく者)[「然る」に「猿」をかける]。 猿は人より毛が三本少ない。 |
428 | さんかく | 三角 | 目を三角にして怒る。 |
432 | しお | 塩,しお | 青菜に塩。 敵に塩を送る。 |
436 | した1 | 下 | 下へも置かない{もてなし/あつかい/…}。 女房の尻の下にしかれる。 下には下がある。 下に出る。 上を下への大騒ぎ。 |
437 | した2 | 舌 | 舌を抜く。 舌を出す。 舌を巻く。 舌の根{の/も}かわかぬうちに~。 二枚舌を使う。 舌先三寸。 舌先でまるめこむ。 舌を鳴らす。 舌打ちする。 舌鼓を打つ。 舌なめずりする。 |
442 | しっぽ | 尻尾,しっぽ | しっぽを出す。 しっぽをつかむ。 しっぽを振る。 しっぽを巻いて逃げる。 |
450 | しま | 島 | 取りつく島もない。 島を荒らす。 |
453 | しも | 霜 | 霜が降ったような頭。 かしらに霜を置く。 霜を踏みて堅氷いたる。 |
476 | しょうじ | 障子 | 壁に耳あり障子に目あり。 |
479 | しょうぶ | 勝負 | 勝負あった。 勝負は時の運。 |
480 | しょうめん | 正面 | 正面を切る。 |
482 | しょくぎょう | 職業 | 職業に貴賤無し。 |
490 | しり | 尻,臀 | 頭隠して尻隠さず。 人の尻をたたく。 (亭主を)尻に敷く。 (亭主が女房の)尻に敷かれる。 人の尻をぬぐう。 尻を持ち込む。 尻に火がつく。 尻が軽い。 尻が重い。 尻がおちつかない。 尻が暖まる。 尻上がりに{良くなる/調子が出る/…}。 人の尻馬に乗る。 尻押しする。 尻切れとんぼになる。 尻込みする。 人の尻拭いをさせられる。 ~を尻目に~する。 尻餅をつく。 尻振りダンス。 言葉尻をとらえる。 帳尻を合わせる。 目尻を下げる。 女の尻を追い回す。 |
491 | しる | 汁,しる | 甘い汁を吸う。 うまい汁を吸う。 |
492 | しるし | 印,標,徴,兆,験,[瑞],しるし | ほんのしるしばかり(のもの)。 |
498 | しんぞう | 心臓 | 心臓に毛が生えている。 心臓が破裂しそうだ。 心臓が口から飛び出る。 のみの心臓。 |
506 | じかん | 時間 | 時間の問題。 時間が押す。 |
507 | じごく | 地獄 | 地獄で仏に{会う/会った様}。 地獄の一丁目。 地獄の釜も開く。 地獄の沙汰も金次第。 聞いて極楽見て地獄。 |
508 | じしん | 地震 | 地震雷火事おやじ。 |
521 | じゅんかん | 循環 | 循環端無きが如し。 |
534 | すえ | 末 | 末は博士か大臣か。 |
538 | すじ | 筋 | 青筋をたてて怒る。 |
540 | すな | 砂 | 砂を噛むように味気ない。 砂にする。 |
541 | すね | 脛,臑,すね,スネ | すねに傷を持つ身。 親のすねをかじる。 すねが細る(思い)。 |
545 | ず | 図 | とても見られた図ではない。 図に乗る。 図にあたる。 |
548 | せ | 背 | 背に腹は替えられぬ。 背を向ける(=相手にしない。無関心な態度をとる)。 背を見せる(=敵に背を向けて逃げる)。 {プール/川}で背が立つ。 |
549 | せいこう | 成功 | 成功裡に終わる。 失敗は成功のもと。 |
557 | せいめい | 生命 | {選手/政治/…}生命を断たれる。 |
560 | せき1 | 席 | 末席を汚す。 席を蹴る。 席の暖まる暇がない。 男女七歳にして席を同じうせず。 |
568 | せなか | 背中 | 敵に背中を{向ける/見せる}。 (子が)親の背中を見て育つ。 |
569 | せまさ | 狭さ | 肩身の狭さ。 |
572 | せわ | 世話 | お世話{さま/さん}。 いらぬお世話。 余計なお世話。 大きなお世話。 世話はない。 下世話に言う。 世話が焼ける。 世話を焼く。 世話がかかる。 世話をかける。 |
573 | せんしゅ | 選手 | 十年選手。 |
575 | せんとう | 先頭 | 先頭を切る。 |
576 | せんぱい | 先輩 | 先輩風を吹かす。 |
591 | そこ | 底 | 底を突く(=蓄えてあるものがなくなる)。 底が知れない。 財布の底をはたく。 財布の底をたたく。 |
593 | そだち | 育ち | <地名>生まれの<地名>育ち。 氏(うじ)より育ち。 |
594 | そで | 袖,そで | そでにする。 ないそでは振れない。 そでふり合うも{他/多}生の縁。 そでを引く。 そでの下。 |
595 | そと | 外 | 鬼は外、福は内。 |
599 | そら | 空 | {女/男}心と秋の空。 空吹く風と聞き流す。 上の空。 旅の空。 他人の空似。 空で言う。 空で覚える。 |
612 | たいふう | 台風,[颱風] | 台風の目(例:彼はこの事件の台風の目だ)。 |
618 | たけ1 | 竹 | 竹を割ったような性格。 木に竹をつぐ。 木もと竹うら。 竹に雀。 竹に虎。 |
620 | たたみ | 畳 | 畳の上で死ぬ。 女房と畳は新しい程よい。 畳の上の水練。 畳の塵をむしる。 畳の目を読む。 |
622 | たて | 縦,[竪,経] | 横のものを縦にもしない。 |
626 | たにん | 他人 | 他人の空似。 兄弟は他人の始まり。 遠くの親戚より近くの他人。 |
627 | たね | 種,種子,[胤] | 命あってのもの種。 飯の種にする。 おマンマの種にする。 播かぬ種は生えぬ。 種も仕掛けもない。 楽は苦の種苦は楽の種。 |
628 | たばこ | 煙草,たばこ,タバコ | 三遍回って煙草にしょ。 |
630 | たまご | 卵,玉子,たまご,タマゴ | 丸い卵も切りようで四角。 コロンブスの卵。 卵に目鼻。 卵の腐ったようなにおい。 金の卵。 |
631 | たましい | 魂,霊 | 三つ子の魂百まで。 一寸の虫にも五分の魂。 仏つくって魂入れず。 ~魂(だましい)を見せる。 |
632 | たより | 便り | 風の便り。 |
646 | ち | 血 | 血がかよった~。 血も涙もない。 血を分けた{兄弟/…}。 人の生き血を{吸う/すする/…}。 血の涙を流す。 血の汗を{流す/かく}。 血の雨{が降る/を降らす}。 血わき肉おどる。 血の凍る思いをする。 血で血を洗う。 血と汗の結晶。 頭の血の巡りが悪い(=バカである)。 血となり肉となる。 血の出るような{努力/…}。 血のにじむような{努力/…}。 血は水よりも濃い。 血を見る。 血の気が{引く/ない}。 鳴いて血を吐くほととぎす。 血の海。 血の池地獄。 血は争えない。 血祭りに上げる。 ~に血道を上げる。 血眼になって~する。 血に飢えた{狼/…}。 |
653 | ちゃ | 茶 | 茶をひく。 |
658 | ちゅうもく | 注目 | 注目の的。 |
659 | ちょう | 蝶,チョウ,ちょう | 蝶よ花よと育てられる。 夜の蝶。 |
675 | つき | 月 | 月とすっぽん。 月に叢雲花に風。 十月十日。 月が満ちる。 |
678 | つち | 土 | 土に返る。 土を付ける。 (異国の)土となる。 土一升に金一升。 |
679 | つの | 角,ツノ | 角(を)突き合わせる(=仲が悪く、争い対立する)。 角を折る(自分の意志を強く主張することを控え、協調的な態度をとる)。 角を出す(=嫉妬する)。 角{が生える/を生やす}(=嫉妬する)。 角を矯めて牛を殺す。 |
680 | つば | 唾,つば,ツバ | つばをつける。 天に向かってつばをはく。 天につばする。 まゆにつばをつけて{聞く/見る/…}。 つば(き)もひっかけない。 |
681 | つま | 妻 | 糟糠の妻。 |
682 | つめ | 爪,つめ,ツメ | 能ある鷹は爪を隠す。 爪(の先)に火を灯すような{生活/くらし/…}。 爪の垢ほどもない。 爪の垢を煎じて{飲む/飲ませる}。 爪で拾って箕で零す。 爪を研ぐ。 |
684 | て | 手 | 手に取るようにわかる。 手に汗(を)にぎる。 手を替え品を替え~する。 手の{ひら/うら}を返したように~。 手がうしろに回る(=逮捕される)。 手が上がる(=上手になる)。 手が落ちる(=下手になる)。 (五十)に手がとどく。 かゆいところに手がとどく。 (親に)手を上げる(=殴る)。 手を{染める/くだす}(=着手する)。 手が切れるような札。 手となり足となって働く。 手も足も出ない。 手を{結ぶ/組む}(=協力関係をつくる)。 手を切る(=関係を断つ)。 神の見えざる手。 手をつける(=使いはじめる/目下の女性と関係を結ぶ)。 仕事が手につかない。 手が早い(=すぐ女性と関係を持つ/すぐ暴力をふるう)。 手を出す(=暴力をふるう/女性と関係を持つ)。 手を焼く。 手をわずらわす。 赤子の手を捻るように{たやすい/簡単/…}。 飼い犬に手をかまれる。 口(も)八丁手(も)八丁。 上手の手から水がもる。 喉から手が出るほど欲しい。 胸に手を当ててよく考える。 もみじのような手。 手取り足取りして教える。 手に手を{取って/たずさえて}~する。 一手に引き受ける。 二手に分かれる 手癖が悪い。 |
703 | てつ | 鉄 | 鉄は熱いうちに打て。 |
706 | てぶくろ | 手袋,てぶくろ | 手袋を投げる(=決闘を申し込む)。 |
710 | てんき | 天気 | お天気屋(さん)。 |
713 | てんじょう | 天井 | 天井知らず。 天井の節穴を数える。 よしのずいから天井のぞく。 |
715 | てんち | 天地 | 天地がひっくり返るような出来事。 俯仰天地に恥じず。 天地神明に誓う。 天地長久。 |
726 | と | 戸 | 人の口に戸はたてられない。 |
732 | とうじ | 冬至 | 冬至冬なか冬はじめ。 |
741 | としより | 年寄り | 年寄りの冷水。 |
750 | とり | 鳥,鶏,酉,とり | かごのとり。 たつとりあとを濁さず。 足もとから鳥がたつ。 鳥なき里のこうもり。 飛ぶ鳥を落とす勢い。 鳥肌が立つ。 |
762 | どく | 毒 | 毒をもって毒を制す。 毒にも薬にもならない。 毒を食らわば皿まで。 |
766 | どりょく | 努力 | 努力(のあと)が見られる。 |
767 | どろ | 泥 | 泥を被る。 顔に泥を塗る。 泥を吐く。 泥を踏む。 |
771 | なだれ | 雪崩 | なだれを打って押し寄せる。 |
773 | なみ | 波 | 人の波。 波にも磯にもつかぬ心地。 |
775 | なみだ | 涙,[泪,涕] | 涙を飲む。 血も涙もない。 血の涙を流す。 涙なくして{語れ/聞け/…}ない。 泣きの涙。 聞くも涙語るも涙の物語。 涙が出るほどうれしい。 すずめの涙。 涙にむせぶ。 涙にくれる。 涙に沈む。 |
779 | にかい | 二階 | 二階から目薬。 |
780 | にく | 肉 | 肉を切らせて骨を断つ。 血わき肉おどる。 血肉の{関係/間柄/…}。 骨肉の{争い/情}。 酒池肉林。 中肉中背。 |
782 | にし | 西 | 犬が西向きゃ尾は東。 |
783 | にじ | 虹 | 虹のかけ橋。 虹の都。 七色の虹。 |
796 | ね | 根 | 根に持つ。 草の根を分けても探し出す。 根も葉もないうわさ。 歯の根が合わぬ。 根掘り葉掘り{聞く/尋ねる/…}。 <場所>に根を生やす(=なかなか動こうとしない)。 |
799 | ねこ | 猫,ねこ,ネコ | 猫をかぶる。 猫に小判。 猫にかつおぶし。 猫の額。 猫の手も借りたい。 借りてきた猫のようにおとなしい。 猫の子一匹いない。 猫の目のように変わる。 猫の首に鈴をつける。 猫も杓子も。 猫にマタタビ(お女郎に小判)。 |
800 | ねずみ | 鼠,子,ねずみ,ネズミ | 袋の鼠。 頭の黒い鼠。 泰山鳴動して鼠一匹。 |
803 | ねん | 念 | 念をおす。 念には念を入れる。 (思う)一念岩をも通す。 |
810 | のど | 喉,咽,のど | のどから手が出るほど欲しい。 のどもと過ぎれば熱さ忘れる。 のど({もと/もとの所})まで出かかる。 のどが鳴る。 |
811 | は1 | 歯 | 歯が立たない(=相手に対抗できない、対処できない)。 歯が浮くようなおせじ。 歯に衣着せぬ{もの言い/論評/…}。 目には目を歯には歯を。 くしの歯が欠けたよう。 歯の根が合わない。 歯を食いしばって~する。 白い歯を見せる。 奥歯にものがはさまったような{言い方/口ぶり}。 唇亡びて歯寒し[「春秋左氏伝」僖公五年]。 |
812 | は2 | 葉 | 根も葉もない噂。 |
813 | はい | 灰 | 灰になる(=死ぬ)。 一面灰神楽になる。 |
817 | はえ | 蠅,はえ,ハエ | ごまの蠅。 頭の上の蠅も追えない。 |
819 | はし | 端,はし | 口の端(は)にのぼる。 |
822 | はち | 蜂,はち,ハチ | 蜂の巣をつついたような騒ぎ。 泣きっ面に蜂。 虻蜂取らず。 蜂の巣(例:マシンガンで全身を蜂の巣にされる)。 |
826 | はと | 鳩,はと,ハト | 鳩が豆鉄砲を食ったような顔。 |
827 | はな1 | 花,華 | 話に花が咲く。 花と散る。 言わぬが花。 両手に花。 花より団子。 花も実もある。 花を持たせる。 花の都パリ。 花も恥じらう{年頃/乙女/…}。 この世の花。 高嶺の花。 月にむら雲花に風。 火事と喧嘩は江戸の花。 花は桜木人は武士。 花に嵐。 一花咲かせる。 花を咲かせる。 |
828 | はな2 | 鼻,はな,[洟] | 鼻が高い。 鼻にかける。 鼻につく。 鼻もちならない。 目から鼻に抜ける。 目と鼻の先。 鼻の下が長い。 鼻の下を伸ばす。 洟もひっかけない。 木で鼻をくくる。 鼻をあかす。 鼻柱を(へし)おる。 鼻をつき合わせる。 {鼻っぱし/鼻っ柱}が強い。 鼻が曲がるような匂い。 鼻にかかった声。 鼻で笑う。 鼻であしらう。 鼻息が荒い。 鼻歌まじり{に/で}~する。 鼻毛を抜かれる。 鼻毛を数える。 目糞鼻糞を笑う。 目鼻がつく。 |
830 | はね | 羽,羽根,[翅] | <人>が羽をのばす。 羽が生えたように{売れる/お金がなくなる}。 |
831 | はは | 母,義母 | 母一人子一人。 |
832 | はば | 幅,[巾] | 幅がきく。 |
834 | はら | 腹,肚 | 腹をかかえて笑う。 腹の皮がよじれる。 背に腹はかえられぬ。 腹が減っては戦{ができぬ/にならぬ}。 腹をいためた子。 腹も身の内。 茶腹も一時。 腹の底から声を出す。 |
836 | はる | 春 | 春の七草。 |
846 | パン | [麺麭],パン | 人はパンのみにて生くるにあらず[「新約聖書」マタイによる福音書]。 |
847 | ひ1 | 火,灯,燈 | 飛んで{火/灯}に入る夏の虫。 火に油をそそぐ。 火の鳥。 火の車。 火が付く(=騒ぎのきっかけができる)。 やけぼっくいに火が付く。 尻に火が付く。 火を見るより明らか。 たとえ火の中水の中。 火の消えたよう。 火の付いたように泣く。 街の灯。 火の玉。 火の雨。 火の海。 火の粉。 |
848 | ひ2 | 日,陽 | 日を改める。 ~した日には~。 日の目を見る。 日陰の身。 日が当たらない{人々/地位/立場/…}。 日がな一日~。 |
849 | ひかり | 光 | 親の(光は)七光。 ほたるの光。 光と影。 光と闇。 光を添える。 目に光がない。 光を当てる(=注目する)。 |
852 | ひがし | 東 | 西も東もわからない。 犬が西向きゃ尾は東。 |
853 | ひげ | 髭,鬚,髯,ひげ | ひげの塵を払う(=目上の人にへつらう)。 |
856 | ひざ | 膝,ひざ | ひざを交える。 ひざをつきあわす。 ひざを乗り出す(=話題に乗り気になる)。 ひざを打つ(=急に思いついたり感心したりする)。 ひざが笑う。 七重の膝を八重に折って{たのみこむ/お願いする}。 |
858 | ひじ | 肘,[肱,臂] | ひじ鉄砲を食わせる。 肩ひじ張る。 |
860 | ひたい | 額 | 額を集めて相談する。 額に汗して働く。 猫の額。 額に八の字を寄せる。 |
861 | ひだり | 左 | 右も左もわからない。 |
864 | ひつじ | 羊,未,ひつじ,ヒツジ | 羊の歩み[涅槃経など]。 迷える子羊。 |
868 | ひと | 人,ひと,ヒト | 人の振り見て我が振りなおせ。 人のふんどしで相撲を取る。 人の噂も七十五日。 人の口に戸は立てられぬ。 人は一代名は末代。 人を見たら泥棒と思え。 人を呪わば穴二つ。 帰らぬ人となる(=死ぬ)。 天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らず。 人を人とも思わない{態度/応対/…}。 人を食った話。 人を見て法を説け。 |
869 | ひとこと | 一言 | 一言で言うと~。 一言も無い。 |
872 | ひなん | 非難,[批難] | 非難の的になる。 非難の目で見る。 非難の目を向ける。 |
894 | ふうふ | 夫婦 | 夫婦喧嘩は犬も食わぬ。 夫婦は二世(にせ)。 |
901 | ふね | 船,舟,ふね | 舟をこぐ(=居眠りをする)。 渡りに船。 船頭多くして船山にのぼる。 乗りかかった船。 大船に乗ったような気持ち。 |
904 | ふゆ | 冬 | 冬来たりなば春遠からじ。 |
909 | ぶた | 豚,ぶた,ブタ | 豚に真珠[「新約聖書」マタイ福音書七章]。 |
913 | へそ | へそ,ヘソ,[臍] | へそで茶をわかす。 へそが曲がる。 へそを曲げる。 |
914 | へび | 蛇,巳,へび,ヘビ | めくらへびに怖じず。 へびの生殺し。 へびに{見込まれた/魅入られた/睨まれた}蛙。 |
922 | ほ | 穂 | 実るほど{頭の下がる/こうべを垂れる}稲穂かな。 |
923 | ほう | 法 | 人を見て法を説け。 悪法もまた法なり[ソクラテス]。 |
928 | ほうどう | 報道 | <通信社>の報道によると、~。 <地名>からの報道が<日時>伝えるところによると~。 |
930 | ほお | 頬,ほお | おいしくてほおが落ちる。 ほおづえをつく。 ほおをふくらませる。 |
931 | ほか | 他 | もってのほか。 ことのほか。 思いのほか。 ほかでもない。 ~というほかない。 |
934 | ほし | 星,ホシ | 希望の星。 期待の星。 星の恵み。 幸運の星。 不幸な星の下に生まれる。 星を頂く。 星の数ほどある。 綺羅(きら)星の如く{連なる/ならぶ/…}。 |
939 | ほね | 骨 | 骨と皮。 骨皮筋右衛門。 骨になる。 骨(身)に{しみる/こたえる}。 骨身をけずる。 どこの馬の骨。 骨(の髄)までしゃぶる。 骨を埋める(=その土地で死ぬ、また、死ぬまでそこで働く)。 骨折り損のくたびれもうけ。 骨が折れる(=苦労がある)。 骨を折る(=精を出す)。 骨を砕く。 骨を拾う(=後始末を引受ける)。 骨を休める。 骨に刻む。 |
952 | ポケット | ポケット | 自分の{ポケット/ポッケ}に入れる(=着服する)。 |
955 | まくら | 枕,まくら | 枕探し(=どろぼう)。 枕を{高くする/高くして眠る/高くして寝る}(=安心して眠る、また、安心する)。 夢まくらに立つ。 臨終のまくら。 枕を交わす。 枕を並べて討ち死にする。 旅人が石に枕する。 <方角>を枕にする。 |
956 | まご | 孫 | 孫は子より可愛い。 |
958 | まじわり | 交わり | 水魚の交わり。 忘形の交わり。 刎頸の交わり。 騎竹の交わり。 断琴の交わり。 |
959 | また | 股 | 世界を股にかける。 二股をかける。 二股膏薬。 小股が切れ上がる。 小股をすくう。 股を割いて腹に充たす。 |
964 | まど | 窓 | 蛍の光窓の雪。 |
969 | まゆ | 眉 | 眉に唾をつける。 眉に火がつく。 眉を集める。 眉を開く。 |
971 | み1 | 実 | (努力が)実を結ぶ。 |
972 | み2 | 身 | 身を粉(こ)にして働く。 身も世もない。 身もふたもない。 身から出たさび。 芸は身を助く。 身も心も~。 身をかためる(=結婚する)。 身をこがす。 身を削る。 (山川の末に流るる橡がらも)身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ。 身を切られるようにつらい。 身につまされる。 (学んだこと)が身になる。 (骨)身にしみる。 身につける(=知識・学問・技術などを習得する)。 ~に身をさらす。 身に覚えがない。 身を売る。 身を寄せる。 身を隠す。 身を潜める。 |
976 | みぎ | 右 | 右に出る(ものはない)。 右へならえ。 右も左もわからない。 |
979 | みず | 水 | 水になれる。 水清ければ魚住まず。 水も漏らさぬ{警備/警戒/…}。 水{があく/をあける}。 水も滴るいい男。 水を打ったような静けさ。 水をさす。 水を向ける。 水に流す。 水が入る。 水と油。 水の泡。 立て板に水。 寝耳に水。 焼け石に水。 魚心あれば水心。 上手の手から水が漏れる。 {夫婦/親子/…}水入らず。 死に水を取る。 年寄りの冷水。 水を得た魚。 水の低きに就くが如し。 たとえ火の中水の中。 血は水よりも濃い。 {金/…}を湯水の{ように/如く}使う。 |
982 | みち | 道,路 | (引退の)花道を飾る。 千里の道も一歩から。 日暮れて道遠し。 この道はいつか来た道。 道は近きにあり[「孟子」離妻上]。 道草を食う。 すべての道はローマに通ず[ラ・フォンテーヌ「寓話」]。 |
984 | みどり | 緑,翠,みどり | みどりの黒髪。 |
987 | みみ | 耳 | 壁に耳あり障子に目あり。 聞く耳持たぬ。 耳{が/に}痛い。 全身を耳にする。 耳にたこができる。 馬の耳に念仏。 耳の穴(を)かっぽじってよ(お)く聞け。 (借金を)耳をそろえて返す。 |
990 | むかえ | 迎え | お迎えが来る。 |
993 | むこう | 向こう,向う | ~の向こうを張る。 ~を向こうに回す。 |
994 | むし | 虫,むし,ムシ | 一寸の虫にも五分の魂。 虫の息。 虫の居所が悪い。 虫も{殺さぬ/殺さない}ような顔。 (娘に)悪い虫がつく。 腹の虫がおさまらない。 かんの虫。 大の虫を生かして小の虫を殺す。 飛んで火に入る夏の虫。 たで食う虫も好き好き。 虫が好かない。 虫の知らせ。 虫がいい。 虫のいい{こと/話}。 虫ずが走る。 |
996 | むね | 胸 | 胸をなでおろす。 胸を{貸す/借りる}。 自分の胸に聞いてみる。 胸に手を当ててよく考えてみる。 胸を張って~する。 ~で胸がはりさけそうだ。 胸のつかえが下りる。 胸のすく(ような)~。 |
997 | むら | 村 | 村八分にする。 |
999 | め2 | 目,眼 | 目からうろこが落ちる。 目から火が出る。 目に入れても痛くないくらいかわいい。 目と鼻の先。 目が覚める。 目がさめるような色。 目がすわる。 目が回る。 目を回す。 目の玉がとびでるような~。 目をむく。 目を疑う。 目を白黒させる。 目を皿のようにして探す。 目は口ほどに物を言う。 目も当てられない。 目鼻がつく。 目糞鼻糞を笑う。 目を通す。 目を走らせる。 目を転じる。 目もあてられない。 ~に目も{くれず/くれぬ/くれない}。 目に見えて~。 弱り目に祟り目。 目をかける。 目を開かれる。 ~に目がない。 親の死に目にあう。 金に目がくらむ。 目が早い。 目に余る。 目が点になる。 目の上のたんこぶ。 |
1016 | もり | 森,[杜] | 木を見て森を見ず。 |
1019 | やおや | 八百屋 | 八百屋に魚をくれという。 |
1021 | やく | 役 | 役に立つ。 役が勝ちすぎる(=実力以上の仕事だ)。 |
1028 | やま | 山 | 山が見える。 山高きが故に貴からず。 山高く水長し。 山と言えば川。 山を鋳海を煮る。 力山を抜き気は世を蓋う[「史記」項羽本紀]。 塵も積もれば山となる。 海千山千。 海の幸山の幸。 ~するのが関の山。 ひと山越える。 |
1031 | ゆ | 湯 | {金/…}を湯水のように使う。 {金/…}を湯水の如く使う。 |
1033 | ゆうやけ | 夕焼け | 夕焼け小焼け。 |
1035 | ゆき | 雪 | 雪と墨。 雪に白鷺。 かしらに雪をいただく。 雪を欺く。 雪を廻らす。 蛍の光窓の雪。 |
1037 | ゆび | 指 | 指をくわえて見ている。 指一本ふれさせない。 五本の指に{入る/数えられる}。 指折りの~。 指折り{数える/数えて待つ}。 後ろ指をさされる。 指一本も差させない。 |
1047 | よこ | 横 | 口を横に結ぶ。 横になる。 横の物を縦にもしない。 横やりを入れる。 横を向く。 へたの横好き。 横車を押す。 |
1053 | よめ | 嫁 | 秋茄子は嫁に食わすな。 |
1073 | れい | 例 | 心地例ならず。 例に漏れず~。 例によって~。 例によって例の如し。 例の~。 例のもの。 例のところ。 例になく~。 例のごとく~。 例のように~。 |
1076 | ろん | 論 | 論より証拠。 論を待たない。 |
1078 | わき | 脇,腋 | わきが甘い。 |