[12]慣用表現

コード1見出し表記慣用表現
3 あきらか 明らか 誰の目にも明らか。
火を見るより明らか。
6 あご 顎,[頤],あご あごであしらう。
あごで使う。
あごを出す。
あごを外すほど笑う。
あごが干上がる。
あごが落ちる。
9 あし 足,脚 ばかの大足。
足が出る。
足がつく。
足が棒になる。
足をひっぱる。
足をのばす。
足が遠のく。
足を洗う。
足が向く。
足が早い(=くさりやすい)。
足がおもむく。
足が地につかない。
~した足で~する。
足が言うことをきかない。
足に任せる。
足を運ぶ。
足(もと)をすくわれる。
足の踏み場もない。
足をとられる。
足かけ3年。
足をくずす。
11 あじ ひと味違う。
味をしめる。
味もそっ気もない。
14 あせ 一汗かく。
汗をかく(=尽力する)。
手に汗握る。
いい汗をかく。
額に汗して~する。
汗水{流して/垂らして}働く。
血と汗の結晶。
汗を流す(=一所懸命に働く)。
15 あたい 値,価 値千金。
値を二つにせず。
16 あたま 頭が上がらない。
頭が下がる。
頭が低い。
頭が痛い。
頭を痛める。
頭を下げる。
頭を抱える。
頭に来る。
頭を冷やす。
頭をひねる。
頭から湯気を立てる。
頭の中がまっ白になる。
頭隠して尻隠さず。
頭の上のはえも追えない。
{<考え>/<思い>/…}が頭をもたげる。
頭をはねる(=上前をはねる)。
18 あつさ 厚さ,篤さ 層の厚さ。
21 あと 後,跡,痕,址,趾,あと 後が怖い。
後へ引けない。
後を引く。
後を絶たない。
後をくらます。
後をにごす。
立つ鳥後をにごさず。
後になり先になり{する/して~}。
後にも先にも~。
後は野となれ山となれ。
跡をたどる。
跡を襲う。
27 あめ 雨降って地固まる。
雨が降ろうが槍が降ろうが~。
雨晴れて笠を忘れる。
感謝感激雨あられ。
恵みの雨。
身を知る雨。
七つ下がりの雨。
遣らずの雨。
30 あらさ 粗さ,荒さ 鼻息の荒さ。
39 いえがら 家柄 由緒正しい家柄。
由緒ある家柄。
41 いき 息がかかる(=有力者に支配される)。
息をつく(=休息する)。
虫の息。
息つく暇もない。
息のつまるような{熱戦/試合}。
息が通う。
息の根を止める。
息も絶え絶え。
息を殺す。
45 いし 他山の石。
46 いしゃ 医者 医者の不養生。
51 いたずら 悪戯,いたずら 運命のいたずら。
53 いっけん 一件 (これにて)一件落着。
60 いぬ 犬,戌,[狗],いぬ,イヌ 犬も歩けば棒に当たる。
(負け)犬の遠吠え。
夫婦げんかは犬も食わない。
犬が西向きゃ尾は東。
飼い犬に手をかまれる。
61 いね 実るほど頭の下がる稲穂かな。
62 いのち 命,生命 命の洗濯。
命あっての物種。
金が命の世の中。
65 いも 芋,いも,イモ 芋(の子)を洗うような{混雑/にぎわい/…}。
芋の煮えたも御存じない。
67 いや 嫌,厭,いや いやよいやよも好きのうち。
70 いろ 色をつける。
色をなす。
色を損ずる。
色を正す。
色を作る。
色の白いは七難隠す。
色は思案の外。
色も香もある。
色を替え品替える。
72 いわ 岩,[磐,巌] 思う一念岩をも通す。
76 うえ ~この上ない。
この上(も)ない~。
石の上にも三年。
目の上のたんこぶ。
上を下への{大騒ぎ/大混乱}。
77 うし 牛,丑,うし,ウシ 牛にひかれて善光寺参り。
牛の歩み。
牛のよだれ。
牛を馬に乗り換える。
牛は牛連れ馬は馬連れ。
角を矯めて牛を殺す。
78 うしろ 後ろ 後ろ髪をひかれる。
敵に後ろを見せる。
81 うそつき 嘘吐き,嘘つき,うそつき うそつき弥次郎。
85 うで 腕によりをかけて~する。
腕を{こまぬいて/こまねいて}いる。
腕が鳴る。
86 うま 馬,午,うま,ウマ 馬が合う。
人のしり馬にのる。
馬の耳に念仏。
馬には乗ってみよ、人には添うてみよ。
馬の足。
馬の骨。
牛を馬に乗り換える。
87 うまれ 生まれ 生まれもつかぬ(=生まれつきではない)。
生まれも育ちも{葛飾柴又です/~}。
88 うみ 海千山千。
海のものとも山のものともつかない。
山よりも高く海よりも深い親の愛。
89 うら 裏(の裏)を行く。
裏を返せば~。
102 えび 海老,[蝦],えび,エビ えびで鯛をつる。
105 えり 襟,[衿,領],えり えりを正す。
えりを延ばす。
109 エンジン エンジン エンジンがかかる(=調子が出る)。
113 おおかみ 狼,おおかみ,オオカミ 前門のとら後門のおおかみ。
116 おく 奥が深い。
奥の手{を出す/使う/…}。
117 おくびょう 臆病,[憶病] 臆病風を吹かす。
124 おと 音を失う。
音沙汰がない。
126 おとこ 男の中の男。
男は気で持て。
男は敷居を跨げば七人の敵あり。
男は度胸、女は愛嬌。
男は裸百貫。
男は松、女子は藤。
大の男。
127 おとな 大人 大人顔負け。
大の大人。
128 おなじ 同じ 同じ穴のむじな。
同じ釜の飯を食う。
136 おや 親の因果が子に報い。
親は無くても子は育つ。
親の心子知らず。
142 おんどり 雄鶏,雄鳥,おんどり めんどりすすめておんどり時をつくる。
143 おんな 女は三界に家なし。
161 かえる 蛙,かえる,カエル 蛙の子は蛙。
蛙の面に小便。
162 かお {いろいろな/たくさんの}顔を持つ。
{別の/違う}顔がある。
顔から火が出る。
顔で笑って心で泣いて。
顔に書いてある。
顔を直す(=化粧を直す)。
大きな顔をする。
顔向け(が)できない。
顔をしかめる。
165 かき 柿,かき,カキ 桃栗三年柿八年。
173 かげ 陰,蔭,影,[翳] 草葉の陰。
寄らば大樹の陰。
うわさをすれば影。
影も形もない。
影をひそめる。
陰になり日向になり。
見る影もない。
影がうすい。
174 かさ 傘,笠,かさ <人>が{<人>/<組織>/…}の{権力/威光/…}をかさに着る。
かさの台が飛ぶ。
176 かじ 火事 火事場どろぼう。
対岸の火事。
火事とけんかは江戸の華。
火事場の馬鹿力。
178 かすみ 霞,翳,かすみ 霞に千鳥。
霞を食う。
179 かず 数ならぬ身。
ものの数ではない。
数が多くなる。
数限りない。
数知らず。
数知れぬ~。
数{ならず/にもあらず}。
数のほか。
数を尽くす。
下手な鉄砲も数打ちゃあたる。
181 かぜ1 役人風をふかせる。
どういう風の吹きまわし。
風が吹けば桶屋がもうかる。
世間の(冷たい)風にあたる。
どこ吹く風。
柳に風。
風のたまり。
子どもは風の子。
明日は明日の風が吹く。
風薫る五月。
浮き世の風。
世間の風。
不況の風。
182 かぜ2 風邪,かぜ 風邪は万病のもと。
夏風邪は犬もひかない。
バカは風邪をひかない。
184 かた 肩で風を切る。
肩がこらない~。
肩の荷{が下りる/を下ろす}。
肩の力を抜く。
肩を持つ。
肩を並べる。
肩で息をする。
肩を入れる。
肩入れする。
肩を落とす。
185 かたき 敵,仇,かたき 親の敵。
目の敵。
敵を討つ(=恥辱をすすぐこと)。
敵をとる。
186 かたち 形を改める。
かげも形もない。
190 かち 価値 一銭(三文)の価値もない。
194 かてい 家庭 家庭に入る。
195 かど 豆腐の角に頭をぶつけて死ね。
目に角を立てる。
199 かべ 壁に耳あり障子に目あり。
201 かみ 髪を下ろす(=出家する)。
髪は女の命。
204 からだ 体,身体 からだがいくつあっても足りない。
自分ひとりのからだではない。
208 かわ1 川,河 三途の川を渡る。
川の字に寝る。
かっぱの川流れ。
209 かわ2 皮,革 いいつらの皮だ。
{人間/…}の皮をかぶった{悪魔/鬼/…}。
<人>が欲の皮がつっぱっている。
<人>が面の皮が厚い。
首の皮一枚でつながる。
234 がら 柄にもない。
236 木,樹 猿も木から落ちる。
木で鼻を括る。
木に竹をつぐ。
木によりて魚を求む[「孟子」梁恵王上]。
木もと竹うら。
驚き桃の木山椒の木。
金のなる木。
244 きく 六日のあやめ十日の菊。
246 きし 三尺の岸にして虚車も登る能わず。
玉ある淵は岸破れず。
247 きず 傷,[疵,瑕] 玉に瑕。
瑕無き玉。
すねに疵持つ身。
毛を吹いて傷を求む[「韓非子」大体]。
古傷が痛む。
255 きば 牙,キバ 牙をむく。
牙を研ぐ(=相手を害そうと用意する)。
275 きょうだい 兄弟,[姉妹,兄妹,姉弟] 兄弟は他人のはじまり。
281 きらい 嫌い,きらい 嫌い嫌いも好きのうち。
284 きん 沈黙は金なり。
金科玉条。
金箔つき。
金の卵。
295 ぎゃく 逆も真なり。
逆必ずしも真ならず。
303 くさ 道草を食う。
草葉の陰から見守る。
草の根を分けても探し出す。
草木も眠る丑三つ時。
<場所>へ<場所>へと草木もなびく。
305 くし 櫛,くし くしの歯が欠けたよう。
くしの歯を挽くが如し。
308 くすり 薬,クスリ 毒にも薬にもならない。
薬九層倍。
309 くせ 癖,くせ なくて七癖。
難癖をつける。
一癖ある。
一癖も二癖もある。
310 くそ 糞,[屎],くそ くそ(でも)食らえ。
くその役にも立たない。
~もくそもない。
くそもみそも一緒。
目くそ鼻くそを笑う。
けったくそが悪い。
胸くそが悪い。
くそみそに{言う/ののしる}。
312 くち 口が腐っても言えない。
口が裂けても言えない。
<人>が<人>に口を利く(=紹介する)。
口を添える。
口(も)八丁、手(も)八丁。
<ことば>が口をついて出る。
開(あ)いた口がふさがらない。
口ほどにもない。
口を真一文字に結ぶ。
口から出まかせ。
口から先に生まれる。
口の減らない{奴/男/…}。
口をとがらせる。
口で言ってもわからない。
口まで出かかる。
{口が酸っぱくなるほど/口を酸っぱくして/口酸っぱく}{言う/注意する/…}。
口車に{乗る/乗せる}。
口は禍いのもと。
口を糊する。
口三味線に乗せる。
口の端に{上る/掛ける}。
口が{軽い/堅い}。
口を慎む。
313 くちばし 嘴,くちばし くちばしをはさむ。
くちばしをいれる。
くちばしが黄色い。
315 くつ 靴,[沓,履],くつ 靴を隔てて痒きを掻く(=隔靴掻痒)。
317 くび 首,頸 首の皮一枚(で)つながる。
(借金で)首が回らない。
首を突っ込む。
首を長くして待つ。
首をかしげる。
首をひねる。
首を洗って待っていろ。
首吊りの足を引っ張る。
首根っこをおさえ(つけ)る。
(雁)首をそろえる。
自分で自分の首をしめる。
首に縄をつけてでも{ひっぱって/つれて}くる。
首にかけて~する。
首を縦に振らない。
318 くも 雲を衝く。
雲にかけ橋。
雲を霞と逃げる。
雲を掴むような話。
雲行きがあやしい。
320 くるま 車,くるま,クルマ 横車を押す。
321 くろう 苦労 苦労は身の薬。
若いうちの苦労は買ってでもせよ。
324 {<考え>/<心>}が毛({の先/の末})ほどもない。
毛を吹いて疵を求む[「韓非子」大体]。
~に毛がはえた{ような/程度の}~。
結構毛だらけ猫灰だらけ。
身の毛もよだつ。
毛並みがいい(=家柄、血統がいい)。
心臓に毛が生えている。
333 けいぞく 継続 継続は力なり。
335 けが 怪我,けが,ケガ 生兵法はけがのもと。
けがの功名。
342 けむり 火の無いところに煙は立たず。
煙になる。
煙をたてる(=くらしをたてる)。
煙(けむ)に巻く。
煙と消える。
364 子,仔,児 子はかすがい。
負うた子に教えられて浅瀬を渡る。
368 こうげき 攻撃 攻撃は{最大/最良}の防御である。
384 こおり 抜けば玉散る氷の刃。
氷と炭。
氷に座す。
385 こきょう 故郷 故郷へ錦を飾る。
故郷忘れ難し。
第二の故郷。
387 こけ 苔,こけ,コケ 舌にこけが生える。
388 こころ 魚心あれば水心。
物心がつく。
心内にあれば色外に表わる。
(ほんの)出来心で~。
心合わざれば肝胆も楚越の如し。
心温まる{話/出来事/…}。
心が重い。
心が通う。
心が晴れる。
心ここに有らず。
心付く。
心に付く。
心にもないことを言う。
心広く体胖なり。
心を合わせる。
心を致す。
心を一にする。
心を打つ。
心を起こす。
心を鬼にする。
心をこめる。
心を傾ける。
心を尽くす。
心を取る。
心を引く。
心を開く。
心を用いる。
心を以て心に伝う。
心を破る。
心を遣る。
心をゆるす。
心を寄せる。
心の琴線に触れる。
心より~する。
389 こし 話の腰を折る。
腰が抜ける。
腰を抜かす。
(重い)腰を上げる。
395 こども 子供 子供は風の子。
397 こぶ 瘤,こぶ,コブ 目の上のたんこぶ。
410 さいご 最後,最期 ~したら最後~。
~したが最後~。
413 さいそく 催促 矢の催促。
ある時払いの催促なし。
416 さか {四十/五十代/…}の坂{をこえる/にさしかかる}。
418 さかな 魚,肴,さかな 逃がした魚は大きい。
釣った魚に餌はやらない。
419 さかん 盛ん 老いてますます壮(さか)ん[「後漢書」馬援伝]。
420 さき 後にも先にも~。
お先真っ暗。
目と鼻の先。
一寸先は闇。
転ばぬ先の杖。
先を急ぐ。
422 さくら 桜,さくら,サクラ 花は桜木、人は武士。
423 さけ1 酒は百薬の長。
426 さる 猿,申,さる,サル 猿も木から落ちる。
猿の浅知恵。
猿の尻笑い。
敵もさる者(ひっかく者)[「然る」に「猿」をかける]。
猿は人より毛が三本少ない。
428 さんかく 三角 目を三角にして怒る。
432 しお 塩,しお 青菜に塩。
敵に塩を送る。
436 した1 下へも置かない{もてなし/あつかい/…}。
女房の尻の下にしかれる。
下には下がある。
下に出る。
上を下への大騒ぎ。
437 した2 舌を抜く。
舌を出す。
舌を巻く。
舌の根{の/も}かわかぬうちに~。
二枚舌を使う。
舌先三寸。
舌先でまるめこむ。
舌を鳴らす。
舌打ちする。
舌鼓を打つ。
舌なめずりする。
442 しっぽ 尻尾,しっぽ しっぽを出す。
しっぽをつかむ。
しっぽを振る。
しっぽを巻いて逃げる。
450 しま 取りつく島もない。
島を荒らす。
453 しも 霜が降ったような頭。
かしらに霜を置く。
霜を踏みて堅氷いたる。
476 しょうじ 障子 壁に耳あり障子に目あり。
479 しょうぶ 勝負 勝負あった。
勝負は時の運。
480 しょうめん 正面 正面を切る。
482 しょくぎょう 職業 職業に貴賤無し。
490 しり 尻,臀 頭隠して尻隠さず。
人の尻をたたく。
(亭主を)尻に敷く。
(亭主が女房の)尻に敷かれる。
人の尻をぬぐう。
尻を持ち込む。
尻に火がつく。
尻が軽い。
尻が重い。
尻がおちつかない。
尻が暖まる。
尻上がりに{良くなる/調子が出る/…}。
人の尻馬に乗る。
尻押しする。
尻切れとんぼになる。
尻込みする。
人の尻拭いをさせられる。
~を尻目に~する。
尻餅をつく。
尻振りダンス。
言葉尻をとらえる。
帳尻を合わせる。
目尻を下げる。
女の尻を追い回す。
491 しる 汁,しる 甘い汁を吸う。
うまい汁を吸う。
492 しるし 印,標,徴,兆,験,[瑞],しるし ほんのしるしばかり(のもの)。
498 しんぞう 心臓 心臓に毛が生えている。
心臓が破裂しそうだ。
心臓が口から飛び出る。
のみの心臓。
506 じかん 時間 時間の問題。
時間が押す。
507 じごく 地獄 地獄で仏に{会う/会った様}。
地獄の一丁目。
地獄の釜も開く。
地獄の沙汰も金次第。
聞いて極楽見て地獄。
508 じしん 地震 地震雷火事おやじ。
521 じゅんかん 循環 循環端無きが如し。
534 すえ 末は博士か大臣か。
538 すじ 青筋をたてて怒る。
540 すな 砂を噛むように味気ない。
砂にする。
541 すね 脛,臑,すね,スネ すねに傷を持つ身。
親のすねをかじる。
すねが細る(思い)。
545 とても見られた図ではない。
図に乗る。
図にあたる。
548 背に腹は替えられぬ。
背を向ける(=相手にしない。無関心な態度をとる)。
背を見せる(=敵に背を向けて逃げる)。
{プール/川}で背が立つ。
549 せいこう 成功 成功裡に終わる。
失敗は成功のもと。
557 せいめい 生命 {選手/政治/…}生命を断たれる。
560 せき1 末席を汚す。
席を蹴る。
席の暖まる暇がない。
男女七歳にして席を同じうせず。
568 せなか 背中 敵に背中を{向ける/見せる}。
(子が)親の背中を見て育つ。
569 せまさ 狭さ 肩身の狭さ。
572 せわ 世話 お世話{さま/さん}。
いらぬお世話。
余計なお世話。
大きなお世話。
世話はない。
下世話に言う。
世話が焼ける。
世話を焼く。
世話がかかる。
世話をかける。
573 せんしゅ 選手 十年選手。
575 せんとう 先頭 先頭を切る。
576 せんぱい 先輩 先輩風を吹かす。
591 そこ 底を突く(=蓄えてあるものがなくなる)。
底が知れない。
財布の底をはたく。
財布の底をたたく。
593 そだち 育ち <地名>生まれの<地名>育ち。
氏(うじ)より育ち。
594 そで 袖,そで そでにする。
ないそでは振れない。
そでふり合うも{他/多}生の縁。
そでを引く。
そでの下。
595 そと 鬼は外、福は内。
599 そら {女/男}心と秋の空。
空吹く風と聞き流す。
上の空。
旅の空。
他人の空似。
空で言う。
空で覚える。
612 たいふう 台風,[颱風] 台風の目(例:彼はこの事件の台風の目だ)。
618 たけ1 竹を割ったような性格。
木に竹をつぐ。
木もと竹うら。
竹に雀。
竹に虎。
620 たたみ 畳の上で死ぬ。
女房と畳は新しい程よい。
畳の上の水練。
畳の塵をむしる。
畳の目を読む。
622 たて 縦,[竪,経] 横のものを縦にもしない。
626 たにん 他人 他人の空似。
兄弟は他人の始まり。
遠くの親戚より近くの他人。
627 たね 種,種子,[胤] 命あってのもの種。
飯の種にする。
おマンマの種にする。
播かぬ種は生えぬ。
種も仕掛けもない。
楽は苦の種苦は楽の種。
628 たばこ 煙草,たばこ,タバコ 三遍回って煙草にしょ。
630 たまご 卵,玉子,たまご,タマゴ 丸い卵も切りようで四角。
コロンブスの卵。
卵に目鼻。
卵の腐ったようなにおい。
金の卵。
631 たましい 魂,霊 三つ子の魂百まで。
一寸の虫にも五分の魂。
仏つくって魂入れず。
~魂(だましい)を見せる。
632 たより 便り 風の便り。
646 血がかよった~。
血も涙もない。
血を分けた{兄弟/…}。
人の生き血を{吸う/すする/…}。
血の涙を流す。
血の汗を{流す/かく}。
血の雨{が降る/を降らす}。
血わき肉おどる。
血の凍る思いをする。
血で血を洗う。
血と汗の結晶。
頭の血の巡りが悪い(=バカである)。
血となり肉となる。
血の出るような{努力/…}。
血のにじむような{努力/…}。
血は水よりも濃い。
血を見る。
血の気が{引く/ない}。
鳴いて血を吐くほととぎす。
血の海。
血の池地獄。
血は争えない。
血祭りに上げる。
~に血道を上げる。
血眼になって~する。
血に飢えた{狼/…}。
653 ちゃ 茶をひく。
658 ちゅうもく 注目 注目の的。
659 ちょう 蝶,チョウ,ちょう 蝶よ花よと育てられる。
夜の蝶。
675 つき 月とすっぽん。
月に叢雲花に風。
十月十日。
月が満ちる。
678 つち 土に返る。
土を付ける。
(異国の)土となる。
土一升に金一升。
679 つの 角,ツノ 角(を)突き合わせる(=仲が悪く、争い対立する)。
角を折る(自分の意志を強く主張することを控え、協調的な態度をとる)。
角を出す(=嫉妬する)。
角{が生える/を生やす}(=嫉妬する)。
角を矯めて牛を殺す。
680 つば 唾,つば,ツバ つばをつける。
天に向かってつばをはく。
天につばする。
まゆにつばをつけて{聞く/見る/…}。
つば(き)もひっかけない。
681 つま 糟糠の妻。
682 つめ 爪,つめ,ツメ 能ある鷹は爪を隠す。
爪(の先)に火を灯すような{生活/くらし/…}。
爪の垢ほどもない。
爪の垢を煎じて{飲む/飲ませる}。
爪で拾って箕で零す。
爪を研ぐ。
684 手に取るようにわかる。
手に汗(を)にぎる。
手を替え品を替え~する。
手の{ひら/うら}を返したように~。
手がうしろに回る(=逮捕される)。
手が上がる(=上手になる)。
手が落ちる(=下手になる)。
(五十)に手がとどく。
かゆいところに手がとどく。
(親に)手を上げる(=殴る)。
手を{染める/くだす}(=着手する)。
手が切れるような札。
手となり足となって働く。
手も足も出ない。
手を{結ぶ/組む}(=協力関係をつくる)。
手を切る(=関係を断つ)。
神の見えざる手。
手をつける(=使いはじめる/目下の女性と関係を結ぶ)。
仕事が手につかない。
手が早い(=すぐ女性と関係を持つ/すぐ暴力をふるう)。
手を出す(=暴力をふるう/女性と関係を持つ)。
手を焼く。
手をわずらわす。
赤子の手を捻るように{たやすい/簡単/…}。
飼い犬に手をかまれる。
口(も)八丁手(も)八丁。
上手の手から水がもる。
喉から手が出るほど欲しい。
胸に手を当ててよく考える。
もみじのような手。
手取り足取りして教える。
手に手を{取って/たずさえて}~する。
一手に引き受ける。
二手に分かれる
手癖が悪い。
703 てつ 鉄は熱いうちに打て。
706 てぶくろ 手袋,てぶくろ 手袋を投げる(=決闘を申し込む)。
710 てんき 天気 お天気屋(さん)。
713 てんじょう 天井 天井知らず。
天井の節穴を数える。
よしのずいから天井のぞく。
715 てんち 天地 天地がひっくり返るような出来事。
俯仰天地に恥じず。
天地神明に誓う。
天地長久。
726 人の口に戸はたてられない。
732 とうじ 冬至 冬至冬なか冬はじめ。
741 としより 年寄り 年寄りの冷水。
750 とり 鳥,鶏,酉,とり かごのとり。
たつとりあとを濁さず。
足もとから鳥がたつ。
鳥なき里のこうもり。
飛ぶ鳥を落とす勢い。
鳥肌が立つ。
762 どく 毒をもって毒を制す。
毒にも薬にもならない。
毒を食らわば皿まで。
766 どりょく 努力 努力(のあと)が見られる。
767 どろ 泥を被る。
顔に泥を塗る。
泥を吐く。
泥を踏む。
771 なだれ 雪崩 なだれを打って押し寄せる。
773 なみ 人の波。
波にも磯にもつかぬ心地。
775 なみだ 涙,[泪,涕] 涙を飲む。
血も涙もない。
血の涙を流す。
涙なくして{語れ/聞け/…}ない。
泣きの涙。
聞くも涙語るも涙の物語。
涙が出るほどうれしい。
すずめの涙。
涙にむせぶ。
涙にくれる。
涙に沈む。
779 にかい 二階 二階から目薬。
780 にく 肉を切らせて骨を断つ。
血わき肉おどる。
血肉の{関係/間柄/…}。
骨肉の{争い/情}。
酒池肉林。
中肉中背。
782 にし 西 犬が西向きゃ尾は東。
783 にじ 虹のかけ橋。
虹の都。
七色の虹。
796 根に持つ。
草の根を分けても探し出す。
根も葉もないうわさ。
歯の根が合わぬ。
根掘り葉掘り{聞く/尋ねる/…}。
<場所>に根を生やす(=なかなか動こうとしない)。
799 ねこ 猫,ねこ,ネコ 猫をかぶる。
猫に小判。
猫にかつおぶし。
猫の額。
猫の手も借りたい。
借りてきた猫のようにおとなしい。
猫の子一匹いない。
猫の目のように変わる。
猫の首に鈴をつける。
猫も杓子も。
猫にマタタビ(お女郎に小判)。
800 ねずみ 鼠,子,ねずみ,ネズミ 袋の鼠。
頭の黒い鼠。
泰山鳴動して鼠一匹。
803 ねん 念をおす。
念には念を入れる。
(思う)一念岩をも通す。
810 のど 喉,咽,のど のどから手が出るほど欲しい。
のどもと過ぎれば熱さ忘れる。
のど({もと/もとの所})まで出かかる。
のどが鳴る。
811 は1 歯が立たない(=相手に対抗できない、対処できない)。
歯が浮くようなおせじ。
歯に衣着せぬ{もの言い/論評/…}。
目には目を歯には歯を。
くしの歯が欠けたよう。
歯の根が合わない。
歯を食いしばって~する。
白い歯を見せる。
奥歯にものがはさまったような{言い方/口ぶり}。
唇亡びて歯寒し[「春秋左氏伝」僖公五年]。
812 は2 根も葉もない噂。
813 はい 灰になる(=死ぬ)。
一面灰神楽になる。
817 はえ 蠅,はえ,ハエ ごまの蠅。
頭の上の蠅も追えない。
819 はし 端,はし 口の端(は)にのぼる。
822 はち 蜂,はち,ハチ 蜂の巣をつついたような騒ぎ。
泣きっ面に蜂。
虻蜂取らず。
蜂の巣(例:マシンガンで全身を蜂の巣にされる)。
826 はと 鳩,はと,ハト 鳩が豆鉄砲を食ったような顔。
827 はな1 花,華 話に花が咲く。
花と散る。
言わぬが花。
両手に花。
花より団子。
花も実もある。
花を持たせる。
花の都パリ。
花も恥じらう{年頃/乙女/…}。
この世の花。
高嶺の花。
月にむら雲花に風。
火事と喧嘩は江戸の花。
花は桜木人は武士。
花に嵐。
一花咲かせる。
花を咲かせる。
828 はな2 鼻,はな,[洟] 鼻が高い。
鼻にかける。
鼻につく。
鼻もちならない。
目から鼻に抜ける。
目と鼻の先。
鼻の下が長い。
鼻の下を伸ばす。
洟もひっかけない。
木で鼻をくくる。
鼻をあかす。
鼻柱を(へし)おる。
鼻をつき合わせる。
{鼻っぱし/鼻っ柱}が強い。
鼻が曲がるような匂い。
鼻にかかった声。
鼻で笑う。
鼻であしらう。
鼻息が荒い。
鼻歌まじり{に/で}~する。
鼻毛を抜かれる。
鼻毛を数える。
目糞鼻糞を笑う。
目鼻がつく。
830 はね 羽,羽根,[翅] <人>が羽をのばす。
羽が生えたように{売れる/お金がなくなる}。
831 はは 母,義母 母一人子一人。
832 はば 幅,[巾] 幅がきく。
834 はら 腹,肚 腹をかかえて笑う。
腹の皮がよじれる。
背に腹はかえられぬ。
腹が減っては戦{ができぬ/にならぬ}。
腹をいためた子。
腹も身の内。
茶腹も一時。
腹の底から声を出す。
836 はる 春の七草。
846 パン [麺麭],パン 人はパンのみにて生くるにあらず[「新約聖書」マタイによる福音書]。
847 ひ1 火,灯,燈 飛んで{火/灯}に入る夏の虫。
火に油をそそぐ。
火の鳥。
火の車。
火が付く(=騒ぎのきっかけができる)。
やけぼっくいに火が付く。
尻に火が付く。
火を見るより明らか。
たとえ火の中水の中。
火の消えたよう。
火の付いたように泣く。
街の灯。
火の玉。
火の雨。
火の海。
火の粉。
848 ひ2 日,陽 日を改める。
~した日には~。
日の目を見る。
日陰の身。
日が当たらない{人々/地位/立場/…}。
日がな一日~。
849 ひかり 親の(光は)七光。
ほたるの光。
光と影。
光と闇。
光を添える。
目に光がない。
光を当てる(=注目する)。
852 ひがし 西も東もわからない。
犬が西向きゃ尾は東。
853 ひげ 髭,鬚,髯,ひげ ひげの塵を払う(=目上の人にへつらう)。
856 ひざ 膝,ひざ ひざを交える。
ひざをつきあわす。
ひざを乗り出す(=話題に乗り気になる)。
ひざを打つ(=急に思いついたり感心したりする)。
ひざが笑う。
七重の膝を八重に折って{たのみこむ/お願いする}。
858 ひじ 肘,[肱,臂] ひじ鉄砲を食わせる。
肩ひじ張る。
860 ひたい 額を集めて相談する。
額に汗して働く。
猫の額。
額に八の字を寄せる。
861 ひだり 右も左もわからない。
864 ひつじ 羊,未,ひつじ,ヒツジ 羊の歩み[涅槃経など]。
迷える子羊。
868 ひと 人,ひと,ヒト 人の振り見て我が振りなおせ。
人のふんどしで相撲を取る。
人の噂も七十五日。
人の口に戸は立てられぬ。
人は一代名は末代。
人を見たら泥棒と思え。
人を呪わば穴二つ。
帰らぬ人となる(=死ぬ)。
天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らず。
人を人とも思わない{態度/応対/…}。
人を食った話。
人を見て法を説け。
869 ひとこと 一言 一言で言うと~。
一言も無い。
872 ひなん 非難,[批難] 非難の的になる。
非難の目で見る。
非難の目を向ける。
894 ふうふ 夫婦 夫婦喧嘩は犬も食わぬ。
夫婦は二世(にせ)。
901 ふね 船,舟,ふね 舟をこぐ(=居眠りをする)。
渡りに船。
船頭多くして船山にのぼる。
乗りかかった船。
大船に乗ったような気持ち。
904 ふゆ 冬来たりなば春遠からじ。
909 ぶた 豚,ぶた,ブタ 豚に真珠[「新約聖書」マタイ福音書七章]。
913 へそ へそ,ヘソ,[臍] へそで茶をわかす。
へそが曲がる。
へそを曲げる。
914 へび 蛇,巳,へび,ヘビ めくらへびに怖じず。
へびの生殺し。
へびに{見込まれた/魅入られた/睨まれた}蛙。
922 実るほど{頭の下がる/こうべを垂れる}稲穂かな。
923 ほう 人を見て法を説け。
悪法もまた法なり[ソクラテス]。
928 ほうどう 報道 <通信社>の報道によると、~。
<地名>からの報道が<日時>伝えるところによると~。
930 ほお 頬,ほお おいしくてほおが落ちる。
ほおづえをつく。
ほおをふくらませる。
931 ほか もってのほか。
ことのほか。
思いのほか。
ほかでもない。
~というほかない。
934 ほし 星,ホシ 希望の星。
期待の星。
星の恵み。
幸運の星。
不幸な星の下に生まれる。
星を頂く。
星の数ほどある。
綺羅(きら)星の如く{連なる/ならぶ/…}。
939 ほね 骨と皮。
骨皮筋右衛門。
骨になる。
骨(身)に{しみる/こたえる}。
骨身をけずる。
どこの馬の骨。
骨(の髄)までしゃぶる。
骨を埋める(=その土地で死ぬ、また、死ぬまでそこで働く)。
骨折り損のくたびれもうけ。
骨が折れる(=苦労がある)。
骨を折る(=精を出す)。
骨を砕く。
骨を拾う(=後始末を引受ける)。
骨を休める。
骨に刻む。
952 ポケット ポケット 自分の{ポケット/ポッケ}に入れる(=着服する)。
955 まくら 枕,まくら 枕探し(=どろぼう)。
枕を{高くする/高くして眠る/高くして寝る}(=安心して眠る、また、安心する)。
夢まくらに立つ。
臨終のまくら。
枕を交わす。
枕を並べて討ち死にする。
旅人が石に枕する。
<方角>を枕にする。
956 まご 孫は子より可愛い。
958 まじわり 交わり 水魚の交わり。
忘形の交わり。
刎頸の交わり。
騎竹の交わり。
断琴の交わり。
959 また 世界を股にかける。
二股をかける。
二股膏薬。
小股が切れ上がる。
小股をすくう。
股を割いて腹に充たす。
964 まど 蛍の光窓の雪。
969 まゆ 眉に唾をつける。
眉に火がつく。
眉を集める。
眉を開く。
971 み1 (努力が)実を結ぶ。
972 み2 身を粉(こ)にして働く。
身も世もない。
身もふたもない。
身から出たさび。
芸は身を助く。
身も心も~。
身をかためる(=結婚する)。
身をこがす。
身を削る。
(山川の末に流るる橡がらも)身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ。
身を切られるようにつらい。
身につまされる。
(学んだこと)が身になる。
(骨)身にしみる。
身につける(=知識・学問・技術などを習得する)。
~に身をさらす。
身に覚えがない。
身を売る。
身を寄せる。
身を隠す。
身を潜める。
976 みぎ 右に出る(ものはない)。
右へならえ。
右も左もわからない。
979 みず 水になれる。
水清ければ魚住まず。
水も漏らさぬ{警備/警戒/…}。
水{があく/をあける}。
水も滴るいい男。
水を打ったような静けさ。
水をさす。
水を向ける。
水に流す。
水が入る。
水と油。
水の泡。
立て板に水。
寝耳に水。
焼け石に水。
魚心あれば水心。
上手の手から水が漏れる。
{夫婦/親子/…}水入らず。
死に水を取る。
年寄りの冷水。
水を得た魚。
水の低きに就くが如し。
たとえ火の中水の中。
血は水よりも濃い。
{金/…}を湯水の{ように/如く}使う。
982 みち 道,路 (引退の)花道を飾る。
千里の道も一歩から。
日暮れて道遠し。
この道はいつか来た道。
道は近きにあり[「孟子」離妻上]。
道草を食う。
すべての道はローマに通ず[ラ・フォンテーヌ「寓話」]。
984 みどり 緑,翠,みどり みどりの黒髪。
987 みみ 壁に耳あり障子に目あり。
聞く耳持たぬ。
耳{が/に}痛い。
全身を耳にする。
耳にたこができる。
馬の耳に念仏。
耳の穴(を)かっぽじってよ(お)く聞け。
(借金を)耳をそろえて返す。
990 むかえ 迎え お迎えが来る。
993 むこう 向こう,向う ~の向こうを張る。
~を向こうに回す。
994 むし 虫,むし,ムシ 一寸の虫にも五分の魂。
虫の息。
虫の居所が悪い。
虫も{殺さぬ/殺さない}ような顔。
(娘に)悪い虫がつく。
腹の虫がおさまらない。
かんの虫。
大の虫を生かして小の虫を殺す。
飛んで火に入る夏の虫。
たで食う虫も好き好き。
虫が好かない。
虫の知らせ。
虫がいい。
虫のいい{こと/話}。
虫ずが走る。
996 むね 胸をなでおろす。
胸を{貸す/借りる}。
自分の胸に聞いてみる。
胸に手を当ててよく考えてみる。
胸を張って~する。
~で胸がはりさけそうだ。
胸のつかえが下りる。
胸のすく(ような)~。
997 むら 村八分にする。
999 め2 目,眼 目からうろこが落ちる。
目から火が出る。
目に入れても痛くないくらいかわいい。
目と鼻の先。
目が覚める。
目がさめるような色。
目がすわる。
目が回る。
目を回す。
目の玉がとびでるような~。
目をむく。
目を疑う。
目を白黒させる。
目を皿のようにして探す。
目は口ほどに物を言う。
目も当てられない。
目鼻がつく。
目糞鼻糞を笑う。
目を通す。
目を走らせる。
目を転じる。
目もあてられない。
~に目も{くれず/くれぬ/くれない}。
目に見えて~。
弱り目に祟り目。
目をかける。
目を開かれる。
~に目がない。
親の死に目にあう。
金に目がくらむ。
目が早い。
目に余る。
目が点になる。
目の上のたんこぶ。
1016 もり 森,[杜] 木を見て森を見ず。
1019 やおや 八百屋 八百屋に魚をくれという。
1021 やく 役に立つ。
役が勝ちすぎる(=実力以上の仕事だ)。
1028 やま 山が見える。
山高きが故に貴からず。
山高く水長し。
山と言えば川。
山を鋳海を煮る。
力山を抜き気は世を蓋う[「史記」項羽本紀]。
塵も積もれば山となる。
海千山千。
海の幸山の幸。
~するのが関の山。
ひと山越える。
1031 {金/…}を湯水のように使う。
{金/…}を湯水の如く使う。
1033 ゆうやけ 夕焼け 夕焼け小焼け。
1035 ゆき 雪と墨。
雪に白鷺。
かしらに雪をいただく。
雪を欺く。
雪を廻らす。
蛍の光窓の雪。
1037 ゆび 指をくわえて見ている。
指一本ふれさせない。
五本の指に{入る/数えられる}。
指折りの~。
指折り{数える/数えて待つ}。
後ろ指をさされる。
指一本も差させない。
1047 よこ 口を横に結ぶ。
横になる。
横の物を縦にもしない。
横やりを入れる。
横を向く。
へたの横好き。
横車を押す。
1053 よめ 秋茄子は嫁に食わすな。
1073 れい 心地例ならず。
例に漏れず~。
例によって~。
例によって例の如し。
例の~。
例のもの。
例のところ。
例になく~。
例のごとく~。
例のように~。
1076 ろん 論より証拠。
論を待たない。
1078 わき 脇,腋 わきが甘い。