凡例
番号・見出し語
[複合]子見出し [関連]子見出し
提案で詳しく取り上げる言葉と通し番号を掲げました。外来語(カタカナ語・アルファベット略語)には原語のつづりを示しました。各見出し語の後に,[複合]と示す言葉は,見出し語を含んだ複合語です。また[関連]と示す言葉は,類義語や対義語あるいは一緒に使われることが多い,関連語です。複合語や関連語は,見出し語についての記述の中で合わせて説明したり,その言葉の解説の最後に[複合語][関連語]の子見出しを立てて説明を加えたりしました。
[まずこれだけは]
端的な言い換え表現やごく簡潔な説明例を挙げました。だいたいの意味を伝えたいときや,説明にかけられる時間が短いときなどに使うとよい表現です。
[少し詳しく]
丁寧にきちんと伝えたいときに用いるとよい表現です。患者に話す場面を想定し,話し言葉で示しています。
[時間をかけてじっくりと]
より深く正確な知識を持ってもらいたいときに役立つと思われる説明の例を挙げました。やはり話し言葉で示しています。[まずこれだけは]でだいたいの理解をしてもらってから,[少し詳しく]さらに[時間をかけてじっくりと]へと,段階的に詳しく踏み込んでいくことで患者の理解を確かなものにしていくのも効果的です。
[こんな誤解がある]
調査結果をもとに患者が誤解や混同をしやすい点を指摘し,それを避けるために注意すべき点を記しました。
[言葉遣いのポイント]
その言葉の持つ問題の中心がどこにあるかを指摘し,その問題を軽減するのに効果的な言葉遣いの工夫を示しました。使うと分かりやすい「たとえ」表現などの例も挙げてあります。
[混同を避ける言葉遣いのポイント]
別の意味や別の言葉と,混同や混乱が起こりやすい場合,それ避けるのに効果的な言葉遣いの工夫を記しました。類型B-(3)の言葉にこの項目を立てました。
[概念の普及のための言葉遣い]
新しく登場した重要な概念や医療機械についてよく知ってもらうために効果的な言葉遣いの工夫を記しました。類型Cの言葉にこの項目を立てました。
[患者はここが知りたい]
病気や治療法について,患者の立場から気になること,詳しく説明してほしいと思っていることを挙げました。
[不安を和らげる]
診察室では患者は,病気は治るか,治療は痛くないかなど,気掛かりなことがたくさんあります。そのような患者の不安を軽減するための工夫を記しました。
[ここに注意]
言い換えや説明を行う際に,特に注意しておくべきことを指摘しました。
[患者・家族と医師の問答例]
類型Cで取り上げた,重要で新しい概念を患者やその家族に分かりやすく説明する場合など,問答方式が有効と考えられる場合に,説明の一例を記載しました。
[複合語]
その語を含む重要な複合語を示し,分かりやすい言い換えや説明の方法と注意点とを記しました。
[説 明] 丁寧にきちんと伝えたい場合の説明例を話し言葉で示しました。
[注意点] 言葉遣いのポイントや注意すべき点を記しました。
[関連語]
類義語・対義語や一緒に使われることの多い重要語などを掲げ,分かりやすい言い換えや説明の方法と注意点とを記しました。
[説 明] 丁寧にきちんと伝えたい場合の説明例を話し言葉で示しました。
[注意点] 言葉遣いのポイントや注意すべき点を記しました。
凡例の補足
一つ一つの言葉の解説の中で調査結果を引用する場合がありますが,それは,次のものによっています。
- 医療者の使用率
医療者に対する用語意識調査
平成20年3月実施
医師3,000人,看護師・薬剤師1,280人を対象としたインターネット調査 - 非医療者の認知率・理解率・誤解率
非医療者に対する理解度等の調査
平成20年8月実施
非医療者約10,000人を対象としたインターネット調査
各調査の概要は,本報告書の「Ⅳ.検討の経過」を参照してください。また,詳細はホームページに掲載しています。
「病院の言葉」を分かりやすくする提案ホームページ