「病院の言葉」を分かりやすくする提案

病院で使われている言葉を分かりやすく言い換えたり説明したりする 具体的な工夫について提案します。

設立趣意書
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(7)患者も知る意欲を持ってほしい

  • 病院の言葉を分かりやすくすることも必要だと思いますが,自分の病気,病状を知ろうとしない,知りたくない,すべて医師任せ,自分がどんな薬を内服しているかさえ知らない(説明は受けているはずなのに)人が多すぎます。(医師・50代)
  • 人は,多くの場合言葉を使ってコミュニケーションします。コミュニケーションとは,双方向に情報を伝達することです。「病院の言葉」を分かりやすくする提案は,医療者側に対する教育だけでなく,患者側にも教育する手段として利用できればさらによい仕事になると思います。(薬剤師・40代)
  • 患者さんは,病院に来ると「まな板の上の鯉(こい)」で,何も言いませんし,簡単に「ハイ」と返事をします。国民の意識を変えることが非常に重要と考えます。(看護師・40代)
  • 一般市民にとって,提案された言葉は家族に医療関係者がいれば別ですが,病気にかかって初めて接する言葉群と思います。健康な方にとって病院は特別な社会と思われるかもしれませんが,病気も生活そのもの(四苦)であります。生活用語の一部としての国語教育の中に含めていただきたいと願っております。(薬剤師・60代)
  • 医療用語をもっと学校教育の中で学ぶようにすべきではないでしょうか。日本の保健体育で学んでいる言葉が多いのに,国民自体が重要性を理解せず,医療は医療機関に任せっぱなしにしているのがおかしい。提供する側からのアプローチばかりが過大であるような気がするが,いかがなものでしょうか。(コメディカル・40代)
  • 私も昨年入院した時に医師から手術前に説明を受けました。よく理解できない言葉が多かったのですが,「分りません」と医師に伝えると医師は絵を描いて説明してくれました。患者サイドも分からなければ分からないと言えばいいのですが,どうしても遠慮してしまいます。すべて医療者にお任せではなく,自己学習もすべきだと思いました。(非医療者・50代)
©2008 The National Institute for Japanese Language