「病院の言葉」を分かりやすくする提案

病院で使われている言葉を分かりやすく言い換えたり説明したりする 具体的な工夫について提案します。

設立趣意書
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(5)よりよい医療のために

  • 分かりやすい言葉を使うことは,医療者が意識すればだれでもできることであると思います。病院の言葉を分かりやすくすることは患者中心の医療を提供する上で原点とも言えます。「病院の言葉」を分かりやすくする提案は,医療の質をよくするための提案と同意と考えます。(看護師・50代)
  • 大前提として,医療はサービス業というだけでとらえることはできません。患者の健康上の問題を具体的に解決する場としての病院では,医療者も努力する必要があります。が,患者の側も自らの疾患や健康上の問題について医学書やインターネット上で調査を行い,単に用語調べにとどまらない積極的姿勢が必要です。そうした双方の努力を通じて,医療従事者と患者の意思疎通が円滑となります。双方共通の認識を一にする地道な作業の積み重ねが,昨今の病院や医療にまつわる諸問題解決の一助となるでしょう。(医療事務・30代)
  • 患者・医療者とのコミュニケーションを良好にするためには,情報を共有することが大切です。しかし,医療用語はそれを阻害する要因の一つになっていることと,その認識が医療者に低いことがあります。患者・医療者の両者の認識を高め,分かりやすい言語を共有して使用する必要があります。(看護師・50代)
  • 健康を害し,通院・入院となり医療行為を受ける患者やその家族は,どちらにとっても非日常であり混乱の中にいると思います。その混乱の最中,医療者からの説明の際に説明全体の意味を理解するのに必死であるのに,言葉一つ一つに固執したり考える余裕はありません。そのために,分かりやすい言葉を提示・使用するのはとても大切だと思います。また,これからの高齢化社会において,「医師に質問なんて・・・」と考える世代の方もたくさんいらっしゃると思います。昭和やそれ以前を支えてきた方々にとって,医師は偉いものという時代的・社会的・文化的概念はまだまだあるのだと思います。(実際に医師が偉いということもなく,人間対人間で上下などないのですが・・・)世代や性別に関係なく,国民がよりよい医療を自ら考え選択できる未来のために,この提案はすばらしいものだと思います。(看護師・30代)
  • 出版物やインターネットの情報だけに頼るのは危険であること,必ずプロフェッショナルの介在が必要であることを,一般も医療者も十分認識する必要があると思いました。(看護師・50代)
  • かつて言語学を大学で学んでいました。そして今は言語学を離れ医療に近い所で働いているため,言葉の面でも,仕事の面でも「病院の言葉」を分かりやすくする提案に非常に興味を持ちました。全く医学的な知識のない私が医療に近い所で働き始めたので,専門的な言葉の意味が全く分からないことがしょっちゅうでした。独学で知識を得ようとするも,専門的な言葉で解説されたものでは本当に知識として吸収できたのかどうなのか,そして患者さんに正しく伝えることができるのか不安です。以前から医療現場のコミュニケーションは未熟というか,未発達というか,うまく表現できませんがそんな印象を持っていました。医療に関する問題が取り上げられる昨今,このような提案は解決策の一つになるかもしれません。(コメディカル・20代)
©2008 The National Institute for Japanese Language