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序文

 日本語には「光り輝く,投げ入れる,書き上げる」のように,2つの動詞が連接した複合動詞が豊富に見られます。また,「食べてみる,仕舞っておく」のように前の動詞に「テ」が付いた表現も日常的に使われます。世界的に見ると,このような2動詞の連結表現は東アジアから南アジア,そして中央アジアの一部にかけての地域に広く分布していますが,多くの言語はテ形に当たる接続動詞を使っています。前の動詞が連用形に相当する「動詞+動詞型」の複合動詞は,東アジアに限られるようで,中でも日本語の複合動詞は数の多さと表現力の多様性において群を抜いています。そのため,言語の専門家にとっては興味深い分析対象であるとともに,日本語を学ぼうとする外国人にとっては手強い学習テーマでもあります。

 「複合動詞レキシコン」は,現在の日本語でよく使われる動詞+動詞型の複合動詞(2,700語以上)に意味的・文法的情報を付与し,日本語研究の専門家だけでなく,外国人日本語学習者を含む一般の利用者にも使っていただくことを意図したオンラインデータベースで,様々な検索方法が可能です。

 外国人学習者や,言語対照の研究者にも使っていただけるように,新たに,意味定義と用例に英語・中国語・韓国語の翻訳を付け,利便性を向上させました。英語訳は Carolyn Heaton, 中国語訳は陳劼懌(校閲ー沈力),韓国語訳は黄賢暻[ホワン ヒョンギョン](校閲ー全敏杞[チョン ミンギ],韓喜善[ハン ヒソン] )。

 本データベースは,国語研の基幹型共同研究プロジェクト「日本語レキシコンの文法的・意味的・形態的特性」の一環としてプロジェクトリーダー(影山太郎)とPDフェロー(神崎享子)が言語学的な観点から基礎データを作成し,Lago NLP(赤瀬川史朗)がオンライン検索システムとして構築したものです。

2011年12月

国立国語研究所所長

影山 太郎

収録語彙

本データベースに含まれる約2,700の複合動詞は,影山が辞書等から収集した約2,000の複合動詞に,関連する研究文献で扱われている例を神崎が追加して整理したもので,次のような基準で収録されています。

1.現在の日本語で一般的に使われている複合動詞を収録する。古語・古典語,あるいは現代語でも特殊な専門分野や文学作品に限られ一般性がない語彙は除外。
2.動詞連用形+動詞型でないものは除く。たとえば,「読んでみる,止めておく,助けてやる,走って行く」のように前項動詞がテ形のもの,「買いに行く」のように前項が「に」を伴うもの,「暑がる,欲しがる」のような形容詞+動詞型,「役立つ,名指す」のような名詞+動詞型,「行かない,頼みやすい」のような動詞+形容詞型は除外する。なお,テ形を含む動詞連鎖で,意味が慣習化したものが若干見られる。本データベースでは「見て取る」を収録したが,他に「食ってかかる,降って湧く,寄って立つ」などがある。
3.動詞連用形+動詞型であっても,「〜始める,〜かける,〜忘れる,〜合う」のような統語的複合動詞は除き,語彙的複合動詞だけを収録。

データは国語研リポジトリ( https://doi.org/10.15084/0002000261)からダウンロードできます。

特徴

本データベースの特徴をまとめると次のようになります。

1. 言語研究者だけでなく,日本語学習者や言語処理の研究者にも資する内容。
2. 信頼性を重視した収録語数と説明。
3. 検索は,全体検索,前方検索,後方検索だけでなく,ひらがな,漢字交じり表記,アルファベット表記のいずれでも入力が可能。
4. 複合動詞の仕組みが分かるような意味定義と用例。
5. 意味定義と用例には,ネイティブスピーカーが作成した英語訳,中国語訳,韓国語訳を表示。
6. 複合動詞全体の使い方を示す基本文型(格パターン)。
7. 言語学的研究の成果を反映させた語構造の分析

語構造

 従来の辞書にはない,本データベース独自の特徴は,複合動詞の語構造を表示していることです。これは,2つの動詞の連続体を,前項動詞(V1)と後項動詞(V2)の意味関係や後項動詞(V2)の意味機能に基づいて表示したものです。しかしながら,語構造の考え方は作成者(影山)の言語学的分析が背景になっているので,まだ証明された定説ではありません。ひとつの案として,今後の研究のために利用していただければ幸いです。

1.VV(動詞+動詞)

 VVタイプは,2つの動詞がそれぞれ本来の意味と格関係を持つ場合で,「複合動詞」という名称が最もふさわしいタイプである。大まかな見分け方としては,V1+V2が,「V1て,V2」,「V1ながら,V2」,あるいは「V1なので,V2」のように,前項動詞(V1)が後項動詞(V2)を何らかの関係で修飾すると解釈される場合である。たとえば,「(犬が草花を)踏みつぶす」なら「(犬が草花を)踏んでつぶす」と言い換えられる。この場合,前項「踏む」は「犬が草花を踏む」,後項「つぶす」は「犬が草花をつぶす」のように,それぞれが主語・目的語の関係を持っており,「踏みつぶす」全体として「踏むことによってつぶす」という意味を表す。同様に,

「ドアを押し開ける」=ドアを押して,開ける
「流れ着く」=流れて,着く(あるいは,流れながら着く)
「歩き疲れる」=歩いて,疲れる

 このようにVV型では,基本的に後項動詞(V2)が文全体の格関係(項の関係)を決定する。

2. Vs(動詞+補助的な動詞)

 前項動詞(V1)は本来の意味と格関係を持つが,後項動詞(V2)は文字通りの意味が希薄になっていて,格関係(項構造)もほとんど失われ,補助的(subsidiary)な動詞になっている。そのため,「V1て,V2」や「Vながら,V」という形で言い換えることができない。たとえば,次のような言い換えはできない。

「雨が降りしきる」≠*雨が降って,しきる
「空が晴れ渡る」≠*空が晴れて,渡る
「死に急ぐ」≠*死んで,急ぐ
「花が咲き競う」≠*花が咲いて,競う
「花が咲き誇る」≠*花が咲いて,誇る
「雨が降り注ぐ」≠*雨が降って,注ぐ

 むしろ逆に,「降りしきる」なら「しきりに(絶え間なく)降る」,「晴れ渡る」なら「空の隅々まで行き渡るように,晴れる」,「死に急ぐ」なら「急いで死ぬ」,「咲き競う」なら「競って(競うように)咲く」,「花が咲き誇る」なら「誇らしげに咲く」,「降り注ぐ」なら「注ぐように(勢いよく)降る」のように,動詞の前後関係を逆転させて言い換えることが可能である。このように,Vsタイプの後項動詞(V2)は,元来の動詞としての機能を失い,前項動詞(V1)を修飾するという補助的な機能になっている。そのため,文全体の格関係はもっぱらV1によって決定される。

3. pV(接頭辞化した動詞+動詞)

 「差し迫る」の「差し」,「ぶっ飛ばす」の「ぶっ(ぶつ,打つ)」,「打ち重なる」の「打ち」,「押し隠す」の「押し」,「ひっぱたく」の「ひっ」のように,前項動詞の本来の意味が希薄化し,接頭辞的(p)になっているもの。この場合,前項動詞(p)は後項動詞の意味を強めるだけで,格関係は後項動詞によって決定される。

4. V(一語化)

 現代人の語感では,2語で構成される複合動詞というより,一語として固定化していると認識されるもの。たとえば,「(気分が)落ち着く」,「思い出す」,「折り入る(折り入って)」。

【注】

 VV型かVs型かの判断は,上述のように意味と文法的機能によるものであり,自立形式か拘束形式かという形態的な相違ではない。

 たとえば,同じ「散らす」でも,「食い散らす,蹴散らす」などでは文字通りの「散らす,ばらばらにする,乱す」という意味を持ち,「〜を散らす」という格関係も保っているので,「食い散らす,蹴散らす」はVV型である。他方,「わめき散らす,怒鳴り散らす」の「散らす」は,「あちこち,ところ構わず」というような副詞的な意味になっているから,Vs型に分類できる。

 複合動詞の後項として使われる「〜込む」は形態的には拘束形式であるが,意味が2通りある。ひとつは,「入る」あるいは「入れる」という物理的な移動を表す場合で,このときは,「込む」自体が「どこそこに」という着点を取る。「流れ込む」,「流し込む」などはもちろん,「事務所に怒鳴り込む/暴れ込む」のように前項が単純な動作動詞の場合も,「〜込む」が付くことによって「ある場所に」という表現が可能になるから,この「込む」は「入る/入れる」と同様の機能を持つと見なされ,VV型に分類できる。他方,「考え込む,泊まり込む,煮込む」のように,前項動詞が表す事象の結果を強調するような意味の場合は,Vs型である。同じ「走り込む」でも,「交番に走り込む」はVV型,「試合を目前にして,走り込む」という場合はVs型である。

 「〜去る」も同様に,文字通り「去って行く」という物理的移動を表す場合はVV型,「完全に」のように程度を表す場合はVs型に分類できる。この基準によると,「走り去る,逃げ去る,運び去る,連れ去る」などはVV型,「消し去る,拭い去る,葬り去る」などはVs型である。

◎Vs型のs(後項動詞)の特徴

 後項動詞(s)は,補助動詞的になっているため,次のような制限がある。

(1) V2(補助動詞)は,V1(前項)の概念的意味に対して何らかの語彙的アスペクトの意味を添加する。[例]「空が晴れ渡る」は「空が渡る」ではなく,「空が晴れる」という事象が「すみずみに及ぶ」という意味。
(2) V2(補助動詞)は,単独で用いられたときの動詞と意味が異なる。[例]呆れはてる,晴れ渡る,思い過ごす,待ちわびる,褒めちぎる
(3) V2(補助動詞)は,限られた前項(V1)としか結びつかない。[例]現代語では「〜わびる」は「待つ」としか結合しない。「〜しきる」は「降る」あるいは「鳴く」としか結合しない。
(4) V2(補助動詞)は,現代日本語では単独で使われないものがある。[例]降りしきる,言いふらす,着古す,呼び習わす,黙りこくる,眠りこける
(5) V2(補助動詞)は,動詞としての活用パラダイムが不完全なものがある。 [例]興奮がさめやらぬ間に, 待ちきれない(*待ちきれる)
(6) V1とV2の意味解釈が単純ではないため,幼児や外国人学習者は習得に時間がかかると思われる。また,成人でも意味が正確につかめず誤用が起こりやすい。[例]煮詰まる(本来は「議論が出尽くして,結論に近づく」という意味だが,最近は「行き詰まって,結論が出ない/先の見通しが立たない」という意味で使われることが増えてきた。)
◎Vs型が表す意味
(1) 時間的アスペクト(開始,継続,完了など)
●出来事の完了
「〜やむ」(降り止む),「〜あげる」(縫いあげる,歌いあげる),「〜あがる」(縫いあがる,干あがる),「〜詰める」(煮詰める),「〜詰まる」(煮詰まる)
●出来事の不完全な完了,不成立
「〜さす」(言いさす),「〜違える」(履き違える),「〜しぶる」(貸ししぶる),「〜悩む」(伸び悩む),「〜違う」(聞き違う)
●変化結果の強調
「〜込む」(寝こむ,上がり込む,考え込む),「〜はてる」(困りはてる),「〜きる」(心が腐りきる,空が澄みきる),「〜かえる」(静まりかえる,あきれかえる),「〜つく」(仕事にありつく,住みつく,さびつく,わずらいつく),「〜あがる」(震えあがる),「〜乱れる」(花が咲き乱れる),「〜はらう」(落ち着きはらう)
●出来事の開始ないし開始の試み
「〜かかる」(殴りかかる),「〜つける」(どなりつける),「〜そめる」(明けそめる),「〜起こす」(書き起こす)、「~出す」(飛び出す)
●出来事の継続
「〜暮らす」=一日中続く(降り暮らす,泣き暮らす),「〜しきる」(降りしきる)
●出来事の反復,習慣
「〜込む」(使い込む),「〜習わす」(言い習わす),「〜替える」(建て替える),「〜継ぐ」(語り継ぐ)
●動作の強調・度合い
「〜たてる」(さわぎたてる,はやしたてる),「〜おろす」(こきおろす),「〜まわす」(いじくりまわす,こねまわす),「〜かえる」(沸きかえる),「〜たつ」(沸きたつ), 「〜ちぎる」(褒めちぎる),「〜つける」(叱りつける)
●複数事象の相互関係
「〜あわせる」(誘いあわせる,居あわせる),「〜かえる」(電車を乗りかえる,靴を履きかえる)
「〜かえす」(押しかえす,聞きかえす),「〜結ぶ」(斬り結ぶ),「〜分ける」(使い分ける,書き分ける)
(2) 空間的なアスペクト(事象の展開のしかたを空間(移動)の観点から表現する)
「〜あげる」(見あげる),「〜おろす」(見下ろす),「〜まわす」(見まわす,なめまわす)
「〜わたる」(晴れわたる,鳴りわたる)
(3) 社会的なアスペクト(事象の展開のしかたを,主語と相手との上下関係の観点から表現する)
「〜あげる」(祭りあげる,存じあげる,政府が民間から借りあげる),「〜さげる」(政府が民間に貸しさげる),「〜くだす」(見くだす),「〜つける/つかる」(申しつける,申しつかる),「〜やる」(思いやる)

統語的複合動詞と
語彙的複合動詞

 統語的複合動詞と語彙的複合動詞の複合動詞の区別は,影山太郎著『文法と語形成』(ひつじ書房,1993年)で述べられたもので,本データベースでは語彙的複合動詞のみを収録し,統語的複合動詞は除外してあります。

統語的複合動詞の特徴

 統語的複合動詞は次のような特徴によって,語彙的複合動詞と区別されます。

(1) 後項動詞が次のものに限られる。

※姫野昌子『複合動詞の構造と意味用法』(ひつじ書房,1999年)も参照

【始動】
〜かける(落ちかける,墜落しかける),〜だす(降りだす,印刷しだす),〜始める(落ち始める,演奏し始める),〜かかる(殺されかかる,逮捕されかかる)
【継続】
〜続ける(歩き続ける,演奏し続ける),〜まくる(しゃべりまくる,演説しまくる)
【完了】
〜終える(歌い終える,演奏し終える),〜終わる(歌い終わる,演奏し終わる),〜尽くす(調べ尽くす,調査し尽くす),〜きる(困りきる,困惑しきる),〜通す(黙り通す,黙秘し通す),〜抜く(考え抜く,考察し抜く)
【未遂】
〜そこなう(食べそこなう,見物しそこなう),〜そこねる(食べそこねる,食事しそこねる),〜損じる(書き損じる,印刷し損じる),〜そびれる(食べそびれる,見物しそびれる),〜かねる(引き受けかねる,受諾しかねる),〜遅れる(出し遅れる,返事し遅れる),〜忘れる(出し忘れる,投函し忘れる),〜残す(食べ残す,印刷し残す),〜誤る(書き誤る,判断し誤る,〜あぐねる(尋ねあぐねる,返事しあぐねる)
【過剰行為】
〜過ぎる(食べ過ぎる,執着し過ぎる)
【再試行】
〜直す(作り直す,演奏し直す)
【習慣】
〜つける(食べつける,運転しつける),〜慣れる(食べ慣れる,運転し慣れる),〜飽きる(食べ飽きる,演奏し飽きる),〜こなす(乗りこなす,演奏しこなす)
【相互行為】
〜合う(ののしり合う,非難し合う)
【可能】
〜得る(あり得る,発生し得る)

(2) 前項動詞との組み合わせが自由。

 (1)で「〜かける,〜だす」のように「〜」で表した部分には,意味の解釈が不自然でない限り,どのような動詞でも当てはめることができる。他方,語彙的複合動詞の場合は,たとえば「〜止む」なら「鳴き止む,泣き止む,鳴り止む,降り止む,吹き止む」のように前項が限られている。

(3) 前項動詞には文法的な要素が入ることができる。

 前項動詞の「〜」の部分は,一語の動詞とは限らない。

・「演奏する,墜落する,コピーする」のように「名詞+する」でも良い。

・「殺されかける,批判され続ける」のような受身動詞や,「歩かせ続ける,行かせそこねる」のような使役動詞,「お忘れになりかける,お出しになり忘れる」のような尊敬動詞,あるいは「食べてしまいかける」のようにテ形動詞などを,場合によっては含めることが可能。語彙的複合動詞ではそれが全くできない。

・「油を売る」(=仕事をしないで,さぼる)のようなイディオムを前項に含むことができる。「油を売りかける,油を売り過ぎる」のように。

・「そうしかける」や「そうなりかける」のように,前項が「そう」のような代名詞的表現を含むことができる。

謝辞

このインターフェースの作成には下記のプロジェクトの支援を受けました。

  • 科学研究費補助金基盤研究(B)「学習者のニーズを反映した大規模な動詞用法データベースとオンライン教材の開発と公開」(23K21944)

お問い合わせ

以下のメールアドレスまでお問い合わせください。

prashantninjal.ac.jp

Original Version Preface

Japanese is known to be rich in compound verbs consisting of two verbs joined together, as in hikari-kagayaku (give.off.light & shine) ‘shine like the sun’, nage-ireru (throw & put.in) ‘throw in’, and kaki-ageru (write & send.up) ‘write up’. Besides, concatenations of two verbs with the first verb accompanied by the particle te, as in tabe-te miru (eat-TE see) ‘try eating’ and simat-te oku (put.away-TE put) ‘put away for future use’, are also common. Although such verb-verb complexes are characteristically distributed in the languages of East Asia, South Asia, and parts of Central Asia, many of them exploit a conjunction like Japanese -te in relatively loose concatenations of two verbs. It appears that tight compounding of two verbs is largely restricted to languages in East Asia, and among them, Japanese stands out in the number and diversity of such V-V compound verbs. Because of this, Japanese compound verbs not only present intriguing topics of inquiry to specialists on linguistic analysis but also are often tough obstacles for beginning learners of Japanese to work through.

Comprising over 2,700 verb-verb compound verbs commonly used in contemporary Japanese, the Compound Verb Lexicon is designed to provide both researchers in linguistics and foreign learners of Japanese with useful information on their grammatical, semantic, and other linguistic features. In addition to Japanese representations, it offers English, Chinese, and Korean translations for the semantic definitions and example sentences.

This online database is created by Taro Kageyama (project leader of the NINJAL collaborative research project “Syntactic, semantic, and morphological characteristics of the Japanese lexicon”), Kyoko Kanzaki (P.D. fellow), and Shiro Akasegawa (Lago Institute of Language). The English translation was made by Carolyn Heaton, the Chinese translation by Jie-Yi Chen (checked by Shen Li), and the Korean translation by Hyun-Kyung Hwang (checked by Mingi Jean and Heesun Han).

December, 2011

NINJAL Director-General

KAGEYAMA Taro

Coverage

This database covers more than 2,700 compound verbs of the form “Verb + Verb”. Of these, about 2,000 come from the data collected by Taro Kageyama from dictionaries and other sources, and the others were added by Kyoko Kanzaki from major works on the topic. The listed entries were selected by the following criteria.

1.Only compound verbs that are used more or less commonly in contemporary Japanese are included. Classical compound verbs that are out of use today are excluded, as are those limited to special fields or to particular literary works.
2.Only the verbs that follow the pattern “Verb in the conjunctive form + Verb” are included. Other patterns like the following are excluded:
(i)the pattern “V-te V”, with the conjunction -te on the first verb, as in yon-de miru ‘try and read’, yame-te oku ‘decide not to do’, tasuke-te yaru ‘help someone’, and hashit-te iku ‘go running’;
(ii)the pattern “V ni V”, with the particle ni attached to the first verb, as in kai ni iku ‘go to buy’;
(iii)the pattern “Adjective + Verb”, as in atsu-garu ‘feel hot’ and hoshi-garu ‘be eager to get”;
(iv)the pattern “Noun + Verb”, as yaku-datsu ‘be of help’ and na-zasu ‘mention by name’;
(v)the pattern “Verb + Adjective”, as in ik-anai ‘do not go’ and yomi-yasui ‘be easy to read’.
N.B.Concerning pattern (i), there are some expressions of the form “V-te V” that are specialized in meaning, such as kut-te kakaru ‘lash out (at someone)’, hut-te waku ‘happen unexpectedly’, and yot-te tatu ‘rely on’. The database includes only one such verb, mi-te toru ‘grasp, understand’.
3.Only “lexical compound verbs” are included, leaving out “syntactic compound verbs” of the form “Verb in the conjunctive form + Verb”.

The data can be downloaded from the NINJAL Academic Repository.

https://doi.org/10.15084/0002000261

Main Features

The Compound Verb Lexicon has the following features.

1. Useful not only to specialists on linguistic analysis but also to learners of Japanese, researchers in language processing, and other fields
2. A fairly comprehensive coverage of contemporary V-V compound verbs, accompanied by linguistically oriented explanations.
3. Searches by a whole compound, V1 (first verb), and V2 (second verb). Input can be by Kanji, Hiragana, or Roman alphabets.
4. Lucid semantic definitions reflecting the composition of two compounded verbs, and natural example sentences that correspond to them.
5. Parallel representations in Japanese, English, Chinese, and Korean.
6. Case patterns showing how the compound verbs are used in sentences.
7. Word structures based on a linguistic analysis.

Word Structure

A unique feature of the Compound Verb Lexicon is the explicit representation of word structure showing the relationships between the first verb (V1) and the second verb (V2). N.B. This representation is based on a particular linguistic analysis of lexical compound verbs (Kageyama 2013) and is not fully established among researchers as yet.

1.VV (Verb + Verb)

In the VV type, each of the two component verbs has its own lexical meaning and semantic roles (case relations). Roughly speaking, compound verbs of this type can be paraphrased by using the formula “V1-te V2” (V1 and V2) or its variants like “V1 node V2” (V2 because V1) and ‘V1 nagara V2” (V2 while V1) where the verb in V1 modifies the verb in V2 in some way or other. For example, fumi-tsubusu ‘trample down’ as in Inu ga kusabana o fumi-tsubusu ‘A dog tramples the flowers down’ can be paraphrased as fun-de tsubusu ‘trample and crush’ or ‘crush by trampling’. In this case, V1 fumi- ‘trample’ takes its own subject (‘dog’) and object (‘flowers’), and so does V2 tsubusu ‘crush’. Likewise:

doa o oshi-akeru ‘push the door open’ = doa o oshi-te akeru ‘push the door and open it’ or ‘open the door by pushing it’
nagare-tsuku ‘drift to’ = nagare-te tsuku ‘drift and arrive’ or ‘get to (a place) drifting’
aruki-tsukareru ‘get tired from walking’ = aui-te tsukareru ‘walk and get tired’

In this way, the verb in V2 generally determines the argument relations (case relations) of a whole compound verb.

2. Vs (Verb + Subsidiary verb)

In the Vs type, the verb in V2 has become a subsidiary verb due to loss of its literal meaning and (in most cases) its semantic roles (case relations), while the verb in V1 maintains its lexical meaning and semantic roles. Because of this, the compound verbs of this type, unlike those of the VV type, cannot be properly paraphrased by the formula “V1-te V2”, as shown below:

Ame ga furi-shikiru ‘Rain falls incessantly’ ≠ *Ame ga fut-te shikiru (lit. ‘Rain falls and occurs incessantly’)
Sora ga hare-wataru ‘The sky is cleared up’ ≠ *Sora ga hare-te wataru (lit. ‘The sky is clear and goes across’)
shini-isogu ‘To try to hurry death when there is no need to die’ ≠ *shin-de isogu (lit. ‘die and hurry’)
Hana ga saki-kisou ‘Flowers bloom in competition’ ≠ *sai-te kisou (lit. ‘bloom and compete’)
Hana ga saki-hokoru ‘Flowers bloom beautifully, as if proud’ ≠ *sai-te hokoru (lit. ‘bloom and be proud’)
Ame ga furi-sosogu ‘Rain pours down’ ≠ *Ame ga fut-te sosogu (lit. ‘Rain falls and pours’)

>On the contrary, these compound verbs can be better paraphrased by reversing the order of the two members, with the verb in V2 modifying the verb in V1. For example, Ame ga furi-shikiru ‘Rain falls incessantly’ is properly paraphrased as Ame ga shikiri ni furu (‘Rain falls incessantly’), Sora ga hare-wataru as Sora ga sumizumi ni watat-te hareru (‘The sky is clear all over’), shini-isogu as isoi-de shinu (‘die hurriedly’), saki-kisou ‘bloom as if in competition’ as kisot-te saku (‘bloom in competition’), saki-hokoru ‘bloom beautifully, as if proud’ as hokorasige ni saku (‘bloom proudly’), and furi-sosogu ‘pour down’ as sosogu yooni furu (‘fall in a downpour’). As seen from these paraphrases, the verbs in V2 in the compound verbs of the Vs type have changed to adverbial or auxiliary functions, and the case relations (semantic roles) of a whole compound verb are determined primarily by the verb in V1.

3. pV (prefix + V)

In this type, the verb in V1 functions as a prefix or a prefix-like verb because of the weakening of its lexical meaning and (in many cases) the accompanying phonetic erosion. Representative examples are sashi- (originally ‘put in’) in sashi-semaru ‘(for a deadline) to be approaching’, but- (originally ‘strike’) in but-tobasu ‘punch forcefully’, uchi- (originally ‘hit’) in uchi-kasanaru ‘lie in layers’, oshi- (originally ‘push’) in oshi-kakusu ‘hide something continuously’, and hip- (originally ‘pull’) in hip-pataku ‘slap hard’. Because the prefix or prefix-like verb has only the function of emphasizing the meaning of the second verb, the case relations (semantic roles) of a whole compound verb are determined wholly by the verb in V2.

4. V (one word)

In this type, the compound verb is regarded as being lexicalized as one word because it is no longer recognized as consisting of two members by contemporary speakers. Examples are ochi-tsuku (originally ‘fall and arrive’) meaning ‘settle down, be in a stable condition’, omoi-dasu (originally ‘think and take out’) meaning ‘remember’, and ori-iru (originally ‘bend and go in’) meaning ‘if I may ask at all’ when used as an adverbial ori-itte.

N.B. The distinction between VV and Vs types is made by the semantic and syntactic functions of the second verbs. It is NOT based on the morphological status of the second verb as an independent word or a bound morpheme. Although many V2 verbs in the Vs-type are bound forms limited to the second position, the VV type may also have bound morphemes in the V2 position. A case in point is -komu ‘go in, put in’, which can appear only in the V2 position of lexical compound verbs. Interestingly, this bound verb has different functions when used as a VV-type compound and as a Vs-type compound. Used in compounds of the VV type, -komu inherently conveys the notion of ‘goal of motion’, as in nagare-komu ‘flow in’ and oshi-komu ‘push in’, and even adds this notion to the first verb that lacks a motional meaning, as in Kare wa shiyakusho ni donari-konda (shout-go.in) ‘He burst into the city office, making complaints’ and Kare wa mise ni abare-konda (storm-go.in) ‘He stormed into the shop’. When used in Vs-type compounds, on the other hand, the same morpheme -komu has an entirely different function of intensifying the action of the first verb, as in kangae-komu ‘think deeply’, tomari-komu ‘stay overnight at a place’, and ni-komu ‘simmer well’

Characteristics of the second verbs in the Vs type

The second, subsidiary verbs in the Vs-type compounds are characterized by the following properties that are not observed with the VV-type compounds.

(1) Subsidiary verbs add certain aspectual (Aktionsart) meanings to the events and actions denoted by the first verbs. E.g.: -wataru (lit. ‘go aross’) in hare-wataru ‘(sky) be clear all over’ adds the meaning of ‘all over’ or ‘completely’.
(2) Subsidiary verbs convey different meanings from when they are used as independent verbs. E.g.: -hateru, meaning ‘be exhausted’ when used as an independent verb, means ‘completely’ in Vs-type compounds, as in akire-hateru ‘be completely amazed’.
(3) Subsidiary verbs are severely restricted in their combinations with the verbs in V1. E.g.: -wabiru ‘anxiously’ combines only with mati- ‘wait’ (mati-wabiru ‘wait anxiously’), and -shikiru ‘incessantly’ only with furi- ‘fall’ (furi-shikiru ‘rain incessantly’) and naki- ‘(insects) chirp’ (naki-shikiru ‘chirp continuously’).
(4) Some subsidiary verbs cannot be used alone in contemporary Japanese. E.g.: -shikiru in 3 above, -furasu in ii-furasu ‘spread a rumor’, -furusu ‘make old’ in ki-furusu ‘make (a garment) worn-out’, -kokuru ‘adamantly’ in damari-kokuru ‘keep silent adamantly’, and -narawasu ‘by custom’ in yobi-narawasu ‘call something a certain way by custom’.
(5) Some Vs-type compounds are used only in certain inflectional forms. E.g.: mati-kire-nai ‘cannot wait any longer’ is used only in the negative form.
(6) Because the semantic relations between V1 and V2 are not straightforward in Vs-type compounds, foreign learners as well as native speakers take time to master them. An error in semantic interpretation that has been observed recently is ni-tsumaru originally meaning ‘deliberate repeatedly until one reaches a conclusion’, which younger speakers nowadays use to convey a negative meaning like ‘get stuck in the middle of deliberations and be unable to reach a conclusion’.
Meanings of subsidiary verbs in the Vs type
(1) Temporal aspect (expressions of inception, continuation, completion, etc.)
A.COMPLETION OF EVENTS
-yamu ‘stop’ (furi-yamu ‘stop raining’), -ageru ‘complete’ (nui-ageru ‘complete sewing’, utai-ageru ‘complete singing’), -agaru ‘be completed’ (nui-agaru ‘be done, knitting’, hi-agaru ‘get completely dry’), -tsumeru ‘complete to the end’ (ni-tsumeru ‘boil so much that no moisture is left’), -tsumaru ‘be complete to the end’ (ni-tsumaru ‘be boiled so that there is no moisture left’)
B.INCOMPLETENESS OR FAILURE OF EVENTS
-sasu ‘stop halfway’ (ii-sasu ‘start to say something but stop in the middle’), -chigaeru ‘make a mistake’ (haki-chigaeru ‘wear someone else’s shoes by mistake’), -shiburu ‘hesitate’ (kashi-shiburu ‘be reluctant to lend’), -nayamu ‘not proceed as one expects’ (nobi-nayamu ‘fail to grow as expected’), -chigau ‘make a mistake’ (kiki-chigau ‘mishear’)
C.EMPHASIS ON RESULTING STATES
-komu ‘completely’ (ne-komu ‘sleep soundly’, kangae-komu ‘think deeply’), -hateru ‘completely’ (komari-hateru ‘be completely at a loss’), -kiru ‘completely’ (sumi-kiru ‘be absolutely transparent’), -kaeru ‘completely’ (shizumari-kaeru ‘become completely silent’, akire-kaeru ‘be thoroughly disgusted’), -tsuku ‘stay in a condition’ (sabi-tsuku ‘completely rust away’), -agaru ‘thoroughly’ (furue-agaru ‘shake terribly due to cold or fear’), -midareru ‘in profusion’ (saki-midareru ‘bloom in profusion’), -harau ‘completely’ (ochitsuki-harau ‘be completely calm’)
D.INCEPTION OR ATTEMPT TO START
-kakaru ‘start’ (naguri-kakaru ‘strike at’), -tsukeru ‘start’ (donari-tsukeru ‘shout fiercely at’), -someru ‘start’ (saki-someru ‘start blooming’), -okosu ‘start’ (kaki-okosu ‘start writing’)
E.CONTINUATION
-kurasu ‘continue daylong’ (naki-kurasu ‘spend one’s day crying’), -shikiru ‘continually’ (furi-shikiru ‘keep on raining’)
F.REPETITIVE OR HABITUAL ACTION
-komu ‘do amply’ (hashiri-komu ‘get ample running practice’), -narawasu ‘by custom’ (ii-narawasu ‘use the name by practice’), -kaeru ‘do again’ (tate-kaeru ‘rebuild’), -tsugu ‘pass on’ (katari-tsugu ‘tell and pass on from one generation to the next’)
G.EMPHASIS ON ACTION
-tateru ‘violently’ (sawagi-tateru ‘make a big fuss’), -orosu ‘thoroughly’ (koki-orosu ‘criticize terribly’), -mawasu ‘repeatedly and thoroughly’ (kone-mawasu ‘kneed thoroughly’), -kaeru ‘violently’ (waki-kaeru ‘boil violently’), -tatsu ‘violently’ (waki-tatu ‘boil violently’), -chigiru ‘maximally’ (home-chigiru ‘praise to the maximal’), -tsukeru ‘violently’ (shikari-tsukeru ‘scold severely’)
H.MUTUAL RELATIONS OF TWO OR MORE EVENTS
-awaseru ‘happen to’ (i-awaseru ‘(two or more people) happen to be at the same place’), -kaeru ‘do again’ (nori-kaeru ‘get off of one’s vehicle and board another’), -kaesu ‘do back’ (kiki-kaesu ‘ask back’), -musubu ‘do each other’ (kiri-musubu ‘(two people) try to kill each other with their swords’), -wakeru ‘do differently’ (tsukai-wakeru ‘use different things, depending on the purpose’)
(2) Spatial aspect (expressions of spatial motion involved in the unfolding of events)
-ageru ‘send up’ (mi-ageru ‘look upward’), -orosu ‘send down’ (mi-orosu ‘look down’), -mawasu ‘go around’ (mi-mawasu ‘look around’), -wataru ‘go across’ (hare-wataru ‘(sky) be clear up all over’)
(3) Social (interpersonal) aspect (expressions of personal superiority involved in the unfolding of events)
-ageru ‘send up’ (zonji-ageru ‘know (a superior)’), -sageru ‘send down’ (kashi-sageru ‘for a government authority to lend to the private sector’), -kudasu ‘send down’ (mi-kudasu ‘look down upon’), -tsukeru ‘attach’ (ii-tsukeru for a superior to command an inferior’)

Syntactic and Lexical Compound Verbs

Following the distinction made between syntactic compound verbs and lexical compound verbs (Taro Kageyama, Bunpō to Gokeisei [Grammar and Word Formation], Tokyo: Hituzi Syobo, 1993), the Compound Verb Lexicon lists only lexical compound verbs. Syntactic compound verbs, which are excluded from the database, are easily recognizable and interpretable due to the following characteristics.

Characteristics of syntactic compound verbs

(1) The second verbs are limited to the following 30 verbs:

Inception
>V-kakeru ‘be about to V, almost V’ (e.g. ochi-kakeru ‘be about to drop’), V-dasu ‘begin to V’ (e.g. huri-dasu ‘begin to rain’), V-hazimeru ‘start V-ing’ (e.g. ensō-shi-hazimeru ‘start playing (music)’), V-kakaru ‘almost V’ (e.g. koros-are-kakaru ‘be almost killed’)
Continuation
V-tsuzukeru ‘continue V-ing’ (e.g. aruki-tsuzukeru ‘keep on walking’), V-makuru ‘V on and on’ (e.g. shaberi-makuru ‘talk on and on’)
Completion
V-oeru ‘finish V-ing’ (e.g. utai-oeru ‘finish singing’), V--owaru ‘complete V-ing’ (e.g. yomi-owaru ‘complete reading’), V-tsukusu ‘V exhaustively’ (e.g. shirabe-tsukusu ‘investigate exhaustively’), V-kiru ‘V completely’ (e.g. tsukai-kiru ‘use up’), V-toosu ‘V to the end’ (e.g. damari-toosu ‘keep silent until the end’), V-nuku ‘V to the end’ (e.g. tatakai-nuku ‘fight to the end’)
Incompletion
V-sokonau ‘miss V-ing’ (e.g. tabe-sokonau ‘miss eating’), V-sokeneru ‘fail to V’ (e.g. mi-sokoneru ‘fail to see’), V-sonjiru ‘fail to V properly’ (e.g. kaki-sonjiru ‘fail to write properly’), V-sobireru ‘miss the chance of V-ing’ (e.g. kiki-sobireru ‘miss the chance of asking’), V-kaneru ‘cannot V’ (e.g. hikiuke-kaneru ‘cannot take on (a job)’), V-okureru ‘be late in V-ing’ (e.g. dashi-okureru ‘be late in posting’), V-wasureru ‘forget to V’ (e.g. dashi-wasureru ‘forget to post’), V-nokosu ‘not finish V-ing’ (e.g. tabe-nokosu ‘leave partially eaten’), V-ayamaru ‘make a mistake in V-ing’ (e.g. kaki-ayamaru ‘make a mistake in writing’), V-aguneru ‘try to V in failure’ (e.g. kime-aguneru ‘try to decide in failure, cannot decide’)
Excessive action
V-sugiru ‘V too much’ (e.g. tabe-sugiru ‘eat too much’)
Retrial
V-naosu ‘V again’ (e.g. kaki-naosu ‘rewrite’)
Habitual
V-tsukeru ‘be used to V-ing’ (e.g. nori-tsukeru ‘be used to driving’), V-nareru ‘be accustomed to V-ing’ (e.g. tabe-nareru ‘be accustomed to eating’), V-akiru ‘get tired of V-ing’ (e.g. tabe-akiru ‘get tired of eating’), V-konasu ‘manage to V efficiently’ (e.g. tukai-konasu ‘manage to use efficiently’)
Reciprocal action
V-au ‘V each other’ (e.g. hihan-shi-au ‘criticize each other’)
Potential
V-eru (or V-uru) ‘There is a possibility of V-ing, can possibly V’ (e.g. okori-eru ‘can possibly happen’)

(2) No restrictions on the first verbs

Unlike lexical compound verbs, which are severely restricted in the combinations of the first and second verbs, syntactic compound verbs may accommodate any verb in the position indicated by the symbol “V” in the above example patterns.

(3) Grammatical elements may fit in the first verb position.

The elements that come in the “V” position need not be a single verb but may include syntactic elements like the following.

a. Verbs of the form “Noun + suru” like ensō-suru ‘play music’.

b. Passive verbs like koros-areru ‘be killed’, causative verbs like aruk-aseru ‘make walk’, honorific verbs like o-wasure-ni-naru ‘forget’, and V-te V constructions.

c. Idioms like abura o uru (lit. ‘sell oil’) ‘shoot the breeze’.

d. Verbal pro-forms like soo-suru ‘do so’.

Acknowledgements

The development of this interface was supported by JSPS KAKENHI Grant Number 23K21944.

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