〈もの〉が広がる
必須項
①面として捉えられるもの:波紋、沙漠、領土、交通網、染み、炎症、晴れ間
②立体として捉えられるもの:煙、霧、香り、光、闇、ざわめき
③幅のあるものとして捉えられるもの:川幅、道幅
褐色のコーヒーが銀のポットから注がれたとたん、いい香りが部屋じゅうに広がっていく。 (篠藤ゆり著 『旅する胃袋』, 2002, 292)
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つまようじの先に洗剤をつけて、まんなかにつけるとぱっと輪がひろがる。 (河原ノリエ著;榊原洋一監修 『恋するように子育てしよう!』, 2005, 378)
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〈範囲〉に広がる
湖面、部屋中、町中、全国、腕
このようにすべての音は,水面に広がる波紋と同じように空気中を伝わる一種の波(=空気の密度の周期的な変化)だと考えることができる。 (安斎直宗著 『シンセサイザーの全知識』, 1996, 763)
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しつこい湿疹が、残っていた片方の耳全体に広がった。 (アニー・デュペレ著;藪崎利美訳 『運命の猫』, 2002, 778)
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〈様態〉広がる
網の目のように、徐々に、一挙に、ゆっくりと、ふわふわと
廊下の床には死んだ女性の体が横たわり、血だまりがどんどん広がっている。 (シャーロット・ヴェイル・アレン著;京兼玲子訳 『Eメールは眠らない』, 2004, 933)
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