新「ことば」シリーズ13  「ことば」を調べる考える

 私たち国立国語研究所の研究員が行っている研究の一端を紹介し,「ことばの研究」の基本的な考え方や方法について,身近な題材をもとにわかりやすく解説しています。 日常生活の中でことばをみつめ,調べたり考えたりするときの手がかりになれば,と考えました。

目 次

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前書き

座談会「ことば」を調べる考える

  • 木村義之,福田邦夫,宮澤清治,鷲津名都江,甲斐睦朗(司会)
    • 1 ことばへの興味
    • 2 情報をわかりやすいことばで伝える
    • 3 未知のことばとの出会い
    • 4 色とことばを結び付ける
    • 5 歌の世界から
    • 6 ことばで気象を伝える工夫
    • 7 市井の人々のことば
    • 8 ことばを通して見えてくるもの
    • 9 科学的な説明と歳時記的な表現
    • 10 生活の実感とことば
    • 11 翻訳では伝わらないもの
    • 12 こんなことに取り組んでみたい
  • 解説「ことば」を調べる考える

    • 1 ことばにパターンを見る─文法の研究─ (井上優)
      • 1 はじめに
      • 2 「は」の使われ方を観察する
      • 3 「話題化」理論に基づく「は」の観察
      • 4 さらなる観察へ
    • 2 言語行動を観察する─くり返しのはたらき─ (熊谷智子)
      • 1 はじめに
      • 2 くり返しの例を集めてみる
      • 3 くり返しのはたらきを考えてみる
      • 4 これまでの研究で示されたことがら
      • 5 くり返しとコミュニケーション
      • 6 おわりに
    • 3 ことばの多様性を調べる─社会調査にもとづく研究─ (尾崎喜光)
      • 1 日本語の中の多様性
      • 2 ことばの多様性をとらえる方法
      • 3 調査対象者との接触
      • 4 調査の実際
    • 4 方言の活用表を作る─鶴岡市大山方言の場合─ (大西拓一郎)
      • 1 活用とは何か
      • 2 方言にも文法がある
      • 3 鶴岡市大山方言と活用の特徴
      • 4 見通しを立てる
      • 5 全体をみわたす必要
      • 6 調査方法(1)―話者―
      • 7 調査方法(2)―調査票など―
      • 8 活用を「記述」する
      • 9 活用表を作る
      • 10 活用表からわかること
    • 5 語の歴史を調べる─“タナゴコロ”を例に─ (小椋秀樹)
      • 1 はじめに
      • 2 「語史」「語誌」とは
      • 3 語史研究の流れ(フローチャート)
      • 4 語史研究の方法
      • 5 おわりに
    • 6 ことばと実験 (井上優・横山詔一)
      • 1 はじめに
      • 2 「実験」とは何か?
      • 3 「あいさつ」に関する実験
      • 4 文法の実験
      • 5 文字の読み取り実験
      • 6 おわりに

    紹介

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