平成19年度公開研究発表会

「生活日本語」の学習をめぐって ―文化・言語の違いを超えるために―

  • 日時 : 2008年1月26日 (土) 14:00~17:00
  • 会場 : 国立国語研究所 2階 講堂 [ 交通案内 ]
  • 参加費,申し込みは不要です。
  • 問い合わせ先 : 042-540-4300 (国立国語研究所代表)

内容

近年,日本国内に在住する外国人の中には,進学・就職などのためではなく,「生活のために」日本語を学んでいる人々が増えてきています。例えば,日本人の配偶者として来日する人々などがそれにあたります。また,就労のために来日した人々にも,「仕事以外の生活場面をより充実させたい」という気持ちはきっとあることでしょう。「生活のために必要な日本語とはなにか」,ということが,いま問われています。

国立国語研究所 日本語教育基盤情報センターは,「生活のための日本語」,つまり「生活日本語」の学習をめぐる調査研究を進めています。具体的には,以下のような課題に取り組んでいます。

  • - 「日本で生活していくために必要な日本語の力」とはどういうものであるのか
  • - 生活の場で,外国人の日本語運用はどのように評価されているのか
  • - 「生活日本語」の習得をサポートするために,どのようなツールやリソースを提供できるか

今回の公開研究発表会は,日本語教育基盤情報センターの4つの研究グループが,それぞれ何を目指し,何を明らかにしようとしているのか,これまで何が明らかになってきたのか,ということを提示し,「生活日本語」についての議論を深めていくことを目指します。

プログラム

予稿集原稿をダウンロードできるようにしました。

14:00~14:05 あいさつ 杉戸 清樹 (国立国語研究所長)

14:05~14:10 趣旨説明 柳澤好昭 (国立国語研究所 日本語教育基盤情報センター長)

14:10~14:30 発表1 「生活のための言葉:国内外先行事例から学ぶこと,実態調査から明らかにすること」 金田 智子 (国立国語研究所 日本語教育基盤情報センター 学習項目グループ長)
予稿集原稿 [ PDF | 331KB ]

14:30~14:50 発表2 「評価の「ゆらぎ」を問い直す:評価観・評価プロセスを探る研究」 宇佐美 洋 (国立国語研究所 日本語教育基盤情報センター 評価基準グループ長)
予稿集原稿 [ PDF | 813KB ]

14:50~15:10 発表3 「よく分かる日本語辞書とは」 井上 優 (国立国語研究所 日本語教育基盤情報センター 用例用法グループ長)
予稿集原稿 [ PDF | 155KB ]

15:10~15:30 発表4 「日本語教育データベースの構築:その課題と可能性について」 野山 広 (国立国語研究所 日本語教育基盤情報センター 整備普及グループ長)
予稿集原稿 [ PDF | 363KB ]

15:45~17:00 コメント・ディスカッション 才田 いずみ (東北大学),西原 鈴子 (東京女子大学)