平成10年度公開研究発表会
創立50周年記念行事の概要
国立国語研究所は,昭和23年12月20日に創立されて以来,今年で50周年を迎える。
これを記念して,公開研究発表会の開催,50周年記念誌の刊行等を行う。
1. 研究発表
研究発表は,下記のとおり,2日間,口頭発表・ポスター発表・研究室公開の3つの形で行う。すべての研究員が,共同研究,事業または個別研究について発表する。
シンポジウムでは,これらの発表を受けて国立国語研究所が21世紀にどのような飛躍をし,世界にどう貢献できるかを問う。パネリストは,日本語研究の関連諸分野の若手研究者である。パネリスト,一般参加者と研究所員との討論がある。
- 平成10年12月14日 (月) 口頭発表とポスター発表
- 公開研究発表会 : 「国語研究所の方言研究」
- 「国語辞典編集と用例データベース」 ポスター発表 17件
- 平成10年12月15日 (火) 研究室公開とシンポジウム,記念式典
- 研究室公開 13件
- 国立国語研究所創立50周年記念シンポジウム : テーマ「日本語研究の新領域と国語研究所」
- 国立国語研究所創立50周年記念式典
2. 第6回国際シンポジウムの概要
- テーマ : 「国際社会と日本語」
- 日程 : 平成10年12月16日 (水),17日 (木)
- 場所 ; 国際連合大学ホール (東京都 青山)
1994 (平成6) 年1月に,「世界の国語研究所 ―言語問題の多様性をめぐって―」と題するシンポジウムを開催した。第1回「国立国語研究所国際シンポジウム」である。以降,毎年1回,海外からの招聘を含め内外の研究者が集まり,日本語の諸問題を議論するためのシンポジウムを開いている。
本年は,国立国語研究所の50周年に当たる年でもあり,また文部省の大型科学研究費 (創成的基礎研究費) による「国際社会における日本語についての総合的研究」の最終年次とも重なることもあって,創立記念週間行事の一環として,12月16日と17日の2日間にかけて東京青山の国際連合大学のホールで「国際社会と日本語」をテーマとする第6回国際シンポジウムを開催する。
第1日と第2日の前半は,大型科学研究費による諸研究のうちから,「日本語観国際センサス」と呼ばれる調査研究など,いくつかのものを取り上げて報告し,批判を仰ぐ。また2日目の後半はそれまでの論議を踏まえて,これからの日本語の,姿や研究の方向についてシンポジウム形式で討議する。