第17回「ことば」フォーラム

開催概要

富山は,方言の種類が多いこと,県内での方言の地域差の大きいことでも知られています。日常的でなじみ深い「方言」の世界ですが,実は,全国的な視野や科学的な方法で研究が進められてきました。その成果の一部をご紹介しましょう。

日 時:2003年11月3日(祝・月)午後2時~4時30分
場 所:富山国際会議場(城址公園向い)
共 催:富山市教育委員会
後 援:北日本新聞社・北日本放送
協 力:富山市立図書館・富山大学人文学部中井研究室

プログラム

「方言の東西境界と富山」 大西 拓一郎 (国立国語研究所)
日本の方言は,富山県の近くを通る境界線で大きく東と西にわかれることが,古くから知られています。この東西対立は全国規模で考えるならどのような性格のものでしょうか。具体的に地図で見てみましょう。

「富山方言の地域差」 中井 精一 (富山大学助教授)
富山県は,日本の西と東の文化が交錯する地域です。富山大学人文学部の研究成果をもとに,県内に存在する呉東と呉西および海岸部と内陸部という地域的なかたよりをてがかりに,富山県方言の特質について考えます。

「社会構造と方言,その変遷」 真田 信治 (大阪大学大学院教授)
世界文化遺産・五箇山郷の方言における親族呼称の60年間の歴史的移り変りを具体的に紹介します。

第17回ポスター表 第17回ポスター裏
(クリックするとポスター画像を拡大します。)