第14回「ことば」フォーラム
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- 開催報告 (広報紙「国語研の窓」の記事にジャンプします)
開催概要
現代社会生活の中で,ビジネスや留学は,普段感じることのない言葉の力を意識する良い機会となります。勉強したい専門分野の情報を得たり,新商品の特徴を的確に文書化したり,新しいアイデアを簡潔に同僚や顧客に説明するための言葉の力とは一体どんなものなのでしょうか。このフォーラムでは,ビジネス・留学のために広く行われている様々な言葉のテストを通じて,言葉の力とは何かを考えます。
日 時:2003年3月15日(土)午後1時~4時
場 所:中目黒 GTプラザホール(東急東横線 中目黒駅より 徒歩1分)
後 援:目黒区・目黒区教育委員会
協 賛:(株)大修館書店・(株)アルク・日本語文章能力検定協会・日本言語テスト学会
プログラム
「言葉の力とは」 菅井 英明 (国立国語研究所)
読む・書く,聞く・話す,という「ことば」の活動を支えている力は,直接見たり触ったりできません。「ことば」の力をとらえる方法と,実際のテストの状況をお話します。
「日本人の文章力」 樺島 忠夫 (大阪府立大学名誉教授)
日本人にとって基本的な文章能力とは何なのでしょうか。普段からどんな意識を持てば文章に対する感覚が磨かれるのでしょう。「日本語文章能力検定」をとりあげます。
「外国人の日本語力」 西原 鈴子 (東京女子大学)
年々増えている日本への留学生が,日本で学生生活を送るには,どんな日本語の力が必要とされるでしょうか。実際の留学に必要と思われる言葉の例を紹介しましょう。
「韓国ビジネスマンの日本語力」 李 明姫(新羅大学校・東京学芸大学)
海外では日本語によってビジネスチャンスがひろがる,と意識されるそうです。ビジネスに必要な日本語の力とは何でしょう。韓国で就職に有利とされるJPT試験を例にします。
「日本人の英語力」 Randy Thrasher(日本言語テスト学会副会長)
日本人が留学生活を送るには,日常生活をはじめ,入試や受講にも相当の英語の力が必要です。米国留学への大切な役割を担ってきたTOEFLでの英語力について考えます。
「ヨーロッパの言語テスト」 杉本 明子(国立国語研究所)
現在ヨーロッパ地域では文化や習慣の異なる人たちが,自由に勉強したり働いたりできるよう,共通の枠組みが考えられています。言語テストの制度やその法律を紹介します。
質問コーナー
当日取り上げて欲しい質問をお持ちの方は,申し込み時にお知らせください。
それをもとにお話しをします。
申し込み方法
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