第10回「ことば」フォーラム

開催概要

日 時:2002年6月29日(土)午後2時〜4時
場 所:国立国語研究所5階講堂
対 象:中学生以上

講師

「漢字表ってなんだ?」 小椋 秀樹
みなさんは,新聞各社が,それぞれの使う漢字の範囲を決めた漢字表を作って,それにもとづいて漢字を使っていることをご存知でしょうか。一方,現代の国語を書き表す場合の漢字使用の目安を示したものに,国が定めた「常用漢字表」があります。新聞社の漢字表もこの「常用漢字表」をひとつのよりどころとしています。「常用漢字表」や新聞社の漢字表を例にして,漢字使用の実態もまじえながらお話をしましょう。

「辞典で漢字を調べると」 山田 貞雄
漢字の読みがわからないとき,ワープロの漢字変換で使いたい漢字が出てこないとき,どうしますか?漢和辞典はどんな時に利用しますか?研究所への質問の中には,漢字のよみやきまり,使い方について知りたい,というものが多くあります。漢字の形,画数,成り立ち,部首,音訓や意味,など,さまざまな情報を,何を使って,どうやって手に入れればいいでしょうか。実際の辞書のページを使って,ご一緒に漢字の世界を探訪してみませんか。

「漢字研究のいま・これから」 笹原 宏之
最近の漢字研究では,「どの時代に,どんな漢字が,どう使われているか」という,いわば漢字使用の動き(動態)についての研究が盛んです。と同時に,従来の漢和辞典にあるような「漢字はこうあるべき」という漢字の姿ばかりではなく,現実に文字を使った生活の中で「漢字はこう使っている」という漢字の様子に注目する傾向がでてきました。ここではこのような漢字研究の一端を実例とともにみてみましょう。

「質問コーナー」

当日質問表に聞きたいことをご連絡ください。できるだけ多くの問にお答えします。

受付終了しました

第10回ポスター
(クリックするとポスター画像を拡大します。)

入場無料 会場で手話通訳を行います。