第9回「ことば」フォーラム

開催概要

・方言,共通語,敬語がともに生きているふるさとの話しことばの多彩な広がりを,参加者の皆さんといっしょに探検し,人と楽しく話をするためのことばのはたらきを再発見します。
・豊かな言語生活を営み,いろんな人と円滑に会話をする力を得るきっかけをつくります。
・話しことばについて理解を深め,コミュニケーション能力を育てる言語教育を,参加者の皆さんといっしょに考えます。

日 時:2002年3月24日(日) 午後1時30分〜4時30分
場 所:なの花ホール(いろり火の里) 山形県東田川郡三川町

講師

第1部(午後1時30分〜3時)

庄内と国語研究所  吉岡 泰夫 (国立国語研究所)
庄内と国語研究所は,昭和20年代から長いおつきあいがあります。鶴岡市の皆さんには,地域社会の言語生活調査で,昭和25年から20年ごとに三度お世話になりました。三川町立三川中学校の生徒の皆さんには,敬語の調査でお世話になりました。
お礼の気持ちを込めて,調査結果のご報告に参ります。

方言と共通語 ―櫛引町の談話資料から―  井上 文子 (国立国語研究所)
方言と共通語は,話し相手や,場面や,話題の種類などによって使い分けられています。その実態を,山形県東田川郡櫛引町で収録した談話資料でみていきます。特に,庄内の伝統的な方言については,ご参加の皆さんから,お話を伺えるのを楽しみにしています。

若者の敬語 ―三川中学校の調査から― 尾崎 喜光 (国立国語研究所)
若者は,いろいろな人間関係に応じて,敬語をどう使い分けているのでしょうか。その実態をみるため,三川町立三川中学校で調査しました。調査のおもな結果をご紹介し,若者が使う話しことばの幅(ことばの豊かさ)について,ご参加の皆さんといっしょに考えていきたいと思います。

第2部(午後3時15分〜4時30分)(二つの会場で同時進行)

《A会場》
ことばビデオ『ことば探検・ことば発見』 ―総合的な学習のために―  吉岡 泰夫 (国立国語研究所)
ビデオ『ことば探検・ことば発見』は,小学校・中学校の「総合的な学習の時間」などに活用されることを考えて制作しました。ことばへの興味と関心を喚起し,日本語の豊かさや的確な表現の魅力に気づかせる内容となっています。このビデオを,視聴していただき,ご感想・ご意見・ご要望をお聞きしたいと思います。

《B会場》
方言による授業作りの可能性 ―小学校の授業観察ビデオから―   茂呂 雄二 (筑波大学)
庄内の小学校で撮影した授業観察ビデオを使って,授業における方言の意義について話題を提供します。教室の談話における方言の役割,方言を授業の主題にすること,話しことば教育における方言の可能性など,ご参加の皆さんといっしょに議論していきたいと思います。

第9回ポスター表 第9回ポスター裏
(クリックするとポスター画像を拡大します。)

参加申込みは: 三川町役場企画課または国立国語研究所まで

受付終了しました