第5回「ことば」フォーラム

開催概要

あなたは日常の生活の中で,ことばについて疑問をお持ちになったことはありませんか。

・ 日本語が話せるのに,なぜ国語の勉強をするの?
・ 「見れる,食べれる」という言い方は,間違い?
・ 「ってゆーかー」という言い回しが気になるのですが?

このような疑問は一見ささいな疑問のように見えますが,実は「ことばとはなにか?」「私たちにとってことばとはどういうものか?」といったことについて考える,とてもよいきっかけになるものです。
今回のフォーラムでは,私たちにとって身近な「ことばの疑問」を題材にしながら,「ことば」についてご一緒に考えましょう。

日 時:平成13年5月12日(土) 午後2時〜4時
場 所:国立国語研究所5階講堂
対 象:一般,中学生以上 (入場無料)

講師

井上 優 (日本語教育部門主任研究員)
植木 正裕 (日本語教育部門研究員)
三井 はるみ (研究開発部門主任研究員)

第1部
日本語が話せるのに,なぜ国語の勉強をするの?という問いをきっかけとして,ことばには「子供の時に自然に習得した部分」と「一定の訓練を通じて習得される部分」とがあることを述べます。また,自然言語処理とも関連づけながら,ことばを発信したり理解したりする際には予想以上に多くのことを無意識に行っているということを述べます。

第2部
ことばのうち自然に習得した部分の中には,普遍的なところと多様なところがあるが, その多様性は決して無秩序なものではないということをふまえ,方言や,日本語の歴史的変化を視野に入れながら, ことばが多様であるのは自然なことだということを述べます。

第3部
多様性がことばの本質の一面だとしても,一方では「ことばは社会の共有財産である」ということもことばの本質の一面であるということをふまえ,訓練によって習得されることばの側面について考えます。
「ことば」に関する質問アンケートに関する解答

交通

都営地下鉄三田線「板橋本町駅」下車 A2出口より徒歩10分
JR埼京線「十条駅」下車 徒歩20分
JR埼京線「赤羽駅」西口バス停5番より,国際興業バス西が丘競技場(赤羽車庫)
行きで終点「赤羽車庫」下車 徒歩1分

第5回ポスター
(クリックするとポスター画像を拡大します。)