ニホンゴ探検2018 開催報告

多数のご来場,誠にありがとうございました!

平成30年7月14日 (土),国立国語研究所にて「ニホンゴ探検2018 ―1日研究員になろう!」を開催しました。過去最高だった昨年をさらに超える357人の方にご来場いただきました。

当日の様子

まずは受付で研究員証を作って,
「1日研究員」に任命です!

35℃を超える外の気温にも負けないほど
会場は熱気に満ちています。

にほんご☆スタンプラリークイズ

アンケートで不動の1位を誇る大人気のクイズコーナー。今年も「方言」「自動詞・他動詞」「イソップ物語受容史」などなど,多彩なテーマが揃います。

スタンプラリーのクイズは,初級と上級の2種類。

「どっちにしようかな?」
大丈夫。ちょっと難しい問題でも,先生が丁寧に教えてくれます。

ドキドキの答え合わせ。
全問正解で国語研グッズをプレゼント!

「『アリとキリギリス』,昔は『アリとセミ』だった!?」「茨城,大阪,高知の方言で「ら」はどんな意味?」大人も思わず「ほぉ~」とうなずいてしまうクイズばかり。

ことばのミニ講義

講堂では1回30分のミニ講義を開催しました。講義の動画はウェブで公開予定です。

松本曜教授による「「コップ,それともカップ?」単語の意味について考える」。コップとカップの違いは何でしょうか?そもそも,コップとカップという分け方は,どの言語でも共通なのでしょうか?

田窪行則所長による「日本にはいくつ言語があるか?」。実際に池間方言 (宮古島の西原ということころで話されていることば) の音声を聞いてびっくり,全然聞き取れない!?

辞書引きコーナー

国語辞典,漢字辞典,オリジナル語釈作りに加え,今年は新たにオノマトペかるたが登場!例年にも増して盛況を呈していました。

広辞苑オノマトペかるたの一コマ。
「多量の空気を含んで柔らかくふくらんでいるさま。」
「物が空中や水中を軽やかに漂うさま。」
この二つに共通するオノマトペ (擬音語・擬態語) は何でしょうか?

オリジナル語釈 (説明文) を作るコーナー。
今年はどんな力作があるかな?と楽しみにしていたら,ありましたありました。とても素敵な語釈です。

一生懸命に国語辞典や漢字辞典のワークシートに取り組む子,ホンモノの『広辞苑』に触れて大喜びする子などなど,楽しみ方は人それぞれ。「来年もまたやってほしいです!」の感想を多数いただきました。

全国ことばの旅

沖縄,津軽,淡路のことばを見て聞いて触って体験するワークショップです。それぞれの地域のことばについて先生がお話をするミニシアターの時間には,黒山の人だかりが。みなさん熱心に耳を傾けていました。

よなぐにのことば,先生のあとに続けて言ってみよう!
上手に言えたかな?

「淡路のことばで「○○」は,どんな意味でしょうか?」
少し難しめ (?) のクイズでしたが,参加者の皆さん,かなりの正解率でした。

こちらは津軽のワークショップ。
青森県・津軽地方の伝統工芸「こぎん刺し」を,本場青森出身の先生に教わりながら体験します。

「むじか☆すとりあ」の音楽付きお話会

ニホンゴ探検史上初,ゲストの方をお呼びしての特別コーナーです。

ちょうどお昼時の時間であったにもかかわらず,会場は満員御礼。みなさん素敵な音楽と朗読の世界に浸っていました。

れきみんワークショップ

立川市歴史民俗資料館 (れきみん) による特別出張ワークショップ。今回のテーマは「立川のむかし話」。お話のなかにでてくる立川の自然 (動物・植物) などを写真やパネルで紹介したり,実際に昔の道具に触れることができたりと,楽しいコーナーとなりました。

アンケートより




今年のニホンゴ探検は,例年以上に幅広い年齢の方々にお越しいただきました。
大人もこどもも楽しめるイベントとして,これからも様々な企画を練っていきたいと思います。

多数のご来場,誠にありがとうございました。来年もお待ちしております。