ニホンゴ探検2017 開催報告

多数のご来場,誠にありがとうございました!

平成29年7月15日 (土),国立国語研究所にて「ニホンゴ探検2017 ―1日研究員になろう!」を開催しました。過去最高の354人の方が,1日研究員になってくれました。

当日の様子

研究員証を作ったら,晴れて「1日研究員」に任命。さあ,探検の始まりです!

2階から覗いてみると…
開始1時間経たずしてこの賑わいです。この後もどんどん参加者は増えていきます。

にほんご☆スタンプラリークイズ

大人気のクイズコーナー。問題用紙を手に,先生からヒントをもらって解いていきます。方言,文法,話し言葉などなど,問題のジャンルは多種多様。

説明するのが難しい「文法」という概念。ならば体験してもらいましょう!
カードと紐を使った力作です!!

全問正解すれば,国語研グッズをプレゼント!
国語研えんぴつで学校のテストに臨む子もいるとかいないとか。

「一文字目が述語,二文字目が目的語になっている漢語はどれでしょう?」「昔話の終わりで「いちごさけた」というのはどんな意味?」
時には本や音声データなどを使って,先生がわかりやすく説明してくれます。

ことばのミニ講義

講堂では1回30分のミニ講義を開催しました。講義の様子は,「国語研ムービー」で視聴できます。

原田走一郎特任助教による「ん!?」 (共同企画 : 青井隼人特任助教)。
「ん」の音を手がかりに,日本語,英語,多良間島 (沖縄県) のことばまで!

今年は影山太郎所長が登場!「上下」というけど「下上」と言わないのはなぜ?
カードを使って複合語の謎に迫ります。

辞書引きコーナー

毎年恒例,辞書を楽しみ尽くすコーナー。国語辞典の基本,漢字辞典の楽しみ方,カルタ展示などバラエティ豊か!辞書にあまり触れたことのない子も,先生が丁寧に教えてくれるので安心です。

「どきどき」「遊ぶ」など,オリジナル語釈 (説明文) を作るコーナーも。みんなに見せるのに少し「どきどき」?

さらにステップアップして,「漢字辞典で遊ぼう」コーナーにも挑戦!「漢字の名前を考えよう」のワークシートでは,いろいろな国のお友達に漢字の名前をプレゼントします。
ここで学んだことを活かして,実際に学校のクラスにいる外国のお友達と一緒に漢字の名前を考える子もいるそうです。

日本語かかりうけゲーム

「いとこがポチにえさをあげた」…「いとこが」は「ポチに」に係る?係らない? (多分) ここでしか体験できない,係受けを題材にしたゲームです。

学校ではまだ習っていなくても心配ご無用。まずは先生と一緒に,ワークシートに取り組みます。

しおり作りコーナーも。係受け構造に合うように文節シールを貼ります。「大きな」「オニが」…。さてさて,この後どうなったのでしょうか?面白い文や怖い文が次々と生まれていきます。

れきみんワークショップ

立川市歴史民俗資料館 (れきみん) による特別出張ワークショップ。今回のテーマは夏にぴったりの「多摩川の鮎漁」。鮎漁に関する様々な道具に触れられるとともに,国語研の床に釣り堀が出現し,子どもたちは夢中で釣竿を振っていました。

アンケートより




今年の探検は予想していた以上に若い研究員も多く見られ,少し難しかったかな?と心配しましたが,さすがは1日研究員,用意したコーナーを次々とこなしていきました。また,大人の方にも大好評で,幅広い年齢層の方にお楽しみいただくことができました。

多数のご来場,誠にありがとうございました。来年もお待ちしております。