NINJAL探検2011 開催報告

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NINJAL探検2011に多数のご来場,ありがとうございました!
以下,NINJAL探検の記事です。

NINJAL探検に多数

国立国語研究所(国語研)では,去る7月23日に児童・生徒・一般の方を対象とした事業「NINJAL (国語研) 探検2011」を開催しました。これは,「子ども見学デー」の一環として初めて実施したもので,研究成果の社会への還元を目的としています。来場者は143名で,小学生の来場者は全体の30%近くを占めました。

「声の出る方言地図」のコーナーで木部副所長 (写真中央) と一緒に機器を操作する子供たち

当日,子供たちは「一日研究員」の名札をつけ,所内に設けられた様々なコーナーを見学・体験しました。

会場には,「声の出る方言地図」や「世界の言語と日本語」をはじめとする,ことばに関連した6つのコーナーが設けられ,研究者の説明を聞いたり,日本語クイズに挑戦したりするなど,多くの参加者で賑わいました。

「ことばのミニ講義」で窪薗教授の質問に答える子供

講堂で行われた柏野和佳子准教授 (言語資源研究系) による「国語辞典をひくのが面白くなる話」,窪薗晴夫教授 (理論・構造研究系) による「数字とことばの不思議な話」の2つの「ことばのミニ講義」も盛況で,講師の質問に積極的に答えたり,国語辞典をひいたりしている子供たちの姿も多く見られました。

同イベントにあわせて展示室もリニューアルしました。

蔵書の一部公開や研究所職員の本の展示では…

また,展示室で漢字テレタイプをはじめ,かつて国語研で使用されていた機器に触れるコーナーが設けられたほか,貴重図書の公開など盛りだくさんのイベントが展開され,盛況でした。

ミニ講義では…

2時間と子どもたちにとっては決して短い時間ではなかったと思いますが,集中して聴き,積極的に質問が出ていました。その姿に一緒に来られていた大人の方は驚いている様子でしたが,子どもたちは元気で,引き続き辞書引きコーナーに立ち寄る姿も見られました。

スタンプラリー☆日本語クイズでは…

少し難解なクイズに大人が挫折する中,子どもたちは粘り考え,しっかり答えを出していました。その姿はまさに「一日研究員」でした。

会場の6つのコーナーでは…

「言葉」に関心をもった生徒さんが研究者と話しこむ姿が見られました。