「めざせ,ことば博士!みんなの方言を調べてみよう」 開催報告

平成27年7月31日(金),NINJALジュニアプログラムの一環として,立川市西砂図書館で出前授業「めざせ,ことば博士!みんなの方言を調べてみよう」を実施しました。
講師は朝日 祥之 准教授と柏野 和佳子 准教授です。参加したのは小学校3~6年生を中心とした皆さんです。

みんなの方言調べてみよう!

先ずは朝日先生の授業です。
子供たちに方言を身近に感じてもらうために,いくつかの方言で桃太郎を聞いてみます。
「マギサル ムムヌ アマナイクマナイ ユッタイクヮッタイ ソーティ ナガリティ チャービタン」? (沖縄県那覇市首里の方言で話した「大きな ももが どんぶらこ どんぶらこと 流れてきました」です。)

次は方言を使ったワークショップです。
「オヒンナリマシタ」 (島根県などの「おはよう」です) や「キノドクナ」 (富山県などの「ありがとう」です) といった挨拶のことばの違いの日本地図をみんなで作りました。

東京や関東地方にも方言はあります。
先生が「テングルマ」 (「かたぐるま」のこと) などの多摩地域の方言を紹介した後,地域ごとに違った言い方をすることばを探します。
「ばんそうこう」を,「サビオ」 (北海道など) や「カットバン」 (東北地方など) と言う地域も…。どの参加者も真剣です。

国語辞典を引いてカルタを作ろう!

次は柏野先生の授業です。

テーブルごとに分かれて,国語辞典を使ったカルタ遊びに挑戦です。
読みふだを読み上げる先生の声に合わせて,みんな一斉に取りふだに手を伸ばします。
どのテーブルも実力伯仲!

カルタ遊びの次は,オリジナルのカルタ作り体験です。
取りふだには,選んだことばとイラストを入れ,読みふだには,国語辞典で調べた意味を書き込んでいきます。
イベント終了後も居残りでカルタ作りに熱中する参加者もいましたよ。

今回は,身近なことばにも地域によってバリエーションがあり,大切にしていかなければならないことを伝えるとともに,辞書を身近に感じてもらえるような取組を紹介しました。
アンケートでは,「まだまだいろんな方言があると思うので教えてほしい」「カルタ作りを自由研究にしたい」等の感想が寄せられました。