「めざせ,ことば博士!辞書をつくってみよう!」 開催報告
今年のニホンゴ探検では辞書を「引く」プログラムを実施しましたが,今度は自分で辞書の意味を考え「作る」プログラムを実施しました。
プログラム
イントロダクション 「辞書は何のためにあるの?」
「辞書は何のため?だれのため?」と子どもたちにプラシャント先生が投げかけます。
ワークショップ1 「ぬるいってどう説明するの?」
「寒い,冷たい」の説明をして,「ぬるい」の意味と例を子どもたちに書いてもらいました。
「ところでぬるいって何度?」
「お風呂は?飲み物は?」との問いかけに
「人の感じ方やもので違うかもしれない。」と答える子どもも。
書いた意味や例を数名の子どもたちに発表してもらいました。
ワークショップ2 「辞書にはどう書かれているの?」
今度は既存の辞書にはどう書かれているのか,柏野先生たちが「あし」や慣用句などについて説明し,ワークショップ1と同様に例等を書いて発表してもらいました。
ワークショップ3 「自由に書いてみよう」
2つのワークショップの説明を受け,自分で好きな言葉を選ぶか,先ほどやり残した言葉を作ってもらいました。
内閣総理大臣,太陽……子どもたちは自由に書いていきます。
イラスト付きの説明もありました。
新しい形の辞書の紹介
今村プロジェクト非常勤研究員が,現在作成中の「日本語学習者用基本動詞用法ハンドブック」web版※ (試作中) で「あがる」がどんなふうに説明されているのか紹介しました。
「日本語学習者用基本動詞用法ハンドブックの作成」プロジェクトでは,実際の発音などを交えた動画を用いて,50の動詞のハンドブック (辞書) を作るプロジェクトを行っている。
自由研究に役立つヒント
今回のプログラムを自由研究としてアウトプットする方法の紹介をしました。
子どもたちからは,「書くことが楽しい」「じしょについてよくしれた」などの感想が錦図書館収集のアンケートに寄せられました。