第43回 「これからの消滅危機言語の保存研究における市民科学者の育成」
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内容
日琉諸方言は流暢な母語話者が高齢であり,その保存研究は研究者が一人だけでできることは限られています。このチュートリアルでは,記録保存と継承保存どちらにとっても言語コミュニティメンバーとの協働が不可欠であるという考え方を提案します。
沖永良部島を中心とした琉球諸島での実践例を紹介しながら,主に「市民科学者の育成」という観点から,これからの消滅危機言語研究はどのようなものであるべきか,その中で研究者はどのような研究活動を行うのか,一緒に考えてみましょう。
日程
- 2022年3月26日 (土) 10:00~16:00
- 10:00~11:00
学習編1 : 言語コミュニティとの協働 - 11:00~12:00
学習編2 : 持続可能な記録保存と継承保存 - 13:30~14:30
実践編1 : 言語コミュニティとの協働 - 14:30~15:30
実践編2 : 持続可能な記録保存と継承保存 - 15:40~16:00
質疑応答,ディスカッションなど
- 10:00~11:00
講師
- 山田 真寛 国立国語研究所 准教授 (言語変異研究領域)
2005年に国際基督教大学卒業後,米国デラウェア大学に進学し2010年に Ph.D. 取得。日本学術振興会特別研究員 (PD),京都大学,広島大学,立命館大学での任期付き研究職を経て2018年から現職。与那国語と沖永良部語の理論言語学 (形式意味論,統語論),記述文法に関する論文のほか,琉球語絵本『みちゃぬ ふい (土の声) 』,『ディラブディ』を出版。代表を務める「言語復興の港」プロジェクトでは,4冊の琉球語絵本出版のためのクラウドファンディングを実施し,目標額達成。 - アシスタント
横山 晶子 日本学術振興会 / 東京外国語大学 特別研究員
一橋大学で2017年に博士号を取得。2014年にハーバードイェンチン研究所,2019年にロンドン大学東洋アフリカ研究学院で客員研究員,2017年から国立国語研究所で日本学術振興会特別研究員 (PD),2020年から現職。『琉球沖永良部島国頭方言の文法』,『リズムでおぼえるしまむに絵本 シマノトペ』,『ましゅ いっしゅーぬ くれー (塩一升の運) 』,『0から学べる島むに読本』など,沖永良部語の記録保存と継承保存に資する著書を出版。2020年に仲宗根政善記念研究奨励賞を受賞。
会場
Web開催 (Zoom を使用)
定員
100名 (先着順)
受講料
無料
参加申込
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応募者が定員を超えた場合は,大学院生の方を優先します。
いただいた個人情報は,個人情報保護ポリシーに則り厳正に取り扱います。
当日は記録のためにミーティングを録画しますが,映像が公開されることはありません。
その他
フィールドデータをお持ちの方はご持参ください。フィールドワークの経験がない方もご参加いただけます。
お問い合わせはこちらへ
国立国語研究所 管理部 研究推進課
E-mail : ninjal-events[at]ninjal.ac.jp[at]を@に置き換えてください。
Tel. : 042-540-4353